「Dell EMC Networking OS10 Transaction-Based Configuration Modeの使用方法」
Summary: DELL OS10のトランザクション ベースの構成モード
Instructions
トランザクション ベースの構成モードは、OS10で使用可能な機能です。トランザクション ベース コンフィギュレーション モードがアクティブになると、ユーザが行ったコンフィギュレーション コマンドが候補コンフィギュレーションに保存されます。子コンフィギュレーションが実行コンフィギュレーションに適用されるまで、コンフィギュレーションの変更は有効になりません。
デフォルトでは、トランザクションベースの設定モードは無効になっています。(10.4.x時点)
デフォルトの動作
- ユーザーは、実行コンフィギュレーションにコマンドを実装します。スイッチが構成を直ちに実行
- ユーザーは実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションに保存できます
トランザクション ベースの構成モード
- ユーザー構成が候補構成に保存されました。コマンドはスイッチによって実行されません。
- ユーザーは実行前に構成を確認できます。変更を破棄することもできます。
- ユーザは設定をコミットして、コマンドを実行コンフィギュレーションに実装します。スイッチがコマンドを実行します。
- ユーザーは実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーションに保存できます
デフォルトの動作よりもトランザクション ベースの構成モードを使用する利点
- ユーザーは実装前に構成を確認できます。
- ユーザーは、変更を実装する必要があるか破棄するかを決定できます
トランザクション ベース構成モードの使用方法
1 EXECモードでトランザクションベースの設定に変更します。
OS10# のトランザクション開始
2 構成を変更します。
3 候補構成と実行中の構成の違いを示す
OS10# show diff candidate-configurationの実行コンフィギュレーション
4 候補構成を破棄する必要がある場合は、discard を使用します
OS10# 破棄
5 候補コンフィギュレーションを実行コンフィギュレーションに保存する必要がある場合は、commit を使用します。
OS10# コミット
コマンド構文
| コマンド | 説明 |
| OS10# のトランザクション開始 | トランザクション ベース構成モードへの切り替え |
| OS10# show diff candidate-configurationの実行コンフィギュレーション | 候補構成と実行中の構成の違いを示す |
| OS10# 破棄 | 候補構成ファイルに加えられた変更をすべて破棄します |
| OS10# コミット | 候補コンフィギュレーションの変更を実行コンフィギュレーションにコミットします |
推奨事項と期待される動作
- commitコマンドを実行して候補コンフィギュレーションへの変更を保存すると、セッションはデフォルトの動作に切り替わり、設定の変更が実行コンフィギュレーションに自動的に保存されます
- トランザクション ベース コンフィギュレーション モードでセッションが終了し、commit コマンドを入力しなかった場合、変更は候補コンフィギュレーションに維持されます。
- 新しいトランザクションベースの構成セッションを開始し、残りの構成変更を続行できます。
- トランザクション ベース コンフィギュレーション モードのすべてのセッションで、同じ候補コンフィギュレーションが更新されます。
- トランザクションベース コンフィギュレーション モードの任意のセッションで commit コマンドを入力するか、非トランザクション ベース モードの任意のセッションで設定変更を行うと、トランザクション ベース コンフィギュレーション モードで実行されている他のすべてのセッションでも候補コンフィギュレーションに加えられた変更がコミットされます。これは、一貫性のない設定変更が実行コンフィギュレーションに適用される可能性があることを意味します。
- Dell EMCでは、一度に1つのCLIセッションで設定を変更することをお勧めします。
例
たとえば、実装する予定の構成は、インターフェイスの変更の説明です et 1/1/1
OS10# トランザクションの開始 =====================>トランザクションベースの構成モードを有効にします
実装しようとしている構成
OS10# ターミナルの設定
OS10(config)# interface ethernet 1/1/1
OS10(conf-if-eth1/1/1)# description TEST
候補構成と実行コンフィギュレーションの違いを表示します。ここで、構成を確認できます
OS10(conf-if-eth1/1/1) # do show diff candidate-configuration running-configuration
!
インターフェイスEthernet1/1/1
説明 TEST
必要に応じて変更を破棄
OS10 (conf-if-eth1/1/1) # 破棄
OS10(config)# do show diff candidate-configuration running-configuration ================>「discard」を実行する
と、設定は破棄されます変更のコミット(実行コンフィギュレーションへの書き込み)
OS10(conf-if-eth1/1/1)# コミット
OS10(conf-if-eth1/1/1)# do show running-configuration interface ethernet 1/1/1 =========>コミット後、設定は実行中の設定
に実装されます。
インターフェイスEthernet1/1/1
説明 TEST
シャットダウン
なしスタートアップ構成への構成の保存
OS10(conf-if-eth1/1/1)# do write memory ===================>設定をスタートアップ設定に保存します