VxRailとトレンドマイクロ DeepSecurity アプライアンスの連携について

VxRailのESXiサーバ上にDeepSecurityのアプライアンス(DSVA)をインストールして、ESXi上の仮想マシンにDeepSecurityのエージェントをインストールしない構成を考えています。

こちらの構成については実際の利用されているお客様が、私が知っている限りでもいくつかいらっしゃり、実績があるといえる構成だと思います。

VMware NSXとDeepSecurityの情報はいろいろと公開されているのですが、VxRailと組み合わせた場合の情報を見つけることができませんでした。

VxRailとしての公式ドキュメントには記載がないですが、通常のvSphere/NSXと同等と考えていただいて問題ないと思います。

VxRailとDeepSecurityのアプライアンスを組み合わせた構成はサポートされる構成でしょか

サポートという言葉を分解してお答えします。

動作保証や公式手順という意味でのサポートという観点であれば、VxRail固有のものは存在しません。

特に使用を禁止されているわけではないですが、開発側でのテストもされてはいない、という状態と解釈できます。

しかしながら、私が知るかぎり、DeepSecurity On VxRail（造語）を利用されているお客様で、構成に依存するVxRail固有の問題が発生しているお客様はいません。

一方、保守契約の継続、保守サービスの提供という意味でのサポートという観点であれば、対象の構成をしたことによって、影響を受けることはありません。

いくつか注意点を共有しておきます。

・SVM/USVMをVxRailのLocal Datastoreに配置することは禁止（vSANもしくは外部DataStoreに配置する）

・SVM/USVMの運用/管理はお客様である。（VxRailは関与しない）

・SVM/USVMは各ホスト固定でvMotionなどで移行してはいけない。（メンテナンスモード時はPowerOffする）

・障害などでSVM/USVMの再構成が必要な場合は、お客様側で再構成を実施いただく。

・NSX-v のライセンスを利用する場合は、NSX-vの購入元に問い合わせるのが好ましいが、無償のNSX vShield Endpointライセンスを利用でNSX保守窓口がない場合は、VxRailサポート窓口に問い合わせ可能。VMwareにEscalationが必要な場合もVxRailサポートから実施する。（DeepSecurity部分の障害はTrendmicroが保守窓口）

・NSX のVersionがコンパチ外であったり、EOTGになった場合は保守対象外となる（VMwareのポリシーに準拠する）

・VxRailのUpgradeの際のNSXのコンパチ確認や、NSX部分のUpgradeはお客様作業となる（Upgrade後にコンパチ外とならないように注意が必要）

・NSX for vShield Endpointを利用している場合、DeepSecurityの構成でエラー表示になる場合がある。

 （下記リンク参照）

https://success.trendmicro.com/solution/1114473-compatibility-between-vmware-nsx-6-2-3-and-deep-security

https://kb.vmware.com/s/article/2151817

https://vtechdummies.wordpress.com/2018/06/16/trend-micro-dsva-installation-status-shows-failed-in-nsx-service-deployments/

検索したら以下のKBがヒットしました。

Dell EMC VxRail: How to configure NSX Guest Introspection.

Article Number 000521766

内容的には何も特別なことはないですが、一応公式KBでの記載があったということでお知らせでした。