MegaCLIによるRAIDコントローラのログの抽出
Summary: この文書では、MegaCliを使用して、RAIDコントローラおよび接続ハードドライブのログを作成する方法について説明します
Instructions
問題に対処するために使用する手順を要約し、必要なアクションに関する詳細な手順を含めます。
この記事では、Broadcom(旧LSI/Avagotech)のMegaCliユーティリティーを使用して、Dell製システムでRAIDコントローラー ログを抽出する方法について説明します。RAIDコントローラのログのレビューは、HDDやRAIDに関連する問題のトラブルシューティングでは、重要なステップです。
メモ: PERCシリーズ8以降のシリーズでは、MegaCLI(Dellでは未サポート)がPercCLIに置き換えられました。お使いのPERCコントローラーのシリーズを確認する場合は、「Dell EMCシステムのPowerEdge RAIDコントローラ(PERC)タイプのリスト」を参照してください。
Microsoft Windows、Linux、XenServer、VMwareの各オペレーティング システムで、MegaCliを使用してRAIDコントローラーのログにアクセスする方法:
目次
1.Windowsオペレーティング システムでMegaCliを使用してRAIDコントローラーのログを抽出する方法
2.Linuxオペレーティング システムでMegaCliを使用してRAIDコントローラーのログを抽出する方法
3.XenServerでMegaCliを使用してRAIDコントローラーのログを抽出する方法
4.VMware ESX/ESXiでMegaCliを使用してRAIDコントローラーのログを抽出する方法
1.Windowsオペレーティング システムでMegaCliを使用してRAIDコントローラーのログを抽出する方法
次の手順に従って、RAIDコントローラーのログを抽出します。
メモ:MegaCLIは、Windows Server 2003/2008/2012でサポートされています。
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Broadcomサポート サイトからMegaCliユーティリティ ーをダウンロードします
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ダウンロードしたファイルを解凍して、オペレーティング システムがインストールされている任意のディレクトリーにコピーします(例:Windows – C:\temp\megacli)。
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Windowsオペレーティングシステムのコマンドプロンプトで、新しく作成したディレクトリに移動して、次のコマンドのいずれかを実行します。
メモ: 管理者権限が必要です。コマンド
動作
MegaCli.exe -FwTermLog -Dsply -aALL > ttylog.txtRAIDコントローラログ(ttylog)を作成します。
MegaCli.exe -PDList -aALL > disks.txtRAIDコントローラ、仮想ディスク、取り付けられているハードディスクに関する情報のリストを作成します。
MegaCli.exe -LDInfo -LALL -aALL > LDinfo.txt既存のRAIDボリュームと構成に関する情報のリストを作成します。
MegaCli.exe -AdpAllInfo -aALL > Adapterinfo.txtRAIDコントローラ設定に関する情報のリストを作成します。
MegaCli.exe -AdpBbuCmd -aALL > Battery.txtRAIDコントローラのバッテリステータス(充電状態、学習サイクルなど)の詳細リストを作成します。
MegaCli.exe -AdpEventLog -IncludeDeleted -f deleted.txt -aALL最初のコントローラー初期化以降のすべての情報を含むRAIDコントローラー ログ(ttylog)を作成します
(注: このファイルは常にMegaCLIルート フォルダーに保存されます)。
2.Linuxオペレーティング システムでMegaCliを使用してRAIDコントローラーのログを抽出する方法
次の手順に従って、PERCのログを抽出します。
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Broadcomのサポート サイトから、MegaCliユーティリティーをダウンロードします。
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ダウンロードしたファイルを解凍して、オペレーティング システムがインストールされている任意のディレクトリーにインストールします(例:Linux – /tmp/megacli)。
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Linuxのターミナルウィンドウから、次のコマンドを使用してインストールします。
メモ: MegaCLIのインストールにはルート権限が必要です。# rpm -i MegaCli-8.07.14-1.noarch.rpm -
続いて、ディレクトリーを/opt/MegaRAID/MegaCLI/に変更して、次の表のコマンドのいずれかを実行します。
コマンド
動作
./MegaCli64 -FwTermLog -Dsply -aALL > /tmp/ttylog.txtRAIDコントローラログ(ttylog)を作成します。
./MegaCli64 -PDList -aALL > /tmp/disks.txtRAIDコントローラ、仮想ディスク、取り付けられているハードディスクに関する情報のリストを作成します。
./MegaCli64 -LDInfo -LALL -aALL > /tmp/LDinfo.txt既存のRAIDボリュームと構成に関する情報のリストを作成します。
./MegaCli64 -AdpAllInfo -aALL > /tmp/Adapterinfo.txtRAIDコントローラ設定に関する情報のリストを作成します。
./MegaCli64 -AdpBbuCmd -aALL > /tmp/Battery.txtRAIDコントローラのバッテリステータス(充電状態、学習サイクルなど)の詳細リストを作成します。
./MegaCli64 -AdpEventLog -IncludeDeleted -f deleted.txt -aALL最初のコントローラー初期化以降のすべての情報を含むRAIDコントローラー ログ(ttylog)を作成します
(注: このファイルは常にMegaCLIルート フォルダーに保存されます)。
3.XenServerでMegaCliを使用してRAIDコントローラーのログを抽出する方法
次の手順に従って、RAIDコントローラのログを抽出します。
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Broadcomのサポート サイトから、MegaCliユーティリティーをダウンロードします。
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ダウンロードしたファイルを解凍して、MegaCli-8.07.14-1.noarch.rpmを、XenServerのホスト フォルダー/tmp/MegaCliにコピーします
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XenServerホストに接続されたPuttyなどのtelnet/SSHコンソールから、次のコマンドを使用してパッケージをインストールします
# rpm -ivh MegaCli-8.07.14-1.noarch.rpm -
telnet/SSHコンソールから、ディレクトリーopt/lsi/MegaCliに切り替えて、次のコマンドのいずれかを実行します。
コマンド
動作
./MegaCli64 -FwTermLog -Dsply -aALL > /tmp/ttylog.txtRAIDコントローラログ(ttylog)を作成します。
./MegaCli64 -PDList -aALL > /tmp/disks.txtRAIDコントローラ、仮想ディスク、取り付けられているハードディスクに関する情報のリストを作成します。
./MegaCli64 -LDInfo -LALL -aALL > /tmp/LDinfo.txt既存のRAIDボリュームと構成に関する情報のリストを作成します。
./MegaCli64 -AdpAllInfo -aALL > /tmp/Adapterinfo.txtRAIDコントローラ設定に関する情報のリストを作成します。
./MegaCli64 -AdpBbuCmd -aALL > /tmp/Battery.txtRAIDコントローラのバッテリステータス(充電状態、学習サイクルなど)の詳細リストを作成します。
./MegaCli64 -AdpEventLog -IncludeDeleted -f deleted.txt -aALL最初のコントローラー初期化以降のすべての情報を含むRAIDコントローラー ログ(ttylog)を作成します
(注: このファイルは常にMegaCLIルート フォルダーに保存されます)。
4.VMware ESX/ESXiでMegaCliを使用してRAIDコントローラーのログを抽出する方法
次の手順に従って、RAIDコントローラのログを抽出します。
- オプション1またはオプション2により、SSHを有効にします
- オプション1: vSphereクライアントからvCenter
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vSphereクライアント経由でvCenterとESX/ESXiホストに接続します。
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ESX/ESXiホストをクリックします。
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[Configuration]を選択して[Security]をクリックします。
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[sub-services]、[properties]ボックスの順にクリックします。
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[SSH - enable]オプションを選択します。
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- オプション2: ESX/ESXi内
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iDRAC経由でESXホスト(仮想コンソール)に接続するか、ESXiホストに直接接続します。
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F2 ->トラブルシューティング オプションを押します。
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[SSH - enable]が無効になっている場合は選択して有効にします(図1(英語のみ))。


図:SSHを有効にする
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- オプション1: vSphereクライアントからvCenter
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Broadcomのサポート サイトから、MegaCliユーティリティーをダウンロードします。
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ダウンロードしたファイルを解凍して、サブフォルダーVmware-MNのvmware-esx-MegaCli-8.07.07.vibを、ESXiホスト フォルダー/tmpにコピーします
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ESXiホストに接続されているtelnet/SSHコンソールから、次のコマンドを使用して、vmware-esx-MegaCli-8.07.07.vibをインストールします。
esxcli software vib install -v=/tmp/vmware-esx-MegaCli-8.07.07.vib --no-sig-check -
telnet/SSHコンソールから、ディレクトリー/opt/lsi/MegaCLIに切り替えて、次のコマンドのいずれかを実行します。
コマンド
動作
./MegaCli -FwTermLog -Dsply -aALL > /tmp/ttylog.txtRAIDコントローラログ(ttylog)を作成します。
./MegaCli -PDList -aALL > /tmp/disks.txtRAIDコントローラ、仮想ディスク、取り付けられているハードディスクに関する情報のリストを作成します。
./MegaCli -LDInfo -LALL -aALL > /tmp/LDinfo.txt既存のRAIDボリュームと構成に関する情報のリストを作成します。
./MegaCli -AdpAllInfo -aALL > /tmp/Adapterinfo.txtRAIDコントローラ設定に関する情報のリストを作成します。
./MegaCli -AdpBbuCmd -aALL > /tmp/Battery.txtRAIDコントローラのバッテリステータス(充電状態、学習サイクルなど)の詳細リストを作成します。
./MegaCli -AdpEventLog -IncludeDeleted -f deleted.txt -aALL最初のコントローラの初期化以降すべての情報が記載されたRAIDコントローラのログ(ttylog)を作成します。
メモ: 「deleted.txt」ファイルは常にMegaCLIフォルダーに保存されます。
図:コントローラー ログの作成