PowerPath Migration Enabler for Windows：コミットされたディスク リソースを移動した後のMicrosoft-Windows-FailoverClusteringからのイベントID 1568の警告。

概要

PowerPath Migration Enabler for Windowsクラスターの移行をコミットすると、別のディスク デバイスwwnからソース ディスクの署名にアクセスできるようになります。それがこの移行の目的です。ソース デバイスwwnからターゲット デバイスwwnにデータを移動すると、デバイスwwnが変更されます。

Windows Server 2008 R2以降では、Microsoft Windows FailoverClusteringは「レプリケートされたストレージ」をサポートしているため、このデバイスのwwn変更に対応できます。ただし、Microsoft Windows FailoverClusteringは、イベントID 1568をログに記録して、このような状態（同じ署名を持つ2つのデバイスwwn）が発生したという事実を記録します（詳細については、https://docs.microsoft.com/en-us/previous-versions/windows/it-pro/windows-server-2008-R2-and-2008/dd354024(v=ws.10)?redirectedfrom=MSDNも参照してください）。
このイベントは、潜在的な影響に関する懸念が生じる可能性のある警告として記録されます。

このイベントID自体は、そのディスク リソースが非移行ノード上のクラスターでオンラインになる前にログに記録されます。そのメッセージは準備手順の一環です。
ディスク デバイスを正常にオンラインにすると、クラスター ノード上の内部データ構造がアップデートされ、変更に関する情報が保存されます。それ以上、何もする必要はありません。メッセージは無視してください。「警告」タイプは、単なる「情報」ではなく、「重要な情報」として認識してください。

メッセージの例

クラスター イベント ログ/クラスターGUI：Microsoft-Windows-FailoverClustringからのイベントID 1568の表示

クラスター イベント ログ/クラスターGUI：［Failover Cluster Manager］＞［Cluster Events］：GUIの位置

クラスター イベント ログ/クラスターGUI：メッセージ ダンプの例

Log Name: Microsoft-Windows-FailoverClustering/Operational
Source: Microsoft-Windows-FailoverClustering
Date: 2021-03-08T11:51:05.811
Event ID: 1568
Task: Physical Disk Resource
Level: Warning
Opcode: Info
Keyword: N/A
User: S-1-5-18
User Name: NT AUTHORITY\SYSTEM
Computer: testnode-b.testdom.test
Description: 
Cluster disk resource 'Cluster Disk 3' found the disk identifier to be stale. This may be expected if a restore operation was just performed or if this cluster uses replicated storage. The DiskSignature or DiskUniqueIds property for the disk resource has been corrected.

クラスター ログ：対応する警告レコードを運用セクションに表示

クラスター ログ：セクション ヘッダー

[=== Microsoft-Windows-FailoverClustering/Operational logs ===]

クラスター ログ：メッセージの例

[Operational] 00000b14.00002d88::2021/03/08-11:51:05.811 WARN  Cluster disk resource 'Cluster Disk 3' found the disk identifier to be stale. This may be expected if a restore operation was just performed or if this cluster uses replicated storage.The DiskSignature or DiskUniqueIds property for the disk resource has been corrected.

このメッセージはログに記録されているはずです。

ディスク署名が新しいデバイスwwnに存在することをシステムが正しく検出しました。処置は必要ありません。

デバッグ メモ

ディスク リソースをオンラインにする際のこの予期しない失敗に対して、上記では障害の発生場所を次のように指定します。

- 非移行ノード上
- 移行のコミット後
- 移行ノードから非移行ノードへのコミットされたリソースの移動後
- コミット後に、非移行ノードを再起動していない

今回の場合は、イベントIDはクラスター ノードがそれぞれの署名/GUIDのデバイスwwn変更を正しく検出したことを示しているだけです。その結果、この状態はそれとは別に調査する必要があります。コミットは完全に移行を完了しました。コミットの「取り消し」はありません。したがって、フォワード リカバリーしてから、ディスクのオンライン化が失敗した理由を調べる必要があります。