PowerFlex：MSSQL 2019バックアップが失敗し、データの破損または不整合が報告される

• SDCがインストールされているWindows 2019(メモ: RDM/VMDKディスク デバイスは影響を受けません)。
• PowerFlexのインフライト チェックサム機能が有効になっています。
• Microsoft SQL 2019のバックアップが次のエラーで失敗します。

  The log scan number (0:-1218248704:37) passed to log scan in database 'TEST_VOL' is not valid. This error may indicate data corruption or that the log file (.ldf) does not match the data file (.mdf). If this error occurred during replication, re-create the publication. Otherwise, restore from backup if the problem results in a failure during startup."

• PowerFlexトレース(MDM、SDS、SDC)には、問題の兆候はありません。

問題

Microsoft SQL 2019バックアップの失敗
データへの実際の影響や、実際のデータの破損、DIはありません。

SDCコンポーネントのソフトウェア コードの問題(特に未了(in-flight)チェックサム機能)

未了(in-flight)チェックサムが有効になっている場合、Windows SDCはチェックサムの計算中にFPUの状態を変更し、リストアしないため、FPU命令の他のユーザー(この場合はMSSQLアプリケーション)が予期しない結果を受け取ることになります。

回避策として、未了(in-flight)チェックサムを無効にする必要があります。

回避策が実行できない場合は、以下の「修正されたバージョン」セクションに記載されている修正済みバージョンにアップグレードします。この修正には、チェックサムを計算する前にFPUの状態を保存し、計算の完了後にリストアするチェックサム計算フローが含まれています。

影響を受けるバージョン

PowerFlex 3.xPowerFlex
4.x

修正バージョン

PowerFlex 3.6.5
、PowerFlex 4.5.3