VMのHyper-Vバックアップが「Virtual machine does not have valid vhd chains and will not be backed up with image level backup」で失敗する

特定のVMのHyper-Vバックアップが、次のようなメッセージで失敗する場合があります。

avhypervvss Warning <42496>: Virtual machine 'EMC <GUID>' has one or more virtual disks with same ID and will not be backed up with image level backup. ... avhypervvss Error <43105>: Virtual machine 'EMC' does not have valid vhd chains and will not be backed up with image level backup avhypervvss Warning <41605>: The following Virtual Machines have failed: avhypervvss Warning <41604>: [1] EMC <GUID>

この問題は、仮想マシンに接続されている仮想ハード ドライブのいずれかが、物理ハード ドライブのコンテンツをコピーして作成された場合に発生します。このシナリオでは、新しい仮想ハード ドライブには、親パーティションの物理ドライブと同じディスク署名が含まれています。Hyper-V VSSライターを使用するバックアップ プロセス中に、仮想ハード ディスクが親パーティションにマウントされます。影響を受ける仮想マシンでは、このプロセスがディスク署名の競合により失敗します。

1.影響を受けるVMの電源をオフにします。

2.このVMに接続されている各VHDXファイルに対して、PowerShellプロンプト（管理者として実行）を使用して次のコマンドレットを実行します。

Get-VHD -path "<<VHDファイルのディレクトリー>>"

Example:  Get-VHD -path "D:\Hyper-V\EMC.vhdx"
                 Get-VHD -path "D:\Hyper-V\EMC1.vhdx"

3. 各VHDの［DiskIdentifier］フィールドを確認します。一意でない場合は、互いに異なるようにディスクIDを変更します。

Set-VHD -ResetDiskIdentifier -Path "VHDXファイルの場所"

これにより、VHDXファイルのディスク識別子属性が変更されます。これを、影響を受けるVMに接続されている他のVHDXファイルに対して行います。

4.このVMの電源を再度オンにします。

5.PowerShellプロンプトを開き、次のコマンドを実行します。

Get-VHD -path "<<VHDファイルのディレクトリー>>"

影響を受けるVMのVHDXファイルごとにこれを行い、ディスク識別子の値がファイルごとに異なることを確認します。