デル・テクノロジーズ、Hyundai AutoEver社およびIntel社と製造業向けエッジ ソリューションを拡張

エッジ パートナー エコシステムを拡大し、製造業がAIを活用してエッジデータからより多くの価値を引き出せるようにサポート

ブログ原稿 https://www.dell.com/en-us/blog/dell-expands-manufacturing-edge-solutions-with-hyundai-autoever-intel/
筆者:Pierluca Chiodelli | 2024年4月23日

自分が製造工場の工場長だったと仮定して、データが生成される工場内のすべてのポイントを思い浮かべてみてください。主なポイントとして、機械の状態や部品製造、アセンブリー ラインで工程と安全を管理するカメラ、梱包・包装と物流、工場全体のパフォーマンス、建物内のIT機器とOT機器両方のセキュリティーの確保などが挙げられます。製造企業は、エッジで生成されるこれらの膨大な量のデータをリアルタイムに分析することで、重要な意思決定を行い、より優れたビジネス成果を促進することができます。

AIは、エッジ データを迅速かつ正確に収集・分析し、対応する方法を変革することができます。IDC社は、AIが今後数年間エッジ コンピューティングへの支出の大幅な増加を促すと予測しており、2024年のエッジ コンピューティングへの支出は、2023年比で15.4%増の2,320億ドルに達すると見込んでいます(*1)。

デル・テクノロジーズは、Hyundai AutoEver社およびIntel社を迎えて、エッジ パートナーのエコシステムを広げました。これにより製造業の皆様が、AIによってエッジ データから、より高い価値を引き出せるようにサポートします。今回のコラボレーションは、エッジ データの力を最大活用するために最新テクノロジーを提供する上で、デル・テクノロジーズのエッジ エコシステムが果たしている重要な役割をあらためて示すものです。

デル・テクノロジーズとHyundai AutoEver社: 工場のプロセスを強化するエッジAIテクノロジーを提供

デル・テクノロジーズは、製造業のAIで強化した工場への移行を容易にするため、Hyundai AutoEver社のソリューションを統合し、「Dell Validated Design for Manufacturing Edge」をアップデートしました。

Hyundai AutoEver社はHyundai社の子会社で、既存のIT/OTインフラストラクチャーを統合するスマート ファクトリー ソリューションを製造業に提供し、簡素化したオペレーションとデジタル継続性を実現します。「Dell Validated Design for Manufacturing Edge」とHyundai AutoEver社の「NeoFactory IoT」ソフトウェアを統合することで、製造メーカーは、AI主導で工場のプロセスを最適化し、成果を引き出すことが可能になります。これにより工場長は、各設備のパフォーマンスを迅速にモニタリングし異常を検出できるとともに、予知保全によってダウンタイムを削減し、生産性を高め、高いコストが伴う工程の無駄をなくすことができます。

「Dell Validated Design for Manufacturing Edge」は、デル・テクノロジーズのエッジ運用ソフトウェア プラットフォーム「Dell NativeEdge」をサポートしています。これにより、インフラストラクチャーの展開を簡素化し、製造現場の複数のアプリケーションを管理できるとともに、インフラストラクチャーとアプリケーションを迅速に拡張しながら、工場のセキュリティーを維持することができます。

「デル・テクノロジーズとのコラボレーションによって、当社の『NeoFactory IoT』は、エッジでリアルタイム データとAIを活用して意思決定を支援し、ビジネスの成長を促進させることで、最新の製造環境の向上を実現します。『NativeEdge』との統合は、拡張性に優れたセキュアなソリューションを保証し、優れた製造環境とデジタル トランスフォーメーションの新たな基準を確立します。両社の協業を基盤に、私たちはお客様の多様なニーズに合わせた質の高い成果を提供し、製造業界における接続性の未来を再定義します」 。– Hyundai AutoEver社 スマート ファクトリー チーム

パートナー エコシステムを拡大: より多くのAI主導の機能と選択肢を提供

「Dell Validated Design for Manufacturing Edge」は、パートナーおよび独立系ソフトウェア ベンダー(ISV)の多様なエコシステムをサポートし、製造業が工場でデータを管理する環境に、幅広い選択肢と柔軟性を提供します。XMPro社によるデジタルツイン機能の拡張、Cognex社のAI対応スマート カメラによる高度な品質管理、Claroty社のオンプレミス型の脅威検出ソリューションの強化など、デル・テクノロジーズのパートナー エコシステムは、継続してイノベーションを推進し、製造環境をサポートするために必要なテクノロジーを提供していきます。

インテル エッジAIサービス向けの「NativeEdge Blueprints」を発表

デル・テクノロジーズは、インテルのOpenVINO™ デベロッパー ツールボックスを使用した「Dell NativeEdge Blueprints」機能強化を発表しました。今回の統合によって、「NativeEdge Blueprints」は、エッジにおけるAIと機械学習(ML)の展開と管理に、これまで以上の柔軟性と選択肢を提供します。エッジのコンピューティング リソースのオーケストレーションと管理が簡素化され、インテル搭載のハードウェアへのシームレスでセキュアなアプリケーション展開が可能になります。また、最適化されたAI推論がリアルタイムのインサイトを提供し、運用効率も向上します。

「OpenVino デベロッパー ツールボックスを『NativeEdge Blueprints』に統合することで、エッジでAIの力を最大限に引き出しながら運用を最適化し、新たにインテリジェントなアプリケーションを導入することを可能にします。これは、世界中の幅広い業界にとってゲームチェンジャーとなるもので、よりスマートでよりつながった未来に向けた歩みを加速させます」。 – Muneyb Minhazuddin氏/NEXコンピュート&エッジAIソフトウェア担当VP兼GM、Intel社

デル・テクノロジーズは、『Hannover Messe』(2024年4月22~26日、ドイツ・ハノーファー)において、製造業のお客様がエッジでAIの力を最大限に引き出すことを可能にする、製造業向けエッジ ソリューションとインフラストラクチャーのポートフォリオを紹介します。

デル・テクノロジーズのエッジISVおよびソリューションはこちらをご覧ください

*1. IDC社 プレスリリース 「Press Release, New IDC Spending Guide Forecasts Edge Computing Investments Will Reach $232 Billion in 2024」, 2024年 3月