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Dell Vostro 15–3578 オーナーズマニュアル

静電気放出(ESD)保護

電子部品を扱うときには ESD への配慮が必要です。特に、拡張カード、プロセッサ、メモリ DIMM、システム基板などの静電気に敏感なコンポーネントを扱うときは慎重に行う必要があります。ごくわずかな荷電によって回路が損傷し、そのときは分からなくても、間欠的な不具合や製品寿命の短縮といった問題が発生する可能性があります。業界は低電力要件で高密度の製品開発を進めていますが、ESD 保護に対する懸念は高まっています。

最近の Dell 製品で使用されている半導体も高密度になっているため、従来の Dell 製品と比較して静電気による損傷の可能性が高くなっています。このため、これまで承認されていた部品の扱い方法の中にも現在では適用できないものがあります。
ESD による損傷として、致命的な障害と間欠的な障害の 2 種類が挙げられます。
  • 致命的な障害 – 致命的な障害は、ESD 関連の障害の約 20 パーセントにあたります。この損傷により、デバイス機能が即時および完全に失われます。致命的な障害の例として、メモリ DIMM が静電気による衝撃を受け、メモリの欠落または非機能を示すビープコードの発生と共に、「No POST / No Video」現象をただちに生成する場合などがあります。
  • 間欠的な障害 – 間欠的な障害は、ESD 関連の障害の約 80 パーセントにのぼります。間欠的な障害の割合の高さは、損傷が発生したときには、ほとんどの場合すぐに認識されないということを意味します。DIMM が静電気による衝撃を受けても、トレースが低下するだけで、その損傷に関連する現象がすぐに外部に現れることはありません。トレースの質の低下が和らぐまで数週間または数ヶ月かかり、その間に、メモリの整合性の低下、間欠的なメモリエラーなどの問題が発生することがあります。

さらに認識とトラブルシューティングが難しい損傷は間欠的な(潜在的つまり「損傷を受けながら動作する」)障害です。

ESD による損傷を防止するには、次のことを実行します。
  • 適切に接地されている有線 ESD リストバンドを使用します。ワイヤレスの静電気防止用リストバンドの使用は、現在許可されていません。これらのリストバンドでは、適切な保護がなされません。部品を扱う前にシャーシに触れると、ESD 損傷の感度が増した部品に対する適切な ESD 保護が確保されません。
  • 静電気に敏感なコンポーネントはすべて静電気対策の整った場所で扱います。可能な場合は、静電気防止のフロアパッドと作業台パッドを使用します。
  • 静電気に敏感なコンポーネントを開梱するときは、コンポーネントを取り付ける準備ができるまで静電気防止パッキング素材からコンポーネントを取り出さないようにします。静電気防止パッキング素材を開梱する前に、作業者の身体から静電気を放電しておいてください。
  • 静電気に敏感な部品を運ぶ前に、静電気防止容器またはパッケージに入れます。

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