VxRail Bundle 7.0.350以上のInternal SRSについて

①　Internal SRS（VxRailに内臓バンドルされていた）SCGにはアップグレードは出来ないのか？

　　もし出来ない場合は、アップグレード前にSCGのOVFをデプロイしてSCGを構築が必要なのでしょうか？

技術的には可能です。ただしご確認済みの通り Internal SRS で SCG はサポートマトリクスにありません。

一方で、7.0.350 に Upgrade した際に Internal SRS 環境を Direct Connectionに変換するためには Internal SRS を SCG にUpgrade しておく必要があります。

Internal SRS を SCG に Upgrade するためには、いったん SRSを最新にUpgradeし、そのうえでハードウェア構成を変更し、SCG への Upgrade 開始する必要があります。

それだけの手間をかけたとしても、7.0.350のDirect Connection では SCG 自体は利用しないため、不要であれば最終的に削除をすることになります。

そのため、個人的には7.0.350へのUpgrade前にInternal SRS をDisable にし、7.0.350へのUpgrade完了後にDirect Connection として再度有効化するほうが良いです。

ちなみにですが、Internal SRS のまま、7.0.350へのUpgradeを開始してしまったとしても、Upgrade自体は成功します。ただし、Upgrade後に Connectivity （SRS接続）は無くなります。

②　Direct connectionとは何か？

　　KB 000196945をみるとVxRail Managerに機能実装されているようなイメージに見えたのですが、

　　7.0.350以上からはVxRail ManagerがInternal SRSを担うのでしょうか。

　　この場合、条件としては他のClusterや他のデバイスは管理出来ないと認識してよいでしょうか。

旧EMC製品にお詳しい方であれば、VNXなどのDeviceClient をご想像いただけるとイメージしやすいかと思います。

ご認識の通りVxRail Manager が直接 Internet 越しに、 SCG 関連の Dell EMC Backend Server と通信します。

VxRailの内部で動作するものとなりますので、ご想像通り他クラスタや他デバイスは監視できません。

重要な注意事項が2つあります。

・Direct Connection では Policy Manager が利用できない

・Direct Connection では、VxMからのInternet疎通を許可する必要がある（既存のSecurity/Network設定に変更が必要となる可能性あり）

もし上記の注意事項に抵触する環境の場合は、外部SCGに構成を変更したほうが良いです。

これまで、外部SRS構成ではVxRail Cluster上に自身を管理する SRSVE VM を配置できない、という制限がありましたが、SCG VE VM に関してはその制限項目の記載がなくなっていますので、VxRail 上に外部 SCG を配置可能である認識です。

私見ですが、VxRail Internal SRS構成はあらゆる面でExternal SRS に劣っており、個人的には External SRS 推しでしたが、上記の制限があったためInternal SRSを採用するケースは多々あったかと思います。この度ようやく、その制限から解放されましたので、あらためて外部SCG構成をご検討いただくことをお薦めします。