Windows 7および10でSkylakeプロセッサー搭載のLatitude xx80でタッチパッドが機能しない

Dell Latitude xx80ノートパソコン シリーズの、Windows 7または10とIntel Skylakeプロセッサーが搭載されたノートパソコンで、タッチパッドが動作しなくなることがあります。この文書では、この問題の詳細について、また適切なドライバを確実にインストールして問題を解決する方法について説明します。

Windows 7または10、およびIntel Skylakeプロセッサー搭載のLatitude xx80でタッチパッドが動作しない

タッチパッドは現在、従来のPS/2プロトコルではなくI2Cプロトコルをベースにしているため、Skylakeプロセッサーを搭載したLatitude xx80ノートパソコンにWindows 7または10をインストールすると、タッチパッドが動作しなくなることがあります。

メモ：Windows 10 PE 32ビットのバージョンでは、I2Cタッチパッドを認識できません。I2Cバスに接続するシリアルIOデバイスはPCI\VEN_8086&DEV_9D61であり、これはiaLPSS2i_I2C_SKL.infによって実行されます。このファイルはWindows 10 PE 32ビット版にはありませんが、Windows 10 PE 64ビット版には存在します。

Windows 7または10と大部分のドライバーをインストールすると、デバイス マネージャーに「!」マークは表示されなくなりますが、Intel Serial IOドライバーがロードされていないとタッチパッドは引き続き動作しません。I2CバスとWindowsの間に必要な仮想接続を提供する、オペレーティング システム用のIntel Serial IOドライバーをダウンロードしてインストールします。

DellサポートWebサイト＞［ドライバーおよびダウンロード］の順に移動し、［チップセット］カテゴリーで［Intel Serial IO］を検索して、ドライバーの最新バージョンのファイルをダウンロードします。

デル・タッチパッド・ドライバのインストールも必要になることがあります。このドライバを見つけるには、上記の手順を実行し、使用可能なドライバメニューから「Mouse, Keyboard & Input Devices（マウス、キーボード、および入力デバイス）」項目を選択します。この項目の下に表示される最新のデル・タッチパッド・ドライバをダウンロードしてインストールします。

Intel Serial IOドライバのインストール前:

デバイスマネージャにHIDデバイスやマウスデバイスは表示されていません（図1）。

図1: Intel Serial IOドライバのインストール前のLatitude xx80デバイスマネージャ

タッチパッドは、9D61 I2Cホストコントローラの下に表示されます（この時点でデバイスは検知されていない。図2）。

図2: タッチパッドが検知されていない

Intel Serial IOドライバのインストール後:

HIDデバイスとマウスデバイスが表示されています（図3）。

図3: Intel Serial IOドライバのインストール後のLatitude xx80デバイスマネージャ

タッチパッドが9D61 I2Cホストコントローラの下に検知されています（図4）。

図4: 9D61 I2Cホストコントローラの下に表示されているタッチパッド