この文書では、Dell Networking Force10 S6000スイッチの9.7ファームウェアで行われた40Gポートのファンアウト オプションでの変更について説明します。
目的
- 40Gポートの動的なファン アウト
- quad-port-profileの検証
- quad-port-profileの設定
- 40Gから10Gへの分割設定
- 設定の検証
40Gポートの動的なファン アウト
このデバイスでは、Dell Networking OSで再起動が不要なファンアウト インターフェイスをサポートしています。これは再起動せずに40Gポートを10Gモードに変換することを目的としたものです。このスイッチは、40Gポートから4X10Gポートおよびその逆の変更を、再ロード不要で動的に実行できる機能を備えています。
この機能の追加によって再ロード回数が減少し、トラフィックの中断もファンアウトまたはファンインされるポートでしか発生しません。
- 各デバイスでは、ファンアウト プロファイルによってデフォルトの24ポート(0、8、16、24、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、100、108、116、124)が自動的に構築されます。これらのポートについては、40Gから10Gモードおよびその逆の変更を、再ロード不要で実行できます。
- 非サポートのプロファイル リリースがアップグレードされてサポートされたプロファイル リリースになった場合、ファンアウト設定されたポートは自動的にプロファイルに含められます。ファンアウト モードにおいて、システムのアップグレードが25個または26個のポートで行われた場合、ファンアウト モードにアップグレードされるのは24ポートだけです。残りのポートは、デフォルトの40Gモードになります。
- スタッキングの場合、最初にまずプロファイルを設定してから、新しいユニットのプロビジョニングを行ってください。そうしなかった場合、プロファイルを機能させるには再ロードが必要です。
- マスターとスタック内の新メンバーの間でファンアウト プロファイルの不一致がある場合、マスターはメンバーに対して、クアッド モード プロファイル、クアッド モード、およびスタック グループ設定による再構成をしてから、メンバーをリセットします。プロファイル不一致の間にスタック分割が行われるのを回避するため、マスターは新メンバーのスタック グループ設定を行います。
quad-port-profileの検証
ファンアウト機能のプロファイルを表示させるには、次のshowコマンドを使用します。
show system stack-unit quad-port-profile
次の例に、system stack-unit quad-port-profileコマンドを示します。
Dell#show system stack-unit 0 quad-port-profile
stack-unit 0での設定済みファンアウト プロファイル ポート
設定済 アクティブ化済
0 0
8 8
16 16
24 24
32 32
36 36
40 40
44 44
48 48
52 52
56 56
60 60
64 64
68 68
72 72
76 76
80 80
84 84
88 88
92 92
100 100
108 108
116 116
124 124
quad-port-profileの設定
デフォルト ポート(0、8、16、24、32、36、40、44、48、52、56、60、64、68、72、76、80、84、88、92、100、108、116、124)のいずれかをクワッド モードに設定するには、次のコマンドを実行します。
Dell(conf)#stack-unit 1 port 24 portmode quad
Port 24 quad mode enabled
デフォルト リストにないポートを設定しようとすると、エラーが表示されます。
Dell(conf)#stack-unit 0 port 96 portmode quad
% Error: Quad mode is currently not activated on this port
デフォルト ポートでないものやshow system stack-unit 0 quad-port-profileコマンドにリストされていないポートを設定するには、次のコマンドを使用してquad-port-profile中のポートを変更する必要があります。
リストにポート96を追加してポート100を削除する例。
Dell(conf)# stack-unit 0 quad-port-profile 0,8,16,24,32,36,40,44,48,52,56,60,64,68,72,76,80,84,88,92,96,108,116,124
クアッド ポート プロファイルの変更後は、保存および再ロードをする必要があります。ポートをリストに追加した場合は、合計24ポートの制限内に納まるよう、ポートの削除が必要なことにも注意してください。
40Gポートから10Gポートへの分割
quad-port-profileの構築後は、quad-port-profileにリストされたいずれかのポートに対して、40Gから4x10Gポートおよびその逆の変更を、再ロード不要で実行できます。
例:
Dell(conf)#stack-unit 1 port 4 portmode quad
Port 4 quad mode enabled
クアッド ポートは、4x10Gポートに分割する前に、デフォルト設定に含めておく必要があります。ポートの分割によって、この40Gポートは設定から失われます。このポートは、他のL2/L3機能用の設定からも削除されるので注意が必要です。
設定の検証
ポートの分割を確認するには、次のコマンドを実行します。
Dell# show system stack-unit 0 fanout {count | configure}
ポートの表示は次のコマンドでも行えます。
Dell# show interface status