BIOSアップデートまたはマザーボードの交換後にUbuntuが起動しない

どうしたんですか

Ubuntu Linux搭載のDell XPSまたはPrecision PCは、次のいずれかのイベント後に起動しません。

• BIOSをアップデートした
• BIOSを元の設定にリセットした場合
• 技術者がマザーボードを交換しました

コンピュータの電源を入れると、「起動デバイスが見つかりませんでした」などのエラーメッセージが表示されます。

なぜこのようなことが起こるのか

これらの変更のいずれかが発生すると、コンピューターのBIOSはSATA動作と呼ばれる設定を自動的に[RAID On]に切り替えます。SATAは、ハード ドライブ接続を管理するシステムと考えてください。

ここに問題があります: Ubuntu Linuxでは、この設定を[RAID On]ではなく、[AHCI](Advanced Host Controller Interface)にする必要があります。設定が[RAID On]に変更されると、Ubuntuはハード ドライブを見つけられなくなり、コンピューターが起動しなくなります。

幸いなことに、この設定を簡単に元に戻すことができ、コンピューターは再び正常に動作します。

修正方法

SATA設定をAHCIに戻し、Ubuntuが正常に起動できるようにするお手伝いをします。これには約5〜10分かかります。

手順1：SATA設定をAHCIに変更します

1. コンピュータの電源を入れ、すぐにBIOSセットアップ画面が表示されるまで F2 キーを繰り返し押します。
2. 矢印キーを使用して 、[System Configuration]に移動します。
3. [SATA Operation]を選択します。
4. 設定を [RAID On ]から [AHCI]に変更します。
5. この変更を保存するには 、[Apply ]を押します。

これにより、Ubuntuがハードドライブを再び検出できるようになります。

手順2：起動オプションを再作成します

Ubuntuは、特別なファイルを使用して起動します。BIOSを変更した後、このファイルの場所をコンピューターに通知する必要があります。

1. BIOSで、矢印キーを使用して [General]に移動します。
2. [Boot Sequence]を選択します。
3. [ Add Boot Option]を選択します。
4. [ファイル名] の横にある右側のボタンを選択して、ファイル ブラウザー ウィンドウを開きます。
5. [ディレクトリー]セクションで、[EFI]をダブルクリックします。
6. [ Ubuntu]をダブルクリックします。
7. [Files]セクションで、[shimx64.efi]を選択します。
   
8. [OK]を選択します。
9. [Boot Option Name]フィールドに「UBUNTU」と入力します(すべて大文字で読みやすくします)。
   
10. リストから他の起動オプションをすべて削除して、Ubuntuのみが選択されていることを確認します。
11. [適用] を選択し、[OK] を選択して変更を保存します。
12. ［Exit］を選択します。

コンピューターが再起動し、Ubuntuが正常に起動するはずです。