後続のレプリケーション
次の図は、単一ボリュームの最初のレプリケーションに後続するレプリケーションで実行される内部プロセスを示しています。
A | ユーザー ビュー | 1 | 手順1:最初のレプリケーションが完了した後にユーザーがレプリケーションを開始します。 |
B | 内部ビュー | 2 | 手順2:S1の内容がS2の内容を置き換えます。 |
a | プライマリ システム | 3 | 手順3:現在のプライマリ ボリュームの内容が、S1の内容を置き換えます。 |
b | セカンダリ システム | 4 | 手順4:S1の内容がセカンダリ ボリュームの内容を置き換えます。 |
c | ピア接続 | 5 | 手順5:S1とS2の相違(デルタ)が特定され、ピア接続を経由して対応するS1に複製されます。 |
d | プライマリボリューム | 6 | 手順6:S1内容がセカンダリ ボリュームの内容を置き換えます。 |
e | セカンダリボリューム | | |
最初のレプリケーション中、プライマリ ボリュームの内容全体がセカンダリ ボリュームに複製されます。後続のレプリケーションでは、前回のレプリケーション操作以降の新規または変更されたデータのみが複製されます。これは、前回のレプリケーションのプライマリ ボリューム データのスナップショットを、プライマリ ボリュームの現在のスナップショットと比較することによって達成されます。この比較を除けば、最初および後続のレプリケーションの両方で同じプロセスが実行されます。
最初のレプリケーションに後続するレプリケーションは、次の順序で行われます。ユーザーがプライマリ システムでレプリケーションを開始します(手順1)。プライマリ システムで、S1の内容がS2の内容を置き換えます(手順2)(S2の内容は手順5の比較で使用できます)。現在のプライマリ ボリュームの内容が、プライマリ システムのS1の内容を置き換えます(手順3)。セカンダリ システム上で、S1の内容がS2の内容を置き換えます(手順4)。レプリケーションの開始時のプライマリ ボリュームの内容と一致するプライマリ システムのS1の内容が、プライマリ システム上のS2の内容と比較されます。S1とS2間のデルタであるデータのみが、デルタ データで更新されたセカンダリ システムのS1へ複製されます。データ比較とレプリケーションが同時に実行されます(手順5)。セカンダリ システム上のS1の内容がセカンダリ ボリュームの内容を置き換えます(手順6)。これで、プライマリ ボリュームおよびセカンダリ ボリュームの内容が同期されました。