Dellノートパソコンの電源に関する問題をトラブルシューティングする方法

ほとんどの場合、PCを再起動すると多くの問題が解決されます。ノートパソコンの電源は、残留電力によってオンにならない場合があります。次の手順に従って、残留電力を放電します。

1. ノートパソコンの電源を切ります。電源ボタンを10～15秒間押したままにします。
2. ACアダプターまたは電源ケーブルを外し、バッテリーを取り外します。
   メモ: バッテリーを取り外せないDell製ノートパソコンの場合は、Dellナレッジベース記事「リアルタイム クロック（RTC）をリセットしてDell製デスクトップ システムをリカバリーする方法」を参照してください。
   メモ: 特定のDell Latitudeノートパソコンの場合は、強制ePSAメソッドを使用してノートパソコンの回復を試してみることをお勧めします。Dellナレッジベース記事「Dell Latitude PCをPOST障害または起動エラーから回復するために強制ePSAを使用する方法」を参照してください。
3. USBドライブ、プリンター ケーブル、およびメディア カード(SD/xD)などのすべてのデバイスを取り外します。
4. 電源ボタンを15～20秒間押したままにして、待機電力を放電します
5. ACアダプターまたは電源ケーブルおよびバッテリーを接続します。
6. ノートパソコンの電源を入れます。

問題が解決しない場合は、次の手順に進みます。

ACアダプターのケーブルと電源ケーブルが摩耗し、切れ目ができ、ケーブルのいずれかの一端でワイヤが露出する場合があります。これは、ケーブルをACアダプターに巻き付けたり、ケーブルに無理な力がかかったりしたことが原因です。ワイヤが露出するほど損傷がひどい場合は、アダプタの使用を中止する必要があります。ノートパソコンのACアダプター、ケーブル、およびアダプター ポートの損傷を点検するには、次の手順を実行します。

1. ACアダプタをコンセントから抜きます
2. ノートパソコンからACアダプターを取り外します。
3. 物理的な損傷や過熱の兆候がないかどうか、ACアダプタとケーブル（電源ケーブルを含む）を確認します。
4. プラグ内部のピンやアダプター ポートに曲がり、破損、損傷がないか確認します。

詳細については、Dellナレッジベース記事「Dell製システムでのACアダプター損傷の確認」を参照してください。

破損がある場合は、Dellテクニカル サポートにお問い合わせの上、修理オプションについて確認してください。破損がない場合は、次の手順に進みます。

1. ACアダプタをコンセントから抜きます
2. コンセントに他のデバイスを接続して、コンセントが正常に動作しているかどうかを確認します。
3. 正常なコンセントを使用します。
4. ACアダプターをコンセントに直接差し込みます。
   サージ プロテクター、UPS（無停電電源装置）、パワー スプリッターなどの電力調整機を使用します。

コンセントが正常に機能する場合、次の手順に進みます。

ACアダプターを抜き差しするには、次の手順に従います。

1. コンセントからACアダプタを抜いて15秒間待ちます。
2. ノートパソコンからACアダプターを取り外します。
3. ACアダプタを正常なコンセントに差し込みます。
4. ACアダプターをノートパソコンに接続します。
5. ACアダプタのLEDインジケータを確認します。

ACアダプターLEDインジケーターが点灯している場合は、次の手順に進みます。
ノートパソコンに接続したときにACアダプターLEDインジケーターが消灯している、または消灯した場合は、修理のオプションについてDellテクニカル サポートにお問い合わせください。

ノートパソコンに同梱されていたACアダプターを使用していることを確認します。他のノートパソコンのACアダプターまたはワット数の低いACアダプターを使用すると、次のような問題が発生する可能性があります。

• 「The AC adapter type cannot be determined.This will prevent optimal computer performance」または「Unknown or incorrect AC adapter detected」のようなエラー メッセージが表示されることがある。
• PCが電力を節約するためにプロセッサー（CPU）のスピードを下げる場合がある。
• ノートパソコンのバッテリーが充電されない、または充電に時間がかかる場合がある。
• ACアダプターが高温になる場合がある。

Dell製ノートパソコンでは、45W、65W、90W、130W、180W、240WのいずれかのACアダプターが使用できます。最適なパフォーマンスを実現するには、Dellノートパソコン付属のACアダプターを使用してください。ACアダプターのワット数の情報は、ACアダプターの底面にあるラベルに印刷されています。

ドッキング ステーションを使用している場合は、ドッキング ステーションが電源の問題の原因となっているかどうかを特定することが重要です。Universal USBドッキング ステーションは、ノートパソコンに電源を供給しません。ACアダプターをノートパソコンに接続する必要があります。Dell ThunderboltまたはEシリーズ ドッキング ステーションでは、ドッキング ステーションに同梱されていたACアダプターがドッキング ステーションに接続されていることを確認します。

1. ノートパソコンをドッキング ステーションから取り外します。
2. ACアダプターをノートパソコンに接続します。
   メモ: 最初にノートパソコンに同梱されていたACアダプターを使用することをお勧めします。ドッキング ステーションに付属していたACアダプターを使用しないでください。
3. ノートパソコンの電源を入れます。

ドッキング ステーションなしだとノートパソコンの電源がオンになる場合は、ドッキング ステーションの製造元のWebサイトを参照して、ドッキング ステーションの問題をトラブルシューティングしてください。Dellドッキング ステーションのトラブルシューティング ガイドについては、デルのナレッジベース記事「Dellドッキング ステーションのガイド」を参照してください。

問題が解決しない場合は、次の手順に進みます。

特定のDell Inspiron、Latitude、Vostro、Dell Precisionノートパソコンには、マザーボード内蔵セルフテスト(M-BIST)が搭載されています。M-BISTは、システム ボード組み込みコントローラー(EC)の障害を特定するのに役立つ統合診断ツールです。M-BISTは、電源投入時の自己テスト（POST）プロセスの前に手動で開始する必要があります。これは、電源をオンにすることができないDellノートパソコンで開始することができます。

1. キーボードのMキーと電源ボタンを押したままにします。
2. バッテリー ステータスLEDを確認します。
   メモ: バッテリー ステータスLEDの位置については、お使いのDell製ノートパソコンのユーザー マニュアルを参照してください。
   • エラーが特定されると、バッテリー ステータスLEDがオレンジ色に変わります。修理オプションについては、Dellテクニカル サポートにお問い合わせください。
   • エラーがない場合は、バッテリー ステータスLEDは消灯したままになります。