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[VxRail]Optaneキャッシュを搭載したVxRailの実力とは(前編)
皆様こんにちは。
ネットワールドのストレージ担当です。
今回は、VxRailのキャッシュディスクにIntel Optaneを搭載したVxRailのパフォーマンスを測定し、その実力を確認していこうと思います。
検証方法について
今回の検証では、VxRail E560FのキャッシュディスクとしてIntel Optane P4800Xを搭載したノードを4ノード準備し、25Gネットワークでクラスタを構築しました。
各ノードのスペックは、以下の通りです。
コンポーネント | 搭載状況 |
CPU | Intel(R) Xeon(R) Gold 6230 CPU @ 2.10GHz × 2 Socket |
メモリ | 32GB × 12本 (384GB) |
キャッシュディスク | Dell Express Flash NVMe P4800X 375GB SFF × 2 |
キャパシティディスク | 1.75TB SSD ×4 |
NIC | Broadcom Adv. Dual 25Gb Ethernet |
Unity XT480のパフォーマンス検証の際には、ネットワールドお得意の125パターンのワークロードで負荷をかけるという検証でしたが、今回は趣を変えてHCI Benchを使用してパフォーマンスを測定していきます。
負荷をかける際のワークロードは、以下の指標に基づいて作成しました。
そのため、今回の検証では、5(Read/Write)*5(Random/Sequential)で25パターンでの測定結果となります。
vSANのI/Oを理解する
さて、パフォーマンスを測定する前に、vSANのI/Oフローについておさらいをしておきます。
という形ですので、Optaneが処理するI/Oは、[Write]が主となる旨にご注意ください。
指標の取得【Hybridモデルでパフォーマンス測定】
「そもそも、VxRailのパフォーマンスはどれぐらいでるのか」という疑問があるので、まずは指標を定めましょう。
以下のHybridモデルVxRailにて、パフォーマンスを測定してみます。
コンポーネント等含めて、VxRailの(ほぼ)最小構成と言えますね。
ちなみに、先ほどのvSANにおけるI/O、実はHybridモデルとAll-Flashモデルで異なります。
このように、Hybridの場合は、キャッシュ領域の70%をRead、30%をWrite用キャッシュとしてあらかじめ割り当てられていて、なるべく高速なキャッシュを使うように設計されています。
ということで、Hybridモデルでも、キャッシュに乗るサイズに収まるI/Oの場合は、All-Flashと遜色ないパフォーマンスが出せるのと考えられます。(当然キャッシュミスが発生すると、一気にパフォーマンスが低下することが考えられるので、パフォーマンスを求めるのであればAll-Flash一択ですね)
ということで、Hybridモデルのパフォーマンスを見てみましょう。
グラフの右に行くほど、Read比率が上がり、同じRead比率の中ではSequential比率が上がっていきます。
そのため、I/O負荷としては「右に行くほど軽くなる」と考えていただければよいかと思います。
かなり過酷なワークロード(キャッシュミスが増える)をかけたかなとと思いますが、それでもHybridとしては結構出ているなという印象です。
では、Optaneキャッシュ搭載VxRailではどれぐらい出るのでしょうか。
といったところで、長くなってしまったので次回に続こうかと思います。
次回投稿は9月9日(水)を予定しております。
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