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[Isilon/PowerScale]InsightIQの保存期間、伸ばしてみませんか?
皆様こんにちは。
ネットワールドのストレージ担当です。
皆様、InsightIQ使っていますか?
Isilon/PowerScaleのパフォーマンスやファイルシステム情報を取得、分析するためのソフトウェアですね。
現在は、Isilon/PowerScaleを購入すると無償で使える機能なので、使われている方も多いのではないでしょうか。
(弊社での導入作業の際も、かなりの確率で導入いただいております!)
このInsightIQですが、ESXi環境にデプロイする場合はovaから展開するため、決まったリソースでの展開となります。
この際、収集データを保管するdatastore容量は65GBで決め打ちです。
ここで、メーカーから公開されているディスク使用量の計算式を確認してみましょう。
◆InsightIQデータストア使用量の計算式
<ノードの数 > * <月数> * 2 GB + 10
上記計算式を基に、仮に4ノードクラスタと想定して計算してみると、
4*7*2GB+10=66GB
となりますので、7か月弱程度しか保存できない計算となります。
InsightIQでは、複数のクラスタを登録することもできますし、ノードの数が多い環境もあるかと思います。
その場合は、保存期間がもっと減る、ということになってしまいます。
もっと長期にデータを保存したい!といった要望をお持ちの皆様!
安心してください!ディスク、増やせます!
ということで、InsightIQのディスク拡張を検証してみたのでご紹介いたします。
まずメーカー資料としては、KBが公開されております。
#000019492
https://www.dell.com/support/kbdoc/ja-jp/000019492/increase-the-size-of-the-datastore-in-insightiq
※本投稿では、執筆時最新のKBを基に作業をしております。
実際に作業される場合は、最新のKBを基に作業をしてください。
まずは、全体の流れを一度予習しておきます。
このように
[新規でデータストアを作成してファイルを移行、旧データストアを削除]
という流れになることが理解できたかと思います。
順を追って手順を見てみましょう。
※本作業実施前に、アップデート等が必要であれば実施しておきましょう。
※今回はvSphere上に展開するInsightIQを想定しています。
①必要量の計算、仮想ディスクの作成
先ほどの計算式を使って、必要なディスク容量を計算してみましょう。
<ノードの数 > * <月数> * 2 GB + 10
もし、8ノードクラスタで1年間データを保持したいといった場合は、
8 * 12 * 2GB + 10 = 202 (GB)
以上のデータストアが必要となる計算となります。
したがって、拡張後容量を[250GB]として拡張作業をしてみます。
容量計算が出来たら、基盤のvCenter上にて、計算した容量の仮想ディスクを作成します。
仮想ディスクをアタッチしただけではOSでは認識しないため、再起動する必要があります。
再起動する前に、deviceの状態を確認して、どのdevice名で追加されたかを確認しておきましょう。
この例では、[sdc]として新しいディスクが認識されました。
それでは、パーティションを作成していきます。
③パーティション作成
[administrator]でInsightIQにSSHでログイン後、rootユーザにスイッチします。
スイッチ後、[fdisk]コマンドでパーティションを作成します。
パーティションを作成したら、ファイルシステムを作成します。
④ファイルシステム作成
下記のように、ファイルシステムを作成します。
⑤マウント、書き込み確認
ファイルシステム作成後、手動でマウントして書き込み確認をします。
今回は、[/iiq_datastore]という名前でマウントポイントを作成します。
書き込み確認完了後、テストファイルは削除しましょう。
⑥アンマウント、fstabの編集、マウント実施
書き込みテストで問題が無ければ、一度アンマウントした後、
fstabを変更して起動時にマウントされるように設定をし、fstabから実際にマウントします。
無事、マウントできましたので、InsightIQの管理画面からデータの移行を実施します。
⑦データ移行
InsightIQ管理画面にて、administratorアカウントでログイン後、[SETTINGS] – [Datastore]から、Datastore Pathに新しいdatastore名(例:/iiq_datastore)を入力して、[Move Datastore]をクリックします。
検証環境ですので、データ量は少ないですが、GUI操作だけで移行してくれるので、非常に簡単ですね。
移行が完了すると、[Current Datastore Configuration]の設定値が移行先データストアに変更されています。
移行が完了したら、動作確認を忘れずに!
動作確認して問題が無ければ残処理として、旧データストアの削除作業を実施します。
⑧旧データストアのアンマウント
fstabから旧データストアを削除してInsightIQを再起動し、マウントされないことを確認しましょう。
ここまでできれば、あとはvSphere側の操作で古い仮想ディスクを削除して完了です。
いかがでしたでしょうか。
使ってみて初めて気が付きような微妙な痒さにも対応できるInsightIQ
まだ使われていない方は、この機会に是非ご検討ください!
それでは、今回はここまで!
次回もお楽しみに!
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