ドメインの移行により、NMM Active Directory GLRが複数のオブジェクトの属性のリストアに失敗する

NMM(NetWorker Module for Microsoft)では、オブジェクト全体またはアイテム属性のActive Directoryの細分性の高いリストアを実行できます。  
ただし、「sIDHistory」システム属性が存在する場合、NMM Active Directory GLRはアイテム属性のリストアに失敗します。  この属性は、ドメインの移行のために存在します。

nsradrecov.rawにこのタイプのエラーが表示されます: 

dchostname nsradrecov NSR info A failure occurred while recovering -I: (There is no such object on the server.) 

dchostname nsradrecov NSR info Failed to write property: 'sIDHistory'

NMM(NetWorker Module for Microsoft)では、Active DirectoryのADオブジェクトまたはアイテム属性の細分性の高いリストアを実行できます。  
NMMでは、オブジェクト全体をリストアするのではなく、選択したADオブジェクトのアイテム属性をリストアすることもできます。
アイテム属性のリストアは、一度に1つまたは複数のオブジェクトに対して実行できます。

ただし、「sIDHistory」システム属性が存在する場合、問題が発生します。   この属性は、現在のドメイン内のオブジェクトが別のドメインから移行された後にのみ存在します。
そのシナリオでは、

• 「sIDHistory」システム属性が存在する場合、NMM Active Directory GLRは複数のオブジェクトのアイテム属性のリストアに失敗します。   
• 「sIDHistory」システム属性が存在する場合、NMM Active Directory GLRは単一のオブジェクトのアイテム属性のリストアに成功します。   
• ただし、sIDHistory属性はシステムのみの属性であるため、リストアするアイテム属性の1つとして選択することはできません。
• NMMオブジェクト レベルのリストア(バックアップからのオブジェクト全体のリストア)は、引き続き影響を受けずに機能します。   

1. 「sIDHistory」システム属性が存在する場合、NMM Active Directory GLRは単一のオブジェクトのアイテム属性のリストアに成功します。   
2. ただし、sIDHistory属性自体はシステムのみの属性であるため、リストアするアイテム属性の1つとして選択することはできません。
3. NMMオブジェクト レベルのリストア(バックアップからのオブジェクト全体のリストア)は、通常どおり機能し続けます。