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Integrated Dell Remote Access Controller 8バージョン2.70.70.70ユーザーズ ガイド

コントローラのプロパティの設定

コントローラについて次のプロパティを設定することができます。
  • 巡回読み取りモード(自動または手動)

  • 巡回読み取りモードが手動に設定されている場合の巡回読み取りの開始または停止

  • 未設定領域の巡回読み取り

  • 整合性チェックモード

  • コピーバックモード

  • ロードバランスモード

  • 整合性チェック率

  • 再構築率

  • BGI 率

  • 再構成率

  • 拡張自動インポート外部設定

  • セキュリティキーの作成または変更

コントローラのプロパティを設定するには、ログインおよびサーバー制御の権限を持っている必要があります。

巡回読み取りモードに関する考慮事項

巡回読み取りは、ディスクの故障とデータの損失または破壊を防止するために、ディスクエラーを検出します。

次の状況では、巡回読み取りが物理ディスク上で実行されません。
  • 物理ディスクが仮想ディスクに含まれていない、またはホットスペアとして割り当てられていない。
  • 物理ディスクは、次のタスクのうち 1 つを実行している仮想ディスクに含まれます。
    • 再構築
    • 再構成または再構築
    • バックグラウンド初期化
    • 整合性チェック
さらに、巡回読み取り操作は高負荷の I/O 動作中は一時停止され、その I/O が終了すると再開されます。
注: 自動モードにおいて巡回読み取りタスクが実行される頻度に関する詳細については、お使いのコントローラのマニュアルを参照してください。
注: コントローラ内に仮想ディスクがない場合、Start(開始)Stop(停止) などの巡回読み取りモード操作はサポートされません。こうした操作はiDRAC インタフェースを使用して正常に呼び出せますが、関連付けられているジョブが開始すると操作は失敗します。

負荷バランス

負荷バランスプロパティを使用すると、同一エンクロージャに接続されたコントローラポートやコネクタを、いずれも自動的に使用して、I/O 要求をルーティングできます。このプロパティは、SAS コントローラでのみ使用可能です。

BGI 率

PERC コントローラでは、冗長仮想ディスクのバックグラウンド初期化が、仮想ディスクの作成後 0 ~ 5 分で自動的に開始されます。冗長仮想ディスクのバックグラウンド初期化によって、冗長データを保持するための仮想ディスクが準備され、書き込みパフォーマンスが向上します。たとえば、RAID 5 仮想ディスクのバックグラウンド初期化完了後、パリティ情報が初期化されます。RAID 1 仮想ディスクのバックグラウンド初期化完了後は、物理ディスクがミラーリングされます。

バックグラウンド初期化プロセスは、コントローラが、後に冗長データに発生するおそれのある問題を識別し、修正するのに役立ちます。この点では、バックグラウンド初期化プロセスは整合性チェックに似ています。バックグラウンド初期化は、完了するまで実行する必要があります。キャンセルされた場合、0 ~ 5 分以内に自動的に再開します。バックグラウンド初期化の実行中には、読み取り操作や書き込み操作など一部のプロセスは実行できます。仮想ディスクの作成のような他の処理は、バックグラウンド初期化と同時に実行できません。これらのプロセスによって、バックグラウンド初期化はキャンセルされます。

0 ~ 100 % の範囲で設定可能なバックグラウンド初期化率は、バックグラウンド初期化タスクの実行に特化したシステムリソースの割合を表します。0 % では、コントローラに対するバックグラウンド初期化の優先順位は最低であり、完了までに最も長い時間がかかりますが、システムパフォーマンスに与える影響は最小になります。バックグラウンド初期化率が 0% でも、バックグラウンド初期化が停止または一時停止されることはありません。100 % では、バックグラウンド初期化はコントローラに対して最優先になります。バックグラウンド初期化の時間は最短になりますが、システムパフォーマンスに最も大きな影響を与える設定です。

整合性チェック

整合性チェックタスクは、冗長(パリティ)情報の正確さを検証します。このタスクは冗長仮想ディスクにのみ適用されます。整合性チェックタスクでは、必要に応じて冗長データが再構築されます。仮想ディスクが失敗した冗長性の状態にある場合、整合性チェックを実行することによって、仮想ディスクを準備完了状態に戻せる可能性があります。

0 ~ 100 % の範囲で設定可能な整合性チェック率は、整合性チェックタスクの実行に特化したシステムリソースの割合を表します。0 % では、コントローラに対する整合性チェックの優先順位は最低であり、完了までに最も長い時間がかかりますが、システムパフォーマンスに与える影響は最小になります。整合性チェック率 0 % は、整合性チェックの停止や一時停止を意味するものではありません。100 % では、整合性チェックはコントローラに対して最優先になります。整合性チェックの時間は最短になりますが、システムパフォーマンスに最も大きな影響を与える設定です。

セキュリティキーの作成または変更

コントローラのプロパティを設定するときに、セキュリティキーの作成または変更ができます。コントローラは暗号化キーを使用して、SED へのアクセスをロックまたはロック解除します。暗号化対応コントローラ 1 台につき、暗号化キーを 1 つのみ作成できます。セキュリティキーはローカルキー管理(LKM)機能を使用して管理されます。LKM を使用して、キー ID と、仮想ディスクの保護に必要なパスワードまたはキーを生成します。LKM を使用している場合は、セキュリティキー識別子とパスフレーズを指定して暗号化キーを作成する必要があります。

このタスクは、HBA モードで実行されている PERC ハードウェアコントローラではサポートされません。

「保留中の操作に追加」モードにおいてセキュリティキーを作成し、ジョブが作成されていない状態においてセキュリティキーを削除すると、「セキュリティキーの作成」の保留中の操作がクリアされます。


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