Dell Data Wipeは、Dell Enterprise Client BIOSの機能で、お客様がご使用のシステムの内蔵ストレージ デバイスのデータ消去機能を呼び出すことができます。これにより、Dell Storage Deviceがすでにサポートしている業界標準のデータ消去機能を使用して、効率的な消去を行い、再利用や再導入ができるようになります。
Dellではお客様のデータを最優先と考えているため、この機能は、互換性を最大限に高める一方で、意図しないデータ消去の可能性を最小限に抑えるように設計されています。
Data Wipe機能は、BIOSセットアップから呼び出します。起動時のDELLロゴ画面でF2を押すと、BIOSセットアップが表示されます。
図1:Data Latitude 9430
BIOSセットアップ アプリケーションを起動したら、[Security > Data Wipe]オプションまたは[Advanced > Maintenance]から[Wipe on Next Boot]を選択して、再起動後にすべての内蔵ドライブのデータ消去を呼び出すことができます。
[Wipe on Next Boot]オプションを選択してセットアップを終了する前に、BIOSはすべてのストレージ デバイスの消去を行うかどうかを2回にわたってユーザーに確認します。
図2:Data Wipeの操作
さらなる安全対策として、BIOSは最後に表示されるプロンプトのデフォルト選択で、この操作に対するユーザーの直接の同意を要求します。
図3:内蔵ストレージ デバイス
オプションの選択を完了し、プロンプトに同意したら、BIOSセットアップを終了して、システムを再起動してください。Data Wipeが処理を開始します。
再起動すると、ストレージ デバイスにデータ消去の指示を送信する前に、BIOSは再度いくつかの確認プロンプトを表示します。
図4:Dell Security Manager
表示されるこれらのプロンプトのいずれかの段階でドライブ消去処理をキャンセルすると、データ消去のトリガーはリセットされます。必要に応じて、消去手順を再開するには、BIOSセットアップからプロセスを再開する必要があります。
図5.内蔵SATAデバイス
消去処理が完了すると、「Data Wipe Completed Successfully」というメッセージが緑色のダイアログに表示されます。エラーが発生した場合は、成功のメッセージではなく、「Reboot the system and reinstall the OS」というメッセージが表示されます。
データ消去の詳細については、Dellナレッジ ベース記事「どのようにしてハードドライブからデータを消去するか?」を参照してください。