PowerEdge:サーバー構成プロファイルをインポートした後、iDRAC IPMI over LAN接続が失敗する
Summary: このDell EMCの記事では、「パスワード ハッシュ値」機能を有効にしてiDRACユーザー属性をインポートした後、iDRACがリモートIPMIコマンドの受け入れを停止する問題を解決する方法について、手順を追って説明します。
Symptoms
説明
「パスワード ハッシュ値」機能が有効になっているiDRACユーザー属性をインポートした後、iDRACがリモートIPMIコマンドの受け入れを停止することがあります。
ipmitool -I lanplus -H 192.168.10.3 -U root -P calvin sdr elist
Error: Unable to establish IPMI v2 / RMCP+ session
Device not present (No Response)
Dell EMC iDRACに、ハッシュおよびソルト値のペアを介したiDRACユーザー パスワードのインポートのサポートが追加されました。この機能は、iDRACユーザー アカウントをインポートするときに、セキュリティのレイヤーを追加します。この動作を引き起こす可能性のあるハッシュ パスワードを使用してiDRACユーザー パスワードをエクスポートおよびインポートする一般的な方法はいくつかあります。
- サーバー構成プロファイルのエクスポート/インポート(オプション)
- ハッシュ パスワードを使用したRACADM CLI iDRACユーザー作成(オプション)
- ハッシュ パスワードを使用したRedfish CLI iDRACユーザー作成(オプション)
- システム マザーボード交換後のEasy Restore機能(オプション)
Cause
Dell EMC iDRAC9では、製品の初期導入時に、クリア テキストのユーザー パスワードをマスクする新機能が導入されました。iDRACユーザー パスワードにソルト付きハッシュ値を使用する場合は、Dell OEM IPMITOOLを使用してハッシュされたパスワード値を解析する必要があります。
Resolution
対処方法
「パスワード ハッシュ値」機能では、暗号化されたハッシュ パスワードを適切に処理するために、Dell EMC IPMItoolのサポート対象バージョンが必要です。ハッシュ パスワード暗号化をサポートするには、最低限、次のBMCツールセットにバンドルされているDell EMC IPMITOOLバージョンを使用してください。
Windows | ipmitool version 1.8.14.dell47| Dell EMC OpenManage BMCユーティリティー、v9.1.0Linux | ipmitool version 1.8.14.dell51| Linux向けDell EMC iDRACツール、v9.3.0
IPMItoolに対するDell EMCの変更は、オープン ソース コミュニティーに送信されました。Linuxディストリビューションによっては、この変更をまだサポートしていない新しいバージョンのIPMItoolを利用する場合があります。
回復:
iDRACユーザー アカウントにハッシュ パスワードが誤って適用された場合は、クリア テキストを使用してユーザー パスワードを上書きすると、サード パーティー製IPMIツールを再接続できます。
- [iDRAC GUI] >> [iDRAC Settings] >> [Users >> Edit]
racadm set iDRAC.Users.X.Passowrd xxxxxxxxxxx/admin1-> racadm set iDRAC.Users.16.Password Dell1234
[Key=iDRAC.Embedded.1#Users.16]
Object value modified successfully
/admin1->