この文書では次のトピックについての情報を提供します。
- SCv20x0、Scv30X0、SC4020 SC5020アレイに接続するVMware ESXiホストの準備
- フロントエンド SAS 接続性に関するドライバの互換性
- SCv20x0、Scv30X0、SC4020 SC5020アレイに接続するVMware ESXiホストの準備
サポートされているドライバおよびファームウェアについては、KB 記事 000147092 DELL ストレージ互換性マトリックス を確認してください。
- ESXi 5.5および6.0には、「mpt3sas」ドライバが必要です。 VMware Webサイトからダウンロードしてください。
- デルでカスタマイズしたESX 5.5 & 6.0 ISOは、適切なSAS HBAドライバを自動的にロードしません。ドライバのアップデートが必要です。
- ネイティブ・インボックス・ドライバを使用すると、HBAからはESX内のボリュームが表示できなくなります。
- ESXi 6.5には、「lsi_msgpt3」ドライバが必要です。インボックスドライバを使用することができます。ただし、ISOイメージが異なれば、デフォルトで使用されるドライバも変わります。
- デルEMCでは、Dell™ EMC PowerEdgeサーバ上のVMwareには、デルでカスタマイズしたISOを使用することをお勧めします。このISOは、デルのWebサイトの 「ドライバおよびダウンロード」ページ の「エンタープライズソリューション」セクションにあります。
- デルでカスタマイズしたESX 6.5 ISOは、適切なSAS HBAドライバを自動的にロードします。
- 標準のVMware ESX 6.5 ISOを使用している場合、正しいインボックスSAS HBAドライバを有効にする必要があります。
これらの手順は、システム付属のSCv20x0インストールポスターの手順4、または『Deployment Guide(導入ガイド)』の第3章で説明されている手順と同じです。
ESXホストをSAS HBAでStorage Centerアレイに接続するには、DSM Data Collectorを使用する必要があります。 DSM Clientのアレイへの直接接続は、現在サポートされていません。
有効になっているドライバを確定します。
- ESXiホストでSSHを有効にします。
- vSphere ClientでESXiホストにログインします。
- 「Configuration(構成)」タブを選択し、「Software(ソフトウェア)」メニューで「Security Profile(セキュリティプロファイル)」タブを選択します。
- 「Services(サービス)」エリアで、「Properties(プロパティ)」を選択します。
- 「SSH」を選択し、「Options(オプション)」ボタンをクリックします。
- 「Start(開始)」をクリックし、「OK」で確定します。
- SSHクライアント(Puttyなど)を使用して、ESXiホストに接続します。
- 実行しているドライバを確定します。これを行うには、次のコマンドを入力します。"esxcfg-scsidevs-a"
- 標準のESX 6.5 ISOイメージを使用する場合は、次のコマンドで、「mpt3sas」ドライバを無効にして、「lsi_msgpt3」ドライバを有効にします。
- esxcfg-module -d mpt3sas
- esxcfg-module -e lsi_msgpt3
- ESX 5.5および6.0のドライバが正しくない場合は手順5aに進みます。正しいドライバが表示された場合は、手順5bに進みます。
- 次のコマンドを入力して正しくないドライバを無効にします。
- esxcli system module set --enabled=false --module=lsi_msgpt3: 手順6に進みます。
- ドライバのバージョンが KB 記事000147092のものと一致していることを確認します。 「Dell Storage Compatibility Matrix(Dell Storage互換性マトリックス)」に記載のバージョンと一致することを確認します。次のコマンドを入力します。
- mpt3sasドライバタイプの場合: 「vmkload_mod -s mpt3sas |grep Version」
ドライバのアップデート:
- すべての仮想マシンをホストから移動し、メンテナンスモードに移行します。
- KB 記事000147092の記載に従って正しいドライババージョンをダウンロードします。 「Dell Storage Compatibility Matrix(Dell Storage互換性マトリックス)」: に記載されているものを参考にしてください(この文書の作成時点のドライババージョンはESX 5.5 U2用が04.00.00.00.1vmwです)。ドライバは、 VMware Webサイトからダウンロードしてください。
- ダウンロードした「ZIP」パッケージから「.VIB」ファイルを解凍します。
- 「.VIB」ファイルをESXiホストにアップロードします。
- ESXiホストインターフェイスで、「Configuration(構成)」タブを選択します。
- 「Configuration(構成)」メニューで「Storage(ストレージ)」を選択し、「.VIB」ファイルをアップロードするためのデータストアを選択します
(データストアがない場合、任意のFTPクライアントを使用して、/tmpフォルダにアップロードできます)。
- データストアを右クリックし、「Browse Datastore(データストアの参照)」を選択して、データストアを参照します。
- 「upload a file(ファイルのアップロード)」アイコンを選択して、「.VIB」ファイルをアップロードします。
- 次のコマンドを入力して、新しいドライバをインストールします (適切なパスとファイル名を調整します)。"esxcli software vib install-v/vmfs/volumes/esxi01-local/scsi-mpt3sas-04.00.00.00.1vmw-1OEM.500.0.0.472560.x86_64 vib"
- VMware ESXiホストを再起動します。
- HBAに正しいドライバがロードされ、Storage Centerを正常に使用できるようになっているはずです。上記の手順5bを繰り返して確認します。
HBAファームウェアもiDRACを使用して更新してください。
- Connectivity2 のフロントエンド SAS ドライバの互換性
Dell EMC Storageの互換性マトリックスでは、SASフロント エンド接続を使用して6.5 VMware ESXiバージョンがテスト/サポートされています。SASドライバー「lsi-msgpt3」バージョン12、およびStorage Center OS(SCOS)バージョン7.2.x/7.3.xは、このテスト/サポートされているソリューションに含まれていました。ただし、VMWare ESXi 6.5 U1、6.5 U2、および6.7にアップグレードすると、バージョン16などのアップデートされたlsi-msgpt3 SASドライバーが自動的にインストールされます。 ドライバーのモジュール パラメーターを手動で設定しないと、バージョン12以降のlsi-msgpt3はこのアップデートされたドライバーとSCOSを使用するESXiバージョンでは正しく動作しません(たとえば、ホストの再起動でLUNの容量が0バイトになります。この場合、コントローラーのフェールオーバー時に、SASフロント エンド ボリュームにアクセスできなくなり、PSODカーネルのダンプが出力されます)。これは、ESXi 6.5と6.7に最も顕著な影響を及ぼします。ただし、この新しいドライバーをESXi 6.0(デフォルトのドライバーではない)で使用する場合も当てはまります。
Recommendations:(推奨手順:)
lsi-msgpt3ドライバー(通常はESXi 6.5+)を使用してStorage CenterとESXiホスト間のSAS接続を利用している場合、ベスト プラクティスの設定は、lsi-msgpt3 SASドライバーのすべてのバージョンについてモジュール パラメーターを以下に説明されているように変更することです。 12以降のバージョンでは、この設定が必須です。 このアップグレードされた最適な設定は、『VMware vSphere 5.x~6.xを使用するDell EMC SCシリーズのベスト プラクティス』にも記載されています。この変更を有効にするには、ホストを再起動する必要があります。
SASドライバーでモジュール パラメーターを設定するステップ
- モジュール パラメーター値をリストします。
esxcli system module parameters list -m lsi_msgpt3
- issue_scsi_cmd_to_bringup_driveモジュール パラメーターを変更します。
esxcli system module parameters set -p issue_scsi_cmd_to_bringup_drive=0 -m lsi_msgpt3
- モジュール パラメーター値が変更されたことを、ステップ1のlistコマンドで確認します。
- 変更した値を有効にするためにESXiホストを再起動します。