粒子状およびガス状汚染物質の仕様
次の表は、粒子状およびガス状の汚染物質による機器の損傷、または故障を回避するために役立つ制限を定義しています。粒子状またはガス状の汚染物質物のレベルが指定された制限を超え、その結果として機器が損傷または故障した場合は、環境条件の是正が必要になる可能性があります。環境条件の改善はお客様の責任となります。
表 1. 粒子状汚染物質の仕様 空気ろ過仕様: ISO 14644-1 の ISO クラス 8 によって定義されたデータセンターの空気ろ過では、95% の上限信頼限界が必要です。メモ: この条件は、データセンター環境にのみ適用されます。空気ろ過要件は、事務所または工場現場環境といったデータセンター外で使用されるように設計されている IT 機器には適用されません。メモ: データセンターに入る空気には、MERV11 または MERV 13 フィルタによる濾過が必要です。伝導性ダスト仕様: 空気中には、伝導性ダスト、亜鉛ウィスカ、またはその他伝導性粒子が存在しないようにする必要があります。メモ: この条件は、データセンター環境と非データセンター環境に適用されます。腐食性ダスト仕様: 空気中に腐食性ダストが存在しないようにする必要があります。空気中の残留ダストは、潮解点が相対湿度 60% 未満である必要があります。メモ: この条件は、データセンター環境と非データセンター環境に適用されます。 粒子汚染 | 仕様 |
空気清浄 | データセンターの空気清浄レベルは、ISO 14644-1 の ISO クラス 8の定義に準じて、95% 上限信頼限界です。 注: この条件は、データセンター環境にのみ適用されます。空気清浄要件は、事務所や工場現場などのデータセンター外での使用のために設計された IT 装置には適用されません。 注: データセンターに吸入される空気は、MERV11 または MERV13 フィルタで濾過する必要があります。 |
伝導性ダスト | 空気中に伝導性ダスト、亜鉛ウィスカ、またはその他伝導性粒子が存在しないようにする必要があります。 注: この条件は、データセンター環境と非データセンター環境に適用されます。 |
腐食性ダスト | - 空気中に腐食性ダストが存在しないようにする必要があります。
- 空気中の残留ダストは、潮解点が相対湿度 60% 未満である必要があります。
注: この条件は、データセンター環境と非データセンター環境に適用されます。 |
表 2. ガス状汚染物質の仕様 次の表は、ガス状汚染物による IT 装置の損傷および / または故障を避けるために役立つ制限を定義しています。 ガス状汚染物 | 仕様 |
銅クーポン腐食度 | クラス G1(ANSI/ISA71.04-1985 の定義による)に準じ、ひと月あたり 300 Å 未満。 |
銀クーポン腐食度 | AHSRAE TC9.9 の定義に準じ、ひと月あたり 200 Å 未満。 |
注: 50% 以下の相対湿度で測定された最大腐食汚染レベル