Dell製PCのUSBポートに関するよくあるお問い合わせ(FAQ)

• ポートまたはコネクター：Dell製PCのポートまたはコネクターには、ポートに接続しているプラグまたはデバイスと一致する穴またはスロットがあります。
• ユニバーサル シリアル バス(USB)：USBは、以前から採用されている、バスで使用されるケーブル、コネクター、および通信プロトコルを定義する業界標準です。これらは、コンピューターと電子機器間の接続、通信、およびPSUに使用されます。

機能のしくみ

USBの目標は、シリアル接続やパラレル接続など、デバイスごとに異なるコネクターを使用するといった手間をなくすことです。1台のPCに最大127台のデバイスを接続できる標準化された方法を提供することを目的としています。

PCの電源を投入すると、バスに接続されているすべてのデバイスが照会され、アドレスが割り当てられます。（列挙と呼ばれることもあります）。また、デバイスが実行しようとしている次のようなデータ転送のタイプも検出します。

割り込み

マウスまたはキーボードのような入力用の低電力デバイスは、このタイプのモードを選択します。

一括

プリンターまたはスキャナーのような入出力デバイスは、1つの大きなパケットのデータを受信する一括モードを選択します。

アイソクロナス

ストリーミング デバイスでは、データ ストリームがデバイスとPC間に存在し、エラー修正は行われないため、このモードが使用されます（外部スピーカーなど）。

PCは帯域幅の使用を追跡します。帯域幅の90%以上が使用中の場合、PCは他の割り込みおよびアイソクロナス デバイスへのアクセスを拒否し、残りの10%を一括モード転送用に残します。

USBデバイスはホットスワップ対応です。つまり、PCの電源が入っていて動作している状態でも、USBデバイスを抜き差しすることができます。

使われるUSBポートには、いくつかの種類があります。利用可能なポートおよびプラグとその機能を確認するには、下のタブからお使いのバージョンを選択してください。

• USB 1.x
• USB 2.0
• USB 3.0
• USB 3.2 Gen.1
• USB 3.2 Gen.2
• USB Type-C

USB 1.x

USB 1.1は、90年代後半に広く採用されていたUSBポートの最初のバージョンです。

データ レートは、最低1.5 Mb/s、最高12 Mb/sの範囲でした。

ポート

プラグ

USB 2.0

USB 2.0の導入により、USB 1.xに関するいくつかの問題が解決されました。

高速の信号速度は480 Mb/sに向上しました。

ただし、バスでのアクセス制限により、有効な信号速度は、35 MB/s、つまり280 Mb/sに制限されていました。

また、USB 2.0では、マイクロ/ミニの仕様および高/低出力ポートの導入など、いくつかの変更も加えられました。

Type-Aポート		Type-Aプラグ
ミニ ポート		ミニ プラグ
マイクロ ポート		マイクロ プラグ
Type-Bポート		Type-Bプラグ

USB 3.0

USB 3.0規格では、5.0 Gb/sの新しいSuperSpeedモードを定義し、USB 2.0デバイスおよびケーブルと下位互換性がありました。

通信はフル デュープレックスで、オーバーヘッドを考慮しても、3.2 Gb/s～4.0 Gb/sの信号速度が期待できます。

メモ:  このポートの内側は青色であることが多いですが、この基準は一部のメーカーでは守られていません。

ポート

プラグ

USB 3.2 Gen.1

メモ: USB-Implementers Forum (USB-IF)では、以前の命名規則をUSB 3.2 Gen 1に置き換えました（古い命名規則では、USB 3.1 Gen1またはUSB3.0でした）。USB-IFでは、3.1の定義を削除し、3.2にアップデートしました。これは、最新のUSB Type-C仕様との整合性をより高めるためです。これら2つの仕様の間には、その他の命名に関する変更はありません。

USB 3.2 Gen 1には、USB 3.0以降変更されたすべてが追加されています。従来のUSB 3.0ポートを搭載したシステムは、現在USB 3.2 Gen 1に対応しています。

USB 3.2 Gen 1は、USB SuperSpeedとも呼ばれます（USB 2.0と比較する場合）。最大帯域幅は5ギガビット/秒(5 Gbps)です。

USB 3.2 Gen 1は、従来のUSB Type-Aポートまたは新しいUSB Type-Cポートのいずれかになります。

USB Gen 1の仕様のみを満たすUSB Type-Cポートは、データ転送とUSB電源供給をサポートできます。

ポート

プラグ

USB 3.2 Gen.2

メモ: USB-Implementers Forum (USB-IF)では、以前の命名規則をUSB 3.2 Gen 2に置き換えました。（古い命名規則では、USB 3.1 Gen2またはUSB3.0でした）。USB-IFでは、3.1の定義を削除し、3.2にアップデートしました。これは、最新のUSB Type-C仕様との整合性をより高めるためです。これら2つの仕様の間には、その他の命名に関する変更はありません。

USB 3.2 Gen 2は、USB SuperSpeedとも呼ばれます（USB 2.0と比較した場合）。最大帯域幅は10ギガビット/秒(10 Gbps)です。

USB 3.2 Gen 2は、USB Type-C接続でのみ検出され、USB Gen 1が持つ機能に加えて、次の機能が追加されています。

• USB 3.2 Gen 1の2倍のデータ レート(Gen 2 = 10 Gbps)
• DisplayPort over USBのビデオ機能
• USB 3.2 Gen 2 PCのUSB Type-Cポートは、オプションのThunderbolt 3コントローラーとペアリング可能で、最大40 Gbpsの転送速度を実現できます。

ポート

プラグ

USB Type-C

Type-Cは、現在の規格を新しい将来性のある規格に置き換えるものです。

この新しいタイプは、旧バージョンとの下位互換性がなく、USB 3.2の速度を使用する新しいコネクター形状になっています。

また、次の点も改善されています。

• USB接続での電力供給が向上します。 
• コネクターのサイズが小さく、すべてのデバイスで1つのソケットを使用できます。 
• 他の接続タイプのソケットでアダプターを使用する場合に役立つ代替モードをサポートします。
• 新しい設計により、コネクターを上下逆に接続することはできません。

ポート

プラグ

Dellでは、いくつかの独自の変更が加えられたUSBポートを長年使用しています。

• USB Dellデュアル ポート
• USB Dell PowerShare

USB Dellデュアル ポート/D-Bay

Dell Dシリーズのノートパソコンでは、USB 1.1ポートを幅広く使用してきました。

しかしDellでは、USBポートの上のポートを使用して追加の電力を供給する専用ポートも設計しました。これは、外部CD-ROMなどの外部デバイスと、そのデバイス独自の電源を持たないその他のデバイスを対象としています。

これらのDellデバイスには、この用途のためにデュアル コネクターが搭載されました。

1つは、デルの接続から電源を供給し、もう1つはUSBから通信を提供します。

ポート

プラグ

USB Dell PowerShare

Dell PowerShareポートは、USBロゴの横にある稲妻のマークで識別できます。PowerShareがデバイスに電源を供給するのは、PCがバッテリー電源のみで稼働していて、PCが「低電力状況」（スタンバイ）モードである間だけです。このPCでは、バッテリーを50%まで放電できます。この時点で、PowerShare機能は無効になります（これは、PCのモデルとBIOSリビジョンによって異なります）。

普及しているオペレーティング システムでUSBに対応していないものは今のところありません。Apple、Linux、およびWindowsのあらゆるオペレーティング システムには、USB規格のサポート機能が最初から組み込まれています。

USB規格のさまざまなステージを見てきた中に、USBの電源が入っているかどうかの定義があります。

当初から、一部の外部デバイスは独自の電源を持っていませんでした。それらのデバイスは、接続されているコンピューターから電力を供給し、同じ接続でデータを転送します。過去20年間に、この質問に対して各種回答がされてきました。

電源供給なし

このタイプのポートは、100 mA未満の低電力デバイスのみをサポートしています。

Dellデュアル ポート/D-Bay

デル・テクノロジーズでは、USBポートの上に電源ソケットを追加し、USB接続で過剰な電力を消費する外部デバイスに電源を供給していました。

電源供給あり

このタイプのポートは通常、コンピューターの電源がオフになっていても電源を供給します。これらは、スマートフォンやPDAなどの小型デバイスを充電する2.5ワットを提供します。

低出力

このタイプのポートは、150 mA未満の低電力デバイスのみをサポートしています。これは、USB 3.0規格です。

高出力

このタイプのポートは、900 mA未満のデバイスのみをサポートしています。これは、スマートフォンやPDAなどの小型デバイスを充電する場合に使用します。これはUSB 3.0規格です。

Dell PowerShare

この機能は、BIOSを使用して、コンピューターの電源がオフの場合またはバッテリー電源のみの場合に、デバイスの充電に制限を設定します。通常、バッテリー残量が50 %に低下した場合に充電が切断されます。

Type-C

Type-Cは、100ワットの電力を供給および受給しながら、同時に同じ接続でデータを転送します。

メモ: 多くの新しいノートパソコンでは、BIOSの［USB PowerShare］のデフォルト設定は次のとおりです。Disabled

下の図に示すように、稲妻のアイコンが付いているUSBコネクターのみを使用できます。

この機能は、「On Board Devices（オンボードデバイス）」という見出しの下にあるシステムセットアップで有効になります。バッテリ電源をどの程度使用できるようにするかを選択できます（次の図を参照）。USB PowerShareを25 %に設定した場合、外付デバイスは、ノートパソコンのバッテリが最大容量の25 %に達するまで充電できます

（例：ノートパソコンのバッテリー充電の75%までが使用されます）。

このオプションを［Disabled］に設定すると、USB PowerShare機能はオフになります。USB PowerShareポートに接続されているデバイスは、PCが低電力状態の場合は充電されません。その他の設定を選択すると、この機能が有効になります。USB PowerShareポートでUSBデバイスの充電を終了するシステム バッテリー容量を指定します。

• S1（電源オン） - USB電源は、ACまたはバッテリーのみでデフォルトでオンになっている
• S3（スタンバイ） - バッテリーまたはAC
• S4/S5（休止状態または電源オフ） - ACのみ

また、「USB Configuration（USB設定）」の各オプションが有効になっており、チェックマークが付いていることも確認してください（PCのモデルとBIOSリビジョンによっては、次の画面のように表示されます）。

低出力

これらのデバイスは、プラグ アンド プレイと呼ばれています。これは、プラグを差し込むと機能するという意味です。ただし、デバイスにあるアドオン機能に専用ドライバーが必要になる場合があります。

独立した電源

高出力

Windowsオペレーティング システムで動作しているUSBポートを識別する方法

ご利用のデル製コンピュータのUSBポートはプラグアンドプレイ対応です。USBポートに問題がある場合、ポート、ドライバー、またはデバイスのいずれかに関係しています。USBポートに関する問題を特定して解決するには、次の解決策が役に立ちます。

ご利用のUSBポートまたはハブが適切に機能しているかどうか確認するため、デバイスマネージャをチェックし、USBポートのトラブルシューティングを開始します。

1. 「スタート」ボタンをクリックします。

2. 「コントロールパネル」をクリックします。

3. 「ハードウェアとサウンド」をクリックします。

4. [デバイスマネージャ]をクリックします。

5. 「ユニバーサルシリアルバス（USB）コントローラー」をダブルクリックし、全てのUSBポート、ハブ、およびコントローラが正しく機能しているかどうかを確認します。機能していないデバイスには、各デバイスの前に黄色の感嘆符が表示されます。

6. デバイス マネージャーにUSBポート、ハブ、またはコントローラーのいずれかが機能していないと表示される場合、アップデートされたドライバーがないか確認します。

BIOSドライバーが古いと、PCでUSBポートの認識に問題が発生することがあります。

• 関連情報：Dellドライバーをダウンロードしてインストールする方法
• ご利用のコンピュータでBIOSをアップデートするステップに関するビデオをご覧ください。

1. プロンプトが表示されたら、Enterキーを押して現在のバージョンから新しいバージョンへのアップデートを確認します。

2. アップデート プロセスが完了したら、インストールされた新しいバージョンのドライバーをオペレーティング システムにロードするため、PCが再び再起動します。

Dell Online Diagnosticsツールを使用して、お使いのPCの問題を特定して修正することができます。

1. Dellサポートの「診断およびツール」ページに移動します。

2. 「アドバンス」タブをクリックします。

3. ハードウェア をクリックします。

4. 下にあるウィンドウの右側のスクロール バーを使用し、リストから［USB］を探します。

5. 「USB」を選択します。

6. 「診断を実行」をクリックします。

7. リーガルステートメントの約款について「同意」します。

8. 各USBポートをテストする手順に従います。

USB規格が普及していることに間違いはありません。特に、Type-Cは、旧規格との下位互換性はありませんが、これまで以上に普及しています。

新しいType-C USB規格により得られる利点が使用するJava Runtime Environmentへのパスを定義します。

向上した転送速度

Type-Cは、コネクターのタイプであるため、最新リビジョンはUSB 3.2規格を使用するType-Cである、と言えます。この規格では、転送レートが10 Gb/秒に向上しています。ただし、USB 2.0のような古い規格のバスでType-Cコネクターを使用することは可能です。これにより、デバイスの下位互換性を実現するわけではなく、速度が低下するのみです。購入するType-Cコネクター搭載デバイスで、Type-CコネクターのリビジョンがUSB 3.2 Gen 2かどうかを確認することをお勧めします。

向上した電源供給

旧規格のUSBでは最大2.5ワットの電力を供給できましたが、Type-Cではこれが100ワットに増え、さらに双方向です。同じ接続で電力を供給または受給し、同時に同じ接続を介してデータを送受信できます。ここ数年で多数のデバイスがUSB充電ケーブルに替わりましたが、この発展によりこの推移はさらに加速するのみです。

向上したコネクタおよびプラグの設計

Type-Cコネクターは、USB 2.0および3.0の旧Type-Aコネクターよりも小型で、より優れています。使用されているさまざまなUSBタイプの代わりに使用できます。（Micro、MiniおよびType-Dコネクタなど。）このケーブルはリバーシブルであるため、接続方向を間違えることがあり得ません。将来的な改善の余地も残されています。

向上したプロトコル

Type-Cは、代替モードを使用して、複数の異なるプロトコルをサポートできます。代替モードでは、VGA、DVI、DisplayPort、HDMI、その他のタイプの接続を単一のUSBポートから出力できるアダプターを使用できます。

USBの使用方法の簡略化

Type-Cは、1つのコネクター タイプと互換性のあるケーブルおよびデバイスを使用したて、より統一された規格になるはずです。