NetWorker：「接続されている当事者が一定期間後に適切に応答しなかったため、接続の試行に失敗しました」というエラーが生成されます。

Summary: 新しいクライアントの追加、または既存のクライアントのバックアップが失敗し、「接続先が一定期間後に正しく応答しなかったため、接続の試行に失敗しました」というメッセージが表示されます。このエラーは、2つの別々のホスト上のNetWorkerプロセス間の接続の問題が発生した場合に再現可能です。

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Symptoms

NetWorkerに新しいクライアントを追加しようとすると、次のエラーが生成されます。
kA2f1000000X4t9CAC_3_0
ホスト client-name への接続に失敗しました: リモート システム エラー - 接続先が一定時間後に適切に応答しなかったため、接続の試行に失敗しました。または、接続されたホストが応答しなかったため、確立された接続に失敗しました。
 
メモ: このエラーはクライアントの作成に限らず、バックアップの失敗として表示されることもあります。その場合は、次の解決手順が適用されます。

Cause

この問題は、NetWorkerサーバーの nsrd サービスがNetWorkerクライアント nsrexecd サービスとの通信に失敗した場合に発生します

Resolution

1)NetWorkerサービスがNetWorkerクライアントで実行されていることを確認します。
Windows: tasklist | findstr nsr
Linux: ps -ef | grep nsr

メモ: NetWorkerクライアント サービスは、nsrexecd<>/b>(NetWorker Remote Exec Service)です<。

実行されていない場合は、プロセスの開始を試みます。
Windows: net start nsrexecd
Linux: /etc/init.d/networker start 

2)NetWorkerサーバーとクライアントが相互に通信して解決できることを確認し、NetWorkerサーバーとクライアントで ping コマンドと nslookup コマンドを使用します。
 
メモ: 完全修飾ドメイン名 (FQDN)、短い名前 、および IP がすべて nslookup で正しく返されることを確認します。応答が失敗した場合は、DNSを使用して解決できなかったホストのホスト ファイル エントリーを作成する必要があります。ネットワーク/名前解決の問題は、ドメイン/ネットワーク管理者が解決する必要があります。

3)NetWorkerサービス/接続ポートがオペレーティング システムまたはネットワーク ファイアウォールによってブロックされていないことを確認します。
サービス ポート: 7937-9936
接続ポート: 0-0

ファイアウォールとポートの設定の詳細については、ご使用のNetWorkerバージョンの『NetWorkerセキュリティ構成ガイド』を参照してください。これらのドキュメントは、https://www.dell.com/support/home/product-support/product/networker/docs にあります。

4) nsrrpcinfoを使用して、サーバーがクライアント ポートを認識できるかどうかを確認します。
nsrrpcinfo-p クライアント名

例： 
[root@lnx-nwserv]:~# nsrrpcinfo -p lnx-client01.amer.lan
PROGRAM VERSION PROTOCOL PORT SERVICE
100000  2       tcp      7938 nsrportmapper  Port Mapper
100000  2       udp      7938 nsrportmapper  Port Mapper
390436  1       tcp      8070 nsrexecd       GSS Authentication
390435  1       tcp      9049 nsrexecd       Resource Mirror
390113  1       tcp      7937 nsrexecd       Remote Execution
390440  1       tcp      9426 nsrexecd_nsrfa Remote File Access

「拡張NetWorkerクライアント」パッケージがクライアント ホストにインストールされていれば、このコマンドをNetWorkerクライアントで実行してNetWorkerサーバーに戻すことができます。

Linux: rpm -qa | grep lgtoxtd
Windows:

image.png

拡張クライアント パッケージがインストールされていない場合、クライアントには nsrrpcinfo コマンドはインストールされません。


上記を確認したら、次のコマンドを実行して、NetWorkerサーバーからNetWorkerクライアントに(逆に)リモートで接続できるようになります。
nsradmin -p nsrexec -s client-name
このコマンドは、他の(クライアント/サーバ)ホスト上の nsrexecd サービスへのリモート接続を開きます 
[root@lnx-nwserv]:~# nsradmin -p nsrexec -s lnx-client01.amer.lan
NetWorker administration program.
Use the "help" command for help, "visual" for full-screen mode.
nsradmin> q
[root@lnx-nwserv]:~# nsradmin -p nsrexec -s win-client01.amer.lan
NetWorker administration program.
Use the "help" command for help, "visual" for full-screen mode.
nsradmin> q
[root@lnx-nwserv]:~#
 
メモ: nsradminプロンプトが表示されれば、接続は確立されています。 quit(またはq) と入力してプロンプトを終了します。
 

Additional Information

また、NetWorkerサーバーとクライアントの間でピア情報をクリアする必要がある場合もあります。NetWorker:
nsradmin -Cを使用してNSRピア情報の不整合を自動的にクリアする方法

Affected Products

NetWorker

Products

NetWorker
Article Properties
Article Number: 000052219
Article Type: Solution
Last Modified: 17 Mar 2025
Version:  4
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