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May 7th, 2023 23:00

[Coffee Break]VxRailダイナミックノード とDynamic AppsONプレビュー

coffeebreak.png

 

 

この投稿は「ちょっとしたストレージ関連技術のTIPSを思いついたら書いてみる」というコンセプトで、デル・テクノロジーズ社内のTeamsグループ/チームでゆる~く運営されている「Coffee Break」からの情報抜粋です。今回は待望のVxRail新機能についての記事を掲載させてもらいました。

 

 

昨年のVMware ExploreでVxRailに関する4つの大きなアナウンスがあったのはまだ記憶に新しいところかと思いますが、そのうち3つは昨年末から年始にかけて順当にリリースされました。(1. DPU/vDSE on VxRail、2. vSAN ESA on VxRail、3. エッジ向け新プラットフォームVD-4000)
 
残るはDynamic AppsONです。VxRailのLCM管理を外部ストレージ(まずはPowerStore T)にまで拡張したVxRailダイナミックノード+外部ストレージの一元管理ソリューションです。
MicrosoftTeams-image.png
 
ダイナミックノードはもう既にご存じの通り内蔵ディスク/vSANを必要としないコンピュートオンリーノードで、ストレージ領域としては外部ストレージアレイもしくは既存のVxRailクラスターの領域をvSAN HCI Mesh機能でマウントして利用することができるため、コンピュートとストレージリソースを独立して拡張することを可能とし、従来からのVxRailの利用シーンが広がる夢のあるVxRailのノードタイプです。
 
従来の3-tier構成では、サーバーのアップグレードに関わるタスク(関連コンポーネントのコンパチビリティの確認、パッケージアップロード、アップグレード、等々)は全てマニュアル作業となり非常に煩雑になりますが、ダイナミックノードではVxRailの最大の特長でもある安心・確実かつシンプルな「シングルクリック」アップグレード機能を利用することができますので、従来の3-tierの運用管理性と比べるとそれだけでも大きなメリットがあります。ただ、人はないものねだりでして、「サーバー部分だけじゃあね・・・」「外部ストレージ含めてエンドツーエンドのLCM管理してくれないと・・・」と要望が高くなるのが世の常です。
 
 
そのご要望がこのDynamic AppsONで現実のものとなります。
 
 
詳細は別の場でご紹介できればと思いますが、ホンのちょっとだけプレビュー情報です。
 
MicrosoftTeams-image (1).png
 
「一元管理」が可能!実際にVxRailの管理画面(vCenter画面)にPowerStoreのアップグレードに関するメニューがちゃんと加わっています。VxRailの管理画面から、VxRailノード~外部ストレージに渡るエンドツーエンドのLCM管理が行えることになります。※残念ながら間に入るスイッチは現時点ではLCM対象外です。
 
PowerStoreに対してもこれまでのVxRailクラスターノードに対する操作同様に以下のLCMタスクを行えます。
 
  • SWパッケージアップロード
  • プリチェック
  • アップグレード
 
 
内部的な実装としては、VxRail Manager/vCenterとPowerStore間はVSI(Virtual Storage Integrator)というソフトウェア(プラグイン)を介して行われます。
 
直接やりとりしない作りになっているのは、今後他のストレージ(PowerMaxなど)もDynamic AppsONに対応しやすいような仕組みにしているから、と私は勝手な理解&今後に対する期待を抱いてます。
 
このDynamic AppsONですが、先週リリースされたVxRail 7.0.450というバージョンで実装されました!
 
それ以外のダイナミックノード関連のWhat's Newとしては、この7.0.450リリースにおいて、ダイナミックノードのプライマリストレージとしてPowerMax 2500, 8500も追加されました。(注: Dynamic AppsONとしてはまだ対象外)
 
また、ダイナミックノードは、リリースされた2021年7月当初は外部ストレージの接続プロトコルはFC/VMFSのみがサポートされていましたが、以降バージョンがリリースされるたびにサポート範囲を拡張し続け、今はNFS、iSCSI、NVMe /FC、NVMe/TCPにも対応してます。vVolsもOKです。何なら外部ストレージとしてPowerFlexに接続するという一風変わった構成も取れちゃいます。あらゆるDellストレージと接続性がサポートされています。ダイナミックノードは確実に進化を続けてきています。
 
MicrosoftTeams-image (2).png
 
外部ストレージ接続(3-tier構成)&エンドツーエンドのライフサイクル管理を提供するVxRailダイナミックノードとDynamic AppsONの強力な組み合わせ。もはやHCIではなくCI(コンバージドインフラ)の領域ですよね。
 
ダイナミックノードとしても、通常のVxRailとしても、ますます適用範囲が広がっていきます。
 
今後の進化にも是非ご期待ください。

 

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