Dell Networking SONiCテクニカル サポート ファイルを生成して収集する方法

Summary: この記事では、Dell Networking SONiCバージョン4.0以降でテクニカル サポート ファイルを生成して収集する方法について説明します。

This article applies to This article does not apply to This article is not tied to any specific product. Not all product versions are identified in this article.

Instructions

索引

テクニカル サポート ファイルについて
コマンド構文
Dell SONiCでテクニカル サポート ファイルを生成する方法
テクニカル サポート ファイルの生成ステータスを追跡する方法
スイッチからテクニカル サポート ファイルを取得する方法
FTP
HTTP
USB
SCPクライアント アプリケーション
テクニカル サポートのファイル名と形式
古いエントリーを制限し、テクニカル サポート ファイルのサイズを小さくする方法
スペースを節約するために、古いテクニカル サポート ファイルを削除する

テクニカル サポート ファイルについて

テクニカル サポート ファイルは、Syslog、データベースの状態、コア ダンプなど、スイッチの状態に関する情報で構成される圧縮アーカイブ ファイルです。Dellテクニカル サポート エージェントは、イベントの正確な分析を行う際にテクニカル サポート ファイルが必要です。

  • テクニカル サポート ファイルは圧縮ファイルで、/var/dumpに保存されます。このフォルダーの内容は、次のコマンドを使用して表示できます。
    dir tech-support:/
  • テクニカル サポート ファイルの拡張子は.tar.gzです。
  • テクニカル サポート ファイルの生成には、15分から30分以上かかる場合があります。
  • ファイル サイズは、ログ サンプルのデータと期間によって異なります。サイズを小さくするには、「since」オプションを使用できます。
  • 可能であれば、問題のある状態のテクニカル サポート ファイルの生成を試みてください。
メモ: 古いバージョンについては、「Dell Networking SONiC OS 3.Xリリースでテクニカル サポートを生成する方法」を参照してください。

コマンド構文

コマンド 説明
admin@sonic:~$ sonic-cli Dell Sonicを起動します。
sonic# show tech-support テクニカル サポート ファイルを生成します。
sonic# show tech-support status テクニカル サポート ファイルの生成ステータスを表示します。
sonic# dir tech-support:/ テクニカル サポート ファイルが生成される/var/dumpディレクトリーの内容を表示します。
sonic# copy tech-support://<filename> ftp/home/http/scp/usb://<filename> FTP、HTTP、SCPプロトコル、またはUSBやホーム ディレクトリーを使用して、テクニカル サポート ファイルをリモートの場所にコピーします。

オプション

コマンド 説明
sonic# show tech-support since <date/time> 日時からテクニカル サポート ファイルを生成します。詳細については、こちらをクリックしてください。
sonic# delete tech-support:/ <filename> 古いテクニカル サポート ファイルを削除します。これにより、フラッシュ スペースを節約できます。

Dell SONiCでテクニカル サポート ファイルを生成する方法

テクニカル サポート ファイルを生成するには、「show tech-support」コマンドを使用します。

admin@DELLSONiC:~$ sonic-cli
DELLSONiC# 
DELLSONiC# show tech-support 
%Info: Tech-support process started, please check "show tech-support status" for tech-support progress
DELLSONiC#

テクニカル サポート ファイルの生成ステータスを追跡する方法

テクニカル サポート ファイル生成のステータスをスタックするには、「show tech-support status」コマンドを使用します。ファイルの生成が完了すると、出力に「Status: Completed」と表示されます。
dir tech-support:/」コマンドを使用して、/var/tmpフォルダーの内容を確認してください。テクニカル サポートファイルは、このフォルダーに生成されています。

以下は、「show tech-support status」と「dir tech-support:/」の出力例です。

テクニカル サポート ファイルの生成中は以下のようになります。

DELLSONiC# show tech-support status 
Status: In Progress (Collecting Counters-1) Total items collected: 12
DELLSONiC# dir tech-support:/
-------------------------------------------------------------------------
Date(Last Modified)      Size(Bytes)    Type      Filename                        
-------------------------------------------------------------------------                
2023-04-15 20:21         4096           d         sonic_dump_DELLSONiC_20230415_202048
2023-04-15 20:22         11100160       -         sonic_dump_DELLSONiC_20230415_202048.tar

テクニカル サポート ファイルの生成が正常に完了した後は以下のようになります。

DELLSONiC# show tech-support status
Status: Completed
File Name: /var/dump/sonic_dump_DELLSONiC_20230415_202048.tar.gz
DELLSONiC# dir tech-support:/ 
-------------------------------------------------------------------------
Date(Last Modified)      Size(Bytes)    Type      Filename                        
-------------------------------------------------------------------------                
2023-04-15 20:27         252932846      -         sonic_dump_DELLSONiC_20230415_202048.tar.gz

スイッチからテクニカル サポート ファイルを取得する方法

copy tech-support://<テクニカル サポート ファイル名> <保存先>//<ファイル名>」コマンドを使用して、テクニカル サポート ファイルをホーム ディレクトリー、USB、またはリモートFTP/HTTP/SCPサーバーにコピーします。

以下に、使用可能な保存先オプションとその使用方法を示します。

  • FTP:リモートFTPサーバーへのコピー(ftp://userid:passwd@hostip/filepath)
  • HOME:ホーム ディレクトリーへのコピー(home://filename)
  • HTTP:リモートHTTPサーバーへのコピー(http://hostip/filepath)
  • SCP:リモートSCPサーバーへのコピー(scp://userid:password@hostip/filepath)
  • USB:USBメディア ディレクトリーへのコピー(usb://filename)
メモ: copyコマンドの「tech-support://」は自動入力されません。フルパスを手動で入力してください。

これらのオプションについて、以下で例を使って説明します。

FTP
リモートFTPサーバーにファイルをコピーするには、次の構文を使用します。

copy techsupport://<techsupport file.tag.gz> ftp://userid:passwd@hostip/filepath

テクニカル サポート ファイルを、IPアドレス10.0.0.1のリモートFTPサーバーに、ユーザー名TESTとパスワードPASSを使用してコピーするとします。

サンプル出力

DELLSONiC# copy tech-support://sonic_dump_DELLSONiC_20230415_202048.tar.gz ftp://TEST:PASS@10.0.0.1/sonic_dump_DELLSONiC_20230415_202048.tar.gz

HTTP
リモートHTTPサーバーにファイルをコピーするには、次の構文を使用します。

copy techsupport://<techsupport file.tag.gz> http://hostip/filepath

テクニカル サポート ファイルをIP 10.0.0.1のリモートHTTPサーバーにコピーするとします。

サンプル出力

DELLSONiC# copy tech-support://sonic_dump_DELLSONiC_20230415_202048.tar.gz http://10.0.0.1/sonic_dump_DELLSONiC_20230415_202048.tar.gz

USB
ネットワーキング スイッチ上のDELL SONiCでUSBを使用するには、「usb enable」コマンドが設定されていることを確認する必要があります。デフォルトでは、USBは無効になっています。
USBをスイッチに挿入した後、「usb mount」コマンドを実行してください。

Dell Networking SONiC USBをマウントおよびアンマウントする方法

サンプル出力

sonic#
sonic# configure terminal
sonic(config)# usb enable
sonic(config)# exit
sonic# usb mount
DELLSONiC# copy tech-support://sonic_dump_DELLSONiC_20230415_202048.tar.gz usb://sonic_dump_DELLSONiC_20230415_202048.tar.gz

SCPクライアント アプリケーション
任意のSCPクライアント アプリケーションを使用して、スイッチ内のテクニカル サポート ファイルを抽出できます。
SCPクライアント アプリケーションでスイッチのログイン認証情報を使用してスイッチにログインします。テクニカル サポート ファイルは、/var/dump/ディレクトリー内にあります。
一部のSCPクライアント アプリケーションにはグラフィカル インターフェイスがあり、スイッチ上の/var/dump/からローカル マシンの場所にファイルをコピーするのがさらに簡単になります。

テクニカル サポートのファイル名と形式

テクニカル サポート ファイルの名前は、「sonic_dump_<ホスト名>__YYYYMMDD_HHMMSS.tar.gz」の形式です。
*YYYYMMDD_HHMMSSは、年月日_時分秒です。これは、テクニカル サポート ファイルが生成された時刻です。

たとえば、「sonic_dump_DELLSONiC_20230415_202048.tar.gz」が生成されたテクニカル サポート ファイルだとすると、YYYYMMDD_HHMMSSは20230415_202048で、DELLSONiCはスイッチのホスト名です。

古いエントリーを制限し、テクニカル サポート ファイルのサイズを小さくする方法

テクニカル サポート ファイルは、スイッチのアップタイムによっては大きくなる場合があります。Dell SONiCでは、ログ記録時間を制限することで、ファイルのサイズを縮小できます。

show tech-support since <日時>」コマンドを使用して、特定の時刻からテクニカル サポート ファイルを取得します。

サンプル出力

DELLSONiC# show tech-support since "2023-04-14T12:30:30Z"
%Info: Tech-support process started, please check "show tech-support status" for tech-support progress

イベントの前に可能な予防措置に備えて、前日の0時まで収集しておくことをお勧めします。

サンプル出力

DELLSONiC# show tech-support since "2023-04-14T00:00:00Z"
%Info: Tech-support process started, please check "show tech-support status" for tech-support progress

コマンド構文

コマンド 説明
sonic# show tech-support since <date/time> 日時の形式は以下のとおりです。

 ・YYYY-MM-DDTHH:MM:SS[.ddd...]Z
・YYYY-MM-DDTHH:MM:SS[.ddd...]+hh:mm
・YYYY-MM-DDTHH:MM:SS[.ddd...]-hh:mm

 ここで、YYYY = 年、MM = 月、DD = 日、
T(時刻の前に必須)、
HH = 時間、MM = 分、SS = 秒、
(オプション)ddd... = 秒の小数部(例:「.323」)
Zは、現地時間からの0オフセットを示します。
 「+/- hh:mm」は、現地時間からのオフセットを「時:分」で示します。

スペースを節約するために古いテクニカル サポート ファイルを削除する

スイッチからファイルを抽出した後、ダンプ フォルダー内のテクニカル サポート ファイルを安全に削除できます。

delete tech-support:/<techsupport file.tar.gz>」コマンドを使用して、テクニカル サポート ファイルを削除します。

サンプル出力

DELLSONiC# delete tech-support:/ sonic_dump_DELLSONiC_20230415_202048.tar.gz
Proceed to delete tech-support:/sonic_dump_DELLSONiC_20230415_202048.tar.gz? [y/N]:y

dir tech-support:/」コマンドを使用して、ファイルが削除されているかどうかを確認します。

サンプル出力

DELLSONiC# dir tech-support:/ 
-------------------------------------------------------------------------
Date(Last Modified)      Size(Bytes)    Type      Filename                        
-------------------------------------------------------------------------

 

Affected Products

Enterprise SONiC Distribution, PowerSwitch E3200-ON Series, Dell EMC Networking N3200-ON, PowerSwitch S5212F-ON, PowerSwitch S5224F-ON, PowerSwitch S5232F-ON, PowerSwitch S5248F-ON, PowerSwitch S5296F-ON, PowerSwitch Z9100-ON, PowerSwitch Z9264F-ON , PowerSwitch Z9332F-ON, PowerSwitch Z9432F-ON ...
Article Properties
Article Number: 000212428
Article Type: How To
Last Modified: 25 Feb 2025
Version:  5
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