Avamar：NAT構成が原因でVMwareファイル レベルのリストアが失敗する場合がある

• FLRジョブは最初に開始されますが、完了できません。
• 小さいファイル(20 KBから2.7 MBなど)は正常にリストアされますが、大きなファイル(25 MBや90 MBなど)は失敗します。
• この問題は、この特定の環境でのすべての仮想マシンのファイル レベルのリストアに影響します。
• リストアの試行中に、HTTPサーバー(Jetty)500エラーがアクセス ログに表示されます。
• Jettyアクセス ログに異常なIPアドレスが表示されます(たとえば、クライアントIPの末尾が0.1または0.254であるなど、これはゲートウェイ アドレスである可能性があります)。

この問題は、ジョブのサイズに応じて、FLRがファイル転送操作を処理する方法から発生します。

1. Tiny Restoreジョブ:

   • FLRジョブは、少量のデータ(合計バイト < 5 MB、合計ファイル数 < 10)を転送する場合、vSphere APIを使用してファイルをリストアします。VMゲスト ネットワークは転送に関与しないため、vSphere APIファイル転送はVM NAT構成をバイパスします。

2. 大規模リストア ジョブ:

   • 小さなリストア ジョブの基準を超える大規模なFLRジョブの場合、Avamarは、ファイルをより効率的に転送するために、セキュアなwget/BatchDownloadスクリプトの使用に切り替えます。
   • この方法では、期待値と一致するクライアントのIPアドレスに依存する、安全な転送を管理するための一時ファイルとトークンが作成されます。

NAT がネットワークで有効になっている場合、要求内のクライアントの送信元 IP アドレスが変更されます。これにより、トークン テーブルに格納されているクライアント IP と要求が行われる IP アドレスとの間に不整合が発生します。したがって、トークン検証プロセスは失敗し、ファイルのリストアが失敗します。

Avamar FLRでのNATの使用はサポートされていません。推奨される手順は次のとおりです。

1. DNATを無効にします。

   • ネットワーク チームと協力して、Avamar FLRが使用されている環境のDNATを無効にします。これは、IPアドレスの不一致なしにFLR操作を続行できるようにする最も効果的な方法です。

2. DNATが有効になっているかどうかを確認します。

   • DNATが有効になっているかどうかをネットワーク チームに確認します。ログの例では、192.168.1.1などの一致しないソースIPが表示される場合があります。これは、DNATによるゲートウェイIPである可能性があります。

3. 回避策 - BatchDownload.exe/wgetワークフローを無効にします。

/usr/local/avamarclient/bin/config.xml

<enablewgetrestore>1</enablewgetrestore>

<enablewgetrestore>0</enablewgetrestore>

systemctl restart vmwareflr && systemctl restart avagent.service