Dell Storage Space Direct Ready Nodes上のハイパーコンバージド インフラストラクチャのWACモニタリングと管理
Summary: Dell Microsoft Storage Spaces Direct Ready Nodes上に構築されたハイパーコンバージド インフラストラクチャを監視および管理するためのWindows Admin Center。Dell TechCenter ITコミュニティー プラットフォームでホストされている、さまざまなトピックに関するDellテクニカル ソリューションの情報 ...
Symptoms
Windows Admin Center (WAC)は、Windows Server、フェールオーバー クラスター、ハイパーコンバージド クラスターを監視および管理するためにMicrosoftによって開発された新しいブラウザー ベースの管理ツールです。
Dell Microsoft Storage Spaces Direct (S2D) Ready Nodesは、ソフトウェアデファインド ストレージ(SDS)ビルディング ブロックを提供し、可用性と拡張性に優れたハイパーコンバージド インフラストラクチャ(HCI)を構築します。これらのReady Nodeは、認定済みコンポーネントで事前構成され、Dell Networkingスイッチを使用したStorage Spaces Directソリューションのビルディング ブロックとして検証されているため、注文がシンプルになり、導入リスクが軽減されます。Dellは、さまざまな容量とパフォーマンス ポイントに対応するために、これらのビルディング ブロック内にさまざまな構成オプションを提供しています。これらのビルディング ブロック上に構築されたHCIクラスターは、Windows Admin Centerを使用して簡単に監視および管理できます。
Windows Admin Centerのインストール
WACは Microsoftダウンロード センター から無料でダウンロードでき、Windows 10、Windows Server 2016、Windows Serverバージョン1709がインストールされているシステムにインストールできます。WACは、管理対象ノードに直接インストールしてそれ自体とインフラストラクチャ内の他のノードを管理することも、別の管理ステーションにインストールしてHCIノードをリモートで管理することもできます。フェールオーバー クラスタリングを使用して、WACの高可用性(HA)を実装できます。フェールオーバー クラスター内のノードにWACを導入すると、アクティブ/パッシブ クラスターとして機能し、高可用性のWACインスタンスを提供します。
WACインストーラー ウィザードはわかりやすく、WAC機能に必要な構成を実行します。これには、自己署名証明書の作成と、リモート ノード アクセス用の信頼できるホスト構成の構成が含まれます。必要に応じて、ターゲット ノードのローカル証明書ストアにすでに存在する証明書の拇印を指定できます。デフォルトでは、WACはポート443をリスンします。これはインストール プロセス中に変更できます。
注:自動生成された自己署名証明書の有効期限は60日です。WACを本番環境で使用する場合は、認証局CAが提供するSSL証明書を使用する必要があります。
デスクトップ エクスペリエンスまたはServer Coreを使用してWindows Server 2016にWACをインストールする方法の完全なガイダンスについては、Microsoftの記事「Install Windows Admin Center」を参照してください。
注:上記の文書では、導入ガイダンスを使用して Dell Microsoft Storage Spaces Direct Ready Nodeクラスター を導入していることを前提としています。
インストールが完了すると、https://managementstationname:443 でWACにアクセスできるようになります。
図1は、初回ログイン時のWACインターフェイスを示しています。
図1 - WACスタート画面
HCIクラスター接続の追加
Dell Microsoft Storage Spaces Direct Ready Nodesをベースにしたハイパーコンバージド クラスターを、モニタリングと管理のための接続として追加できるようになりました。これを行うには、Windows Admin Center > のハイパーコンバージド クラスター マネージャーに移動します。これは図2に示されており、図3に示す画面が表示されます。

図2 - HCIクラスター マネージャーへのアクセス

図3 - HCIクラスターの追加
図3に示す[Hyper-Converged Cluster Connections]画面で、[+ Add]をクリックすると、[Add Hyper-Converged Cluster Connection]ウィザードが表示されます(図4を参照)。
管理対象ハイパーコンバージド クラスター ノードにクラスターを追加する前に、Windows Server 2016システムに2018年4月以降の累積的な更新プログラムがインストールされていることを確認します。Windows Server 2016ベースのHCIの管理に必要なAPIは、2018年4月のCUがインストールされている場合にのみ使用できます。
また、SDDCクラスター リソースがクラスター内で使用可能であることも確認してください。これは、次の PowerShell コマンドを実行して確認できます。
Add-ClusterResourceType-Name "SDDC Management" -dll "$env:SystemRoot\Cluster\sddcres.dll" -DisplayName "SDDC Management"
注:SDDC管理リソースは、2018年4月のCUを持つシステムでのみ使用できます。上記のコマンドは、クラスター ノードの1つだけで実行する必要があります。拡大画像 4

図4 - HCIクラスター接続
図4に示すように、クラスターのFQDNを入力すると、クラスターとクラスターの一部であるノードが検出されます。Addをクリックすると、HCIクラスターを監視および管理するようにWACが構成されます。図5は、WACに追加されたHCIクラスターを示しています。図5に示すクラスターは、キャッシュ用に2台のSSDと容量用に4台のHDDを備えた2ノード ハイブリッド構成です。

図5 - WACで管理されているHCIクラスター
HCIクラスターへのアクセス
ハイパーコンバージド クラスター接続に表示されているクラスターの名前をクリックすると、WACに追加したHCIクラスターのダッシュボードが表示されます。これを図 6 に示します。
このダッシュボードには、HCIクラスターからのリアルタイムのパフォーマンス ビューが表示されます。このビューには、すべてのクラスター ノードの合計IOPS、平均レイテンシー値、達成されたスループット、平均CPU、メモリー、ストレージ使用率が表示されます。このダッシュボードには、ドライブ、ボリューム、仮想マシンの正常性を含むReady Nodeの概要ビューが表示されます。ダッシュボードのアラート タイルをクリックすると、アラートにドリルダウンできます。

図6 - WAC
のHCIダッシュボード [Tools]ペインで[Servers]をクリックして[Inventory]タブに移動すると、図7に示すようなサーバーの詳細が表示されます。
注:前述したように、上記のパフォーマンス数値は、ハイブリッド ドライブ構成の2ノードDell Microsoft Storage Spaces Direct Ready Nodeクラスターを想定したものです(図8を参照)。拡大画像 7

図7 - WAC
でのサーバー インベントリー 図7に示すように、HCIクラスターの一部であるノードは、Dell Storage Spaces Direct HCIクラスターのビルディング ブロックです。
左側のペインから[Drives Inventory > ]に移動すると、図8に示すように、クラスター ノードのドライブ インベントリーが表示されます。

図8 - HCIクラスター
内のドライブ インベントリー 図8に示すように、このHCIクラスターは、2つのDell Microsoft Storage Spaces Direct Ready Nodes上に構築されており、それぞれにキャッシュ用に2 x 800 GB SSD、キャパシティ ドライブ用に4 x 2 TB HDDが搭載されています。