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コンテインメントシステムによる消費電力の削減

コンテインメントシステムによる消費電力の削減

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Uptime Instituteの試算によれば、20,000平方フィートのティア3のデータセンター(施設の年間ダウンタイム1.6時間未満)を新たに建設した場合のコストは、約2,600万ドルになると言われています。しかし、世界経済の変化により、ビジネスにおけるIT投資の需要は増加しているにも関わらず、新規にデータセンターを構築するための資金確保はますます困難になっています。

既存のデータセンター施設をより長く使い続けるためには、冷却技術の改善が必要不可欠です。給気(冷)と還気(暖)を分離してデータセンターのIT機器をより効率的に冷却するコンテインメント(封じ込め)という手法を使うと、室温と機器の温度をより適切に管理できるようになります。コンテインメントを行うことによって冷却関連の消費電力を削減し、その削減したコストを、データセンターのIT機器の増設や、より性能が高く、エネルギー効率に優れた新しい機器への買い替えに振り向けることができます。 コンテインメントを他のテクノロジーと組み合わせることによって、データセンターの消費電力を20 %以上削減できる場合もあります。

この資料では水冷設備の調査データと分析を紹介します。水冷設備を選択したのは、通気に関連する消費電力と冷却プロセスに関連する消費電力とを切り離して測定することが比較的容易だからです。直膨式(DX)の設備とは設備全体の効率は異なりますが、この資料で提示する推定改善率は同程度になります。