シナリオ:
Windows ServerマシンがNo Boot状態にあり、バックアップが必要なデータがあります。リムーバブル ドライブや、ファイルを格納するのに十分なサイズのドライブはありません。この場合、WinREを使用してファイルをネットワーク共有にコピーできます。
- Windows回復環境を起動します。起動試行が3回失敗した後で、サーバーが自動的にリカバリー環境で起動することがあります。しない場合は、Windowsメディアを起動し、Windowsセットアップ ウィザードの最初のページで[コンピューターを修復する]オプションを選択することで、リカバリー環境にアクセスできます。
- [問題解決]オプションを選択し、コマンド プロンプトを選択します。
- ネットワーク スタックを初期化します。次の2つのコマンドを実行し、Enterを押します。しばらくすると、コマンド プロンプトが表示されます。
wpeinit.exe
Or
wpeutil.exe
wpeinit
- 次のコマンドを入力して、ネットワーク アダプターが使用可能かどうかを確認します。使用可能でない場合、ネットワーク ドライバーをロードする必要があります。このアダプターが表示されていなければ、WinREで使用できないためです。
ipconfig
- ネットワーク ドライバーをロードするには、ドライバーをダウンロードして解凍し、USBサム ドライブを介してサーバーに提示するか、ISOを作成してiDRACを使用してマウントします。USBサム ドライブまたは仮想マウントISOのドライブ文字を見つけ、次のコマンドを実行してドライバーをロードします。しばらくすると、コマンド プロンプトが表示されます。
drvload f:\drivername.inf
- 次のコマンドを再度実行し、ネットワーク アダプターが認識されていることを確認します。
ipconfig
- DHCP使用時にIPが自動的に割り当てられていない場合は、IPを割り当てます。IPを手動で割り当てるには、次のように入力します。
netsh interface ip set address name= "Network Interface Name" static [IP address] [Subnet Mask]
Example:
netsh interface ip set address name="NIC1" static 192.168.1.10 255.255.255.0
- 次のコマンドを再度実行すると、ネットワーク アダプターに割り当てられているIPアドレスが表示されます。
ipconfig
- ファイルをコピーする共有フォルダーの場所にネットワーク ドライブをマウントします。次のコマンドを実行します。使用可能なドライブ文字を選択し、以前に作成したリモート サーバーのIPアドレスと共有名を使用できます。
net use B: \\192.168.1.20\sharename /u:Username Password
- WinREからネットワーク共有にファイルをコピーします。次のコマンドのいずれかを使用します。
copy xcopy
Or
robocopy
Example:
robocopy C:\FolderToBackup B:\sharename /MIR
これで、ファイルがネットワーク共有にコピーされていることを確認できます。