PowerStore:XCOPYパフォーマンスを最適化するためにESXiホストを設定する方法
Summary: XCOPYは、タスクをストレージ アレイにオフロードするために使用されるVAAIプリミティブの1つです。この記事では、XCOPYパフォーマンスを最適化するためにESXiホストを設定する方法について説明します。
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Instructions
背景:
XCOPYの制限事項:
PowerStore OS 3.0には、現在、VMFSとvVol間のXCOPY(およびその逆)がサポートされていない既知の問題があります。この制限は、今後のリリースで修正される予定です。
解決策:
1. この解決策は、PowerStore OS 3.0以降を使用しているお客様にのみ有効です。
2. NVMe-oFは現在、VAAIプラグインを使用したハードウェア アクセラレーションをサポートしていません。
詳細については、https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/7.0/com.vmware.vsphere.storage.doc/GUID-9AEE5F4D-0CB8-4355-BF89-BB61C5F30C70.htmlを参照してください。
3. 新しいアレイのハードウェア アクセラレーションを設定するには、VAAIフィルター用とVAAIプラグイン用の2つの要求ルールを追加します。これらの新しい要求ルールをアクティブ化するには、まずこれらのルールを定義してからお使いのシステムにロードします。
4. 次のコマンドを使用して、PowerStoreデバイスに既存の「VAAIフィルター」または「VAAIプラグイン」要求ルールがないことを確認します。
5. 次のコマンドを使用して、各ESXiホストにVAAIフィルター要求ルールを追加します。
ルールが正しく追加されたことを確認します
メモ: filter-classルールのみを実行する必要があります。VAAIフィルターがデバイスを要求すると、接続する適切なVAAIプラグインが自動的に検出されます。
次のコマンドで関連するプラグインが表示されない場合は、ESXiホストを再起動します。
9. 次のコマンドを実行して、適切なフィルターがロードされていることを確認します。
11. 最後の検証ステップとして、vCenter GUIのPowerStoreボリュームに存在するVMFSデータストアのいずれかを選択し、[Device Backing]を選択します。
エクステント名(次のような文字列:“naa.68ccf098000cb2df0ffc1d983eea45ec”)内の識別子をコピーします。要求ルールを追加する前にPowerStoreデバイスが存在する場合は、既存のデバイスの1つでこのチェックを実行して、その要求ルールが適用されていることを確認することが重要です。要求ルールが追加される前にデバイスの要求ルールが更新されなかった場合は、ESXiホストを再起動する必要があります。
12.
参照:
ハードウェア要求ルールの使用方法の詳細については、https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/7.0/com.vmware.vsphere.storage.doc/GUID-456EE197-FC35-4DC0-B412-879725514297.htmlを参照してください。
- XCOPYは、タスクをストレージ アレイにオフロードするために使用されるVAAIプリミティブの1つです。たとえば、XCOPYを使用すると、仮想マシンの移行やクローン作成などの操作を行う際に、vSphereリソースを使用して実行するのではなく、アレイにオフロードすることができます。
- デフォルトのESXi動作では、4MB以下の1つのセグメントを持つXCOPYコマンドを発行します。
- PowerStore OS 3.0より前のバージョンでは、XCOPYが効率的に作動せず、パフォーマンスが低下していました。PowerStore OS 3.0では、XCOPYのパフォーマンスに多くの内部機能拡張が導入されています。
- PowerStore OS 3.0以降、PowerStoreは最大8セグメント(各セグメントが30MB以下)のXCOPYコマンドをサポートします。
- XCOPY操作のパフォーマンスがお客様の主な懸案事項であるユース ケースでは、より大きなセグメント サイズのマルチセグメントXCOPYコマンドを使用するようにESXiホストを設定する必要があります。
XCOPYの制限事項:
PowerStore OS 3.0には、現在、VMFSとvVol間のXCOPY(およびその逆)がサポートされていない既知の問題があります。この制限は、今後のリリースで修正される予定です。
解決策:
1. この解決策は、PowerStore OS 3.0以降を使用しているお客様にのみ有効です。
2. NVMe-oFは現在、VAAIプラグインを使用したハードウェア アクセラレーションをサポートしていません。
詳細については、https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/7.0/com.vmware.vsphere.storage.doc/GUID-9AEE5F4D-0CB8-4355-BF89-BB61C5F30C70.htmlを参照してください。
3. 新しいアレイのハードウェア アクセラレーションを設定するには、VAAIフィルター用とVAAIプラグイン用の2つの要求ルールを追加します。これらの新しい要求ルールをアクティブ化するには、まずこれらのルールを定義してからお使いのシステムにロードします。
4. 次のコマンドを使用して、PowerStoreデバイスに既存の「VAAIフィルター」または「VAAIプラグイン」要求ルールがないことを確認します。
esxcli storage core claimrule list -c Filter | grep "PowerStore\|Rule" esxcli storage core claimrule list -c VAAI | grep "PowerStore\|Rule"
注:「vendor=DellEMC model=PowerStore」のような「一致」の列にエントリーを含むルールがないことを確認します。
注:PowerStoreに対してルールが設定されている場合は、以下のルールと競合しないことを確認し、競合する場合はこれらを修正します。
5. 次のコマンドを使用して、各ESXiホストにVAAIフィルター要求ルールを追加します。
esxcli storage core claimrule add -u -c Filter -P VAAI_FILTER -t vendor -V DellEMC -M PowerStore
ルールが正しく追加されたことを確認します
esxcli storage core claimrule list -c Filter | grep "PowerStore\|Rule" Rule Class Rule Class Type Plugin Matches XCOPY Use Array Reported Values XCOPY Use Multiple Segments XCOPY Max Transfer Size KiB Config String Filter 5001 file vendor VAAI_FILTER vendor=DellEMC model=PowerStore false false 06. 次のコマンドを使用して、各ESXiホストにVAAIプラグイン要求ルールを追加します。
esxcli storage core claimrule add -u -c VAAI -P VMW_VAAIP_T10 -t vendor -V DellEMC -M PowerStore -a -s -m 240
上記のコマンドの各引数の詳細については、https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/7.0/com.vmware.vsphere.storage.doc/GUID-C7ED5B86-2AF9-4217-90B5-A27D3217CE6D.htmlを参照してください。
| -u | システムでルールIDを自動的に割り当てる |
| -a | XCOPYコマンドにアレイで報告された値を使用する |
| -s | XCOPYコマンドに複数セグメントを使用する。-aが指定されている場合にのみ有効 |
| -m | 報告されたアレイとは異なる転送サイズを使用する場合の、XCOPYコマンドの最大転送サイズ(MB)。-aが指定されている場合にのみ有効 |
ルールが正しく追加されたことを確認します
esxcli storage core claimrule list -c VAAI | grep "PowerStore\|Rule" Rule Class Rule Class Type Plugin Matches XCOPY Use Array Reported Values XCOPY Use Multiple Segments XCOPY Max Transfer Size KiB Config String VAAI 5001 file vendor VMW_VAAIP_T10 vendor=DellEMC model=PowerStore true true 2457607. 次のコマンドを使用してルールをロードします。
esxcli storage core claimrule load -c VAAI esxcli storage core claimrule load -c Filter8. 次のコマンドを使用して、VAAIフィルター要求ルールを実行します。
esxcli storage core claimrule run -c Filter esxcfg-rescan -A
メモ: filter-classルールのみを実行する必要があります。VAAIフィルターがデバイスを要求すると、接続する適切なVAAIプラグインが自動的に検出されます。
次のコマンドで関連するプラグインが表示されない場合は、ESXiホストを再起動します。
9. 次のコマンドを実行して、適切なフィルターがロードされていることを確認します。
esxcli storage core plugin list --plugin-class=VAAI Plugin name Plugin class ------------- ------------ VMW_VAAIP_T10 VAAI esxcli storage core plugin list --plugin-class=Filter Plugin name Plugin class ----------- ------------ VAAI_FILTER Filter10. 次のコマンドを実行して、次のように各ルール クラスのクラス「runtime」と「file」でルールが更新されていることを確認します。
esxcli storage core claimrule list -c Filter | grep "PowerStore\|Rule" Rule Class Rule Class Type Plugin Matches XCOPY Use Array Reported Values XCOPY Use Multiple Segments XCOPY Max Transfer Size KiB Config String Filter 5001 runtime vendor VAAI_FILTER vendor=DellEMC model=PowerStore false false 0 Filter 5001 file vendor VAAI_FILTER vendor=DellEMC model=PowerStore false false 0 esxcli storage core claimrule list -c VAAI | grep "PowerStore\|Rule" Rule Class Rule Class Type Plugin Matches XCOPY Use Array Reported Values XCOPY Use Multiple Segments XCOPY Max Transfer Size KiB Config String VAAI 5001 runtime vendor VMW_VAAIP_T10 vendor=DellEMC model=PowerStore true true 245760 VAAI 5001 file vendor VMW_VAAIP_T10 vendor=DellEMC model=PowerStore true true 245760
ルール クラスVAAI行の場合:
プラグイン名は「VMW_VAAIP_T10」である必要があります
XCOPY Use Array Reported Valuesは「true」である必要があります
XCOPY Use Multiple Segmentsは「true」である必要がある
XCOPY Max Transfer Size KiBは245760である必要があります。
11. 最後の検証ステップとして、vCenter GUIのPowerStoreボリュームに存在するVMFSデータストアのいずれかを選択し、[Device Backing]を選択します。
エクステント名(次のような文字列:“naa.68ccf098000cb2df0ffc1d983eea45ec”)内の識別子をコピーします。要求ルールを追加する前にPowerStoreデバイスが存在する場合は、既存のデバイスの1つでこのチェックを実行して、その要求ルールが適用されていることを確認することが重要です。要求ルールが追加される前にデバイスの要求ルールが更新されなかった場合は、ESXiホストを再起動する必要があります。
12.
このデバイス識別子を使用して、次の2つのESXCLIコマンドを実行します。
esxcli storage core device vaai status get -d
例:
「VAAI Plugin Name: VMW_VAAIP_T10」がVAAIプラグインのロードと実行後に表示されていることを確認します。
esxcli storage core device vaai status get -d naa.68ccf09800a8f879c7c2276889bc95d5 naa.68ccf09800a8f879c7c2276889bc95d5 VAAI Plugin Name: VMW_VAAIP_T10 ATS Status: supported Clone Status: supported Zero Status: supported Delete Status: supported
参照:
ハードウェア要求ルールの使用方法の詳細については、https://docs.vmware.com/en/VMware-vSphere/7.0/com.vmware.vsphere.storage.doc/GUID-456EE197-FC35-4DC0-B412-879725514297.htmlを参照してください。
Affected Products
PowerStoreArticle Properties
Article Number: 000202386
Article Type: How To
Last Modified: 22 Nov 2023
Version: 6
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