DPC 19.10アップグレードでUIに「localhostへの接続に失敗しました」と表示される

DPC 19.10にアップグレードした後、DPC UIにアクセスできなくなります。

/var/log/dpc/elg/elg.logファイルを確認すると、次のエラーが表示されます。

2024-05-09 13:34:54,911 DEBUG reactor-http-epoll-4 c.d.i.i.k.c.IAMCliRunner Received error during execution: finishConnect(..) failed: Connection refused: localhost/127.0.0.1:8143; nested exception is io.netty.channel.AbstractChannel$AnnotatedConnectException: finishConnect(..) failed: Connection refused: localhost/127.0.0.1:8143

の実行 docker ps コマンドは、Keycloakコンテナが「EXITED」になったことを示します。

/data01/docker/volumes/keycloak-postgres-db/_data # docker ps -a
CONTAINER ID   IMAGE                         COMMAND                  CREATED          STATUS                        PORTS                                          NAMES
05dd8ebc74e8   dpd/dpc/iam-service:latest    "java -cp iam:iam/li…"   52 minutes ago   Up 48 minutes                 127.0.0.1:8870->8870/tcp, ::1:8870->8870/tcp   iam-service
34a6b3c4c5c4   dpd/dpc/dp-keycloak:2.3.0-2   "/opt/keycloak/bin/k…"   52 minutes ago   Exited (127) 10 minutes ago                                                  iam-provider
df560f07da93   dpd/dpc/postgres-db:2.3.0-2   "docker-entrypoint.s…"   52 minutes ago   Up 49 minutes (healthy)       5432/tcp                                       postgres-db

Dockerログを確認すると、次のエラーが表示されます。

/data01/docker/volumes/keycloak-postgres-db/_data # docker logs --tail 100 34a6b3c4c5c4
Fatal glibc error: CPU does not support x86-64-v2

DPC 19.10 (Keycloak 21)で使用されるKeycloakバージョンには、x86-64-v2以上のCPUタイプが必要です。
DPC用に構築されたVMにはそのタイプのCPUがないため、Keycloakコンテナは終了しており、実行されていません。

この問題は、いくつかの問題が原因で発生する可能性があります。

• ESXiホストはx86-64-v2をサポートしていません。2008年以降に製造されたほとんどのプロセッサーは、このマイクロアーキテクチャをサポートしています。
• VMは、このマイクロアーキテクチャをサポートせずに構築されている可能性があります。

この問題を解決するには、ホストが x86-64-v2 をサポートしているかどうかを確認します。

• その場合は、そのマイクロアーキテクチャが構成された新しいVMを導入し、そのVMにDPCを導入できます。
• サポートされていない場合は、このマイクロアーキテクチャをサポートしているホストを見つけ、DPC VMをそのホストに移動する必要があります。

お使いの VM でこれがサポートされているかどうかを確認するには、Linux VM に次の cpuinfo.sh スクリプトを作成します。

#!/usr/bin/awk -f
BEGIN {
    while (!/flags/) if (getline < "/proc/cpuinfo" != 1) exit 1
    if (/lm/&&/cmov/&&/cx8/&&/fpu/&&/fxsr/&&/mmx/&&/syscall/&&/sse2/) level = 1
    if (level == 1 && /cx16/&&/lahf/&&/popcnt/&&/sse4_1/&&/sse4_2/&&/ssse3/) level = 2
    if (level == 2 && /avx/&&/avx2/&&/bmi1/&&/bmi2/&&/f16c/&&/fma/&&/abm/&&/movbe/&&/xsave/) level = 3
    if (level == 3 && /avx512f/&&/avx512bw/&&/avx512cd/&&/avx512dq/&&/avx512vl/) level = 4
    if (level > 0) { print "CPU supports x86-64-v" level; exit level + 1 }
    exit 1
}

次に、このスクリプトファイルをchmod + xし、次のコマンドで実行します。

./cpuinfo.sh

次の出力が表示された場合は、サポートされています。

./cpu-type.sh
CPU supports x86-64-v2