「MACアドレス・パス・スルーとは?」

適用先: 「Latitude、Mobile Precision Workstation、XPS、USB Type-C」を参照してください。

一部のネットワーク ソフトウェア アプリケーション（Microsoft System Center Configuration Manager (SCCM)と各種のシステム管理アプリケーション）は、システム固有のメディア アクセス制御(MAC)アドレスを検索して、システムからネットワークへのアクセス、またはネットワーク サーバーからのソフトウェア インストールの送信を許可します。

デルは、USBベースのイーサネット コントローラーの業界の問題の解決に取り組んでいます。デルでは、システムの基本入出力システム（BIOS）に入力されたシステム固有のMACアドレスを使用するMACアドレス オーバーライドまたはMACアドレス パス スルーと呼ばれる機能を実装しています。このMACアドレスは、ドックまたはドングルがネットワーク接続されるたびに、そのドックまたはドングルのMACアドレスのオーバーライドに使用されます。このようにして、ネットワークはシステム固有のMACアドレスを認識します。デルのType-C USBネットワーク ドングルおよびドックを使用するデル製システムは、システムに接続されているUSB Type-Cアダプターの種類にかかわらず、一定のMACアドレスを有するようになります。

デル アダプター - USB-C - Ethernet（RJ45）ドングル、Dell DA200 Type-Cドック、Dell Dock（WD15）、およびDell Thunderbolt Dock（TB16）など、デルのType-C USBネットワーク アダプターはすべて、チップセットに組み込まれた固有のMACアドレスを有しています。ドック/アダプターがMACパス スルーをサポートするデル製システムに接続されていて、システムにネットワーク ドライバーがロードされている場合、アダプター固有のMACアドレスは、BIOSのシステム固有のMACアドレスによりオーバーライドされます。このようにして、ネットワークはシステム固有のMACアドレスを常に認識し、使用しています。

覚えておくべきポイント。

• このMACアドレスのオーバーライド機能は、オペレーティング システム（Windows、Linuxなど）に常駐するBIOSおよびネットワーク ライバーを使用して有効にされます。
• MACアドレスのオーバーライドは、オペレーティング システムの起動前に、Preboot eXecution Environment（PXE）起動プロセスで機能します。
• システム固有のBIOS MACアドレスがBIOSに表示されているため、お客様はWindowsが起動していない状態でMACアドレスを表示できます。
• デル製ドックのラベルに印刷されているMACアドレスは、システムBIOSのMACアドレスではありません。
• 非Dell製のシステムでアダプター/ドングルを使用している場合は、MACアドレスのオーバーライド機能は使用できず、デバイスはアダプター/ドングルのMACアドレスのみを使用します。