この記事では、PowerEdge RAIDコントローラー(PERC)シリーズ7、8、9のDell BIOSユーティリティーを使用した仮想アレイまたは仮想ディスク(VD)の作成および初期化手順を説明します。
仮想ディスクを作成するには、以下の手順を実行します。
ホストシステムの起動中に、BIOSバナーが表示されたら、CtrlキーとRキーを同時に押します。
Virtual Disk Management(仮想ディスクの管理)画面が表示されます。複数のコントローラがある場合は、メインメニュー画面が表示されます。コントローラを選択してEnterキーを押します。選択したコントローラ用の Virtual Disk Management(仮想ディスクの管理)画面が表示されます。
矢印キーを使って Controller #(コントローラ番号)または Disk Group #(ディスクグループ番号)をハイライト表示します。
F2キーを押して、実行可能な操作を表示します。
図1: 新しいVDの作成
「Create New VD(仮想ディスク新規作成)」を選択して、Enterキーを押します(図1(英語のみ))。Create New VD(仮想ディスク新規作成)画面が表示されます。カーソルは RAID Levels(RAID レベル)オプションの上に置かれます。ディスクグループに仮想ディスクを追加する場合は、「Add VD in Disk Group(ディスクグループへの仮想ディスクの追加)」画面が表示されます。ステップ10へ移動して、VDの基本設定を変更します。
Enterキーを押して、使用可能な物理ディスクに基づく使用可能なRAIDレベル(図2(英語のみ))を表示します。
図2:可能なRAIDレベル
下矢印キーを押してRAIDレベルを選択し、Enterキーを押します。
スパンされた仮想ディスク(RAID 10、50、60)を作成する場合は、「PD per Span(スパンごとの物理ディスク)」フィールド(図3(英語のみ))に物理ディスクの数を入力して、Enterキーを押します。
Tabキーを押してカーソルを物理ディスクのリストに移動します。
図3:[PD per Span]フィールド
矢印キーを押して物理ディスクをハイライトし、スペースバー、Alt、またはEnterを押して、ディスクを選択します。
必要に応じて、追加のディスクを選択します。
Tabキーを押して、カーソルを「Basic Settings(基本設定)」ボックスに移動します。
VD Size(仮想ディスクのサイズ)フィールドで仮想ディスクのサイズを設定します。仮想ディスクのサイズはギガバイト(GB)形式で表示されます。
Tab>を押して[VD Size]フィールドに移動し、仮想ディスク名を入力します。
Tabキーを押して、カーソルを「Advanced Settings(詳細設定)」に移動します。
設定を変更するには、スペースバーを押して設定を有効にします。
「Advanced Settings(詳細設定)」の横に「X」が表示されます。設定項目は、ストライプ element size(エレメントのサイズ)、read policy(読み取りポリシー)、および write policy(書き込みポリシー)です。キャッシュポリシーを強制的に Write-Back(ライトバック)にする、仮想ディスクを初期化する、専用ホットスペアを設定するなどの詳細オプションを選択することも可能です。
ウィンドウが表示される際には、これらのパラメータのデフォルトが表示されています。デフォルトをそのまま使用するか、変更することができます。
図4:VDの初期化
仮想ディスクのパラメータを選択するには、次の手順を実行します。
Tabキーを押して、変更するパラメータにカーソルを移動します。
下矢印キーを押してパラメータを開き、設定項目のリストを下にスクロールします。
ストライプエレメントのサイズを変更するには、Tabキーを押して「Stripe Element Size(ストライプエレメントのサイズ)」をハイライト表示します。
を押してストライプエレメントのサイズ(8 KB、16 KB、32 KB、64 KB、128 KB、256 KB、512 KB、および 1024 KB)のリストを表示します。下矢印キーを
押して選択するオプションをハイライトし、Enter>を押します。
注:デフォルトは64 KBです。
読み取りポリシーを変更する必要がある場合は、Tab>を押してカーソルを[Read Policy]に移動します。
を押してオプションを表示します。オプションは、No Read Ahead(先読みなし)、Read Ahead(先読み)、Adaptive Read Ahead(適応先読み)です。下矢印キーを押して選択するオプションをハイライトし、Enter>を押します。
書き込みポリシーを変更する必要がある場合は、Tab>を押してカーソルを[Write Policy]に移動します。
を押してオプションを表示します。オプションは Write-Through(ライトスルー)と Write Back(ライトバック)です。下矢印キーを押して選択するオプションをハイライト表示し、Enterキーを押します。
Tabキーを押してカーソルを「Force WB with no battery(バッテリがない場合にライトバックを強制)」に移動し、Enterキーを押します。書き込みポリシーとして Write -Through(ライトスルー)を選択した場合は、このオプションは使用できません。
Tabキーを押してカーソルを「Configure HotSpare(ホットスペアの設定)」に移動し、Enterキーを押します。
前の手順でホットスペアを作成した場合は、ポップアップウィンドウが表示され、そこに適切なサイズのドライブが表示されます。スペースバーを押して、ドライブサイズを選択します。
ドライブサイズを選択したら、OK をクリックして選択を確定するか、Cancel(キャンセル)をクリックして選択を破棄します。
設定を確定するには、「OK」を選択し、Enterキーを押してこのウィンドウを閉じます。または、仮想ディスクのパラメータを変更しない場合は、「Cancel(キャンセル)」を選択しEnterキーを押して終了します。
仮想ディスクを初期化するには、以下の手順を実行します。
「VD Mgmt(仮想ディスク管理)」画面で「Virtual Disk(仮想ディスク)#」を選択し、F2キーを押して使用可能な操作のメニューを表示します。
[Initialization](図5(英語のみ))を選択し、右矢印キーを押して[Initialization]サブメニュー オプションを表示します。
図5:[Initialization]サブメニュー
「Start Init.(初期化の開始)」を選択して標準の初期化を開始するか、「Fast Init.(高速初期化)」を選択して高速初期化を開始します。
仮想ディスクの初期化が完了したことを示すポップアップ ウィンドウが表示されます。
別の仮想ディスクを設定するには、本項の手順を繰り返します。
次の物理ディスクからRAID対応への変換の手順を実行します。
(Ctrl)(N)を押して[PD Mgmt]画面にアクセスします。物理ディスクの一覧が表示されます。[State]の下に各ディスクのステータスが表示されます。
下矢印キーを押して、物理ディスクをハイライト表示します。
F2キーを押して、使用可能な操作のメニューを表示します。
下矢印キーを押して、「Convert to RAID Capable(RAID対応に変換)」をハイライト表示します。
Enterキーを押します。
物理ディスクからRAID非対応へ変換するには次の手順を実行します。
(Ctrl)(N)を押して[PD Mgmt]画面にアクセスします。物理ディスクの一覧が表示されます。[State]の下に各ディスクのステータスが表示されます。
下矢印キーを押して、物理ディスクをハイライト表示します。
F2キーを押して、使用可能な操作のメニューを表示します。
下矢印キーを押して、「Convert to Non-RAID(非RAIDに変換)」をハイライト表示します。
Enterキーを押します。
5. PERC BIOSコントローラーを使用してグローバル ホット スペアを作成する
グローバルホットスペアを作成するには、次の手順を実行します。