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2019年6月2日 18:00

IsilonianTech 第11回 OneFS 8.2リリース!

 

~今回はいつもより少しだけゆるい感じで、OneFS 8.2の概要をお届けします!~


ありがとう平成。よろしく令和。
Dell Technologies World 2019で発表となりましたが、平成の集大成と言えるOneFS 8.2が令和とともに(5月3日に)リリースされました!
2001年(平成13年)生まれのIsilonは2019年までの18年間でかなり成長を遂げましたが、ここ数年は特に急激な伸びを見せております。本ブログではOneFS 8.2の新機能を大きく5つのポイントにわけてご紹介いたします。


ISLN.png

2017年6月のGen6発表時点では8000社以上となっていましたので、僅か2年で顧客数が1.5倍になったということですね~

 

1.単一クラスタで252ノードまでスケールアウト!

非構造化データの爆発的な増加に伴い、IsilonはスケールアウトNASのリーダとして常に進化してきました。しかしここ数年はADASなどに代表される次世代のワークロードでは144ノード(Isilonの1クラスタあたりの最大ノード数)でも足りない場合があり必然的にクラスタを分ける必要がありました。元々144ノードという制限はアーキテクチャ上の限界ではなく当時のバックエンドスイッチ含めたハードウェア上の制限でしたので、OneFS 8.2では1クラスタで構成可能な最大ノード数を約100ノード増やしました!
OneFS 8.2では、バックエンドスイッチの構成としてDellEMC Networkingを用いたLeaf Spineに対応したことにより最大で252ノードまでスケールアウトすることができます。もちろん、Isilonの従来の特長であるシンプルな運用管理はそのままで容量と性能をスケールアウトすることができます。(ノード数が増えても管理の負荷はスケールアウトしません(^o^))
また、今後のニーズ次第なところはありますが更に最大ノード数の上限が増えることも考えられます。

252nodes.png

 

2.パブリッククラウドとの親和性の強化!

クラウドへの自動階層化の機能であるCloudPoolsでは新たなパブリッククラウドがサポートされました。また、IsilonのSmartQuotasのApplication logical sizeでのQuota accounting(この機能はCloudPools以外でも使えてアプリケーションの視点で計算されるので地味に良いです。)や、SmartLockなどの機能との連携も可能となりました。
更にCloudPoolsアカウントまたはファイルプールポリシごとにネットワーク統計の取得機能が追加されました!

CP20.png

 

3.セキュリティ関連の強化!

従来Isilonはクラスタ自体の暗号化はSED(Self-encrypting drives)としてサポートしてましたが、新たにHDFS TDE(Transparent Data Encryption)によってHDFSクライアントとエンドツーエンドのデータ転送の暗号化に対応しました。また、SyncIQでのデータ転送においても通信の暗号化をサポートしました。更に管理面ではアクセスゾーン毎にRBACを設定することが可能になりましたのでアクセスゾーン単位で管理を委任できるようになりました!

Sec.png

 

4.バックアップ関連の強化!

2-way NDMPの環境において従来はIsilonにテープ装置を直結する場合Backup Acceleratorという1Uの特別なノードが必要でしたが、新たにハイブリッドカード(フロントエンド用の10GbE *2ポート、FC *2ポート搭載NICでGen6限定。)によってBackup Acceleratorが不要になりました!また、NDMPの処理でノードのリソースの大量消費を防ぐためにスロットル機能も実装しました。

Bkup.png

 

5.さらなる効率性と管理面の向上!

Isilonの分散ファイルアーキテクチャの特性としてスモールファイルが大量に存在する環境では容量効率が低下する問題がありました。これはPACSにおいて顕著でしたので以前のOneFSバージョンではPACSに対してのみSmall Files Storage Efficiencyというパッキングの機能を有効にすることができましたが、OneFS 8.2からはPACS以外のアーカイブ用途のワークロードにも適用が可能となりました。また、リソース管理ではSMBのパフォーマンスモニタリング機能によってWindowsクライアントにおけるヘビーユーザの特定や共有に対してのリソース消費などを確認することが出来るようになりました。
更に従来SyncIQでのレプリケーションにおいて帯域制御を設定する場合はクラスタ全体のみ設定可能でしたが、SyncIQのポリシ毎に帯域予約が出来るようになりました!

Eff.png

ご紹介出来ていない内容や細かな機能は、まだまだ沢山ありますがOneFS 8.2の概要は以上となります。m(_ _)m

 

おわりに

祝!令和。祝!OneFS 8.2。

 

バックナンバー

IsilonianTech 第1回 Isilonとオープンソース ~REX-Ray編~

IsilonianTech 第2回 Isilonとオープンソース ~OpenStack Manila編~

IsilonianTech 第3回 Isilonとオープンソース ~Isilon Data Insights Connector~

IsilonianTech 第4回 Software Defined Storage ~IsilonSD Edge~

IsilonianTech 第5回 Isilonとオープンソース ~Isilon-POSH~

IsilonianTech 第6回 Isilonとオープンソース ~Elastic Stack編~

IsilonianTech 第7回 Isilonとデータアナリティクス ~Cloudera編~

IsilonianTech 第8回 Elastic Cloud Storage (ECS) ~ECS Community Edition~

IsilonianTech 第9回 ISILON + ECS = UNLIMITED ~Isilon CloudPools~

IsilonianTech-第10回-Isilonとデータアナリティクス-Isilon-Ambari-Management

IsilonianTech 第11回 OneFS 8.2リリース!

IsilonianTech-第12回-データファーストを支援するソフトウェア-DataIQ

IsilonianTech-第13回-vRealize-Orchestratorプラグイン

 

安井 謙治
Dell EMC │Unstructured Data Solutions
UDS事業本部 SE部

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