vSphere On-disk Metadata Analyzer (VOMA)を使用したVMFSメタデータの整合性チェック

Summary: VOMAツールを使用して、メタデータのファイル システム チェックを実行できます。

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Symptoms

  • VMFSデータストア上の特定のファイルへのアクセスに問題がある場合
  • VMFSデータストア上のファイルを変更または消去できない場合
  • VMFSデータストア上のファイルを読み取ろうとすると、エラーで失敗します

 

引数が無効です
パーティション テーブルを変更しようとすると、次のエラーで失敗します。

Error: Read-only file system during write on /dev/disks/naa.600601603b503400de93e0a87e9ce211
SetPtableGpt: Unable to commit to disk

/var/log/vmkernelファイルには、次のようなエントリーが表示されます。

vmkernel: 0:00:20:51.964 cpu3:1085)WARNING: Swap: vm 1086: 2268: Failed to open swap file '/volumes/4730e995-faa64138-6e6f-001a640a8998/mule/mule-560e1410.vswp': Invalid metadata
vmkernel: 0:00:20:51.964 cpu3:1085)WARNING: Swap: vm 1086: 3586: Failed to initialize swap file '/volumes/4730e995-faa64138-6e6f-001a640a8998/mule/mule-560e1410.vswp': Invalid metadata
cpu11:268057)WARNING: HBX: 599: Volume 50fd60a3-3aae1ae2-3347-0017a4770402 ("<Datastore name>") may be damaged on disk. Corrupt heartbeat detected at offset 3305472: [HB state 0 offset 6052837899185946624 gen 15439450 stampUS 5 $

 

Cause

メタデータ チェックの実行には、次のシナリオが適用されます。

  • 環境でストレージのアウテージが発生している。
  • RAIDボリュームの再構築またはディスク交換後
  • vmkernel.logファイルにメタデータ エラーがあります。
  • 他のホストに存在しないVMFSデータストア上のファイルにアクセスすることはできません。

 

Resolution

前提条件:
VOMAを実行する前に、次のことを確認する必要があります。

  1. 影響を受けるデータストア上の仮想マシン、または別のデータストアに移行された仮想マシンをすべてオフにします。
    • vSphere On-disk Metadata Analyzerによって特定のタイプの破損したメタデータを含むファイルで実行されている仮想マシンをシャットダウンすると、仮想マシンとそのデータが永続的に使用できなくなる場合があります。このため、環境内の仮想マシンの最新のバックアップを保持することが常に推奨されます。
  2. VMFS-5/VMFS-6データストアの場合、データストアはすべてのESXi 7.x/8.xホストでマウント解除されます。
    • 1つまたは複数のESXiホストへのアクセス権を持つボリュームに対してVOMAを実行すると、VOMAは次のようなメッセージを生成します。 
      voma -m vmfs -d /vmfs/devices/disks/naa.00000000000000000000000000:
Checking if device is actively being used by other hosts
Found 1 actively heart beating hosts on device '/vmfs/devices/disks/naa.00000000000000000000000000:1'
1): MAC Address xx:xx:xx:xx:xx:xx

メタデータの整合性を確認するには、ESXiホストのCLIからVOMAを実行します。VOMAを使用して、VMFSデータストアまたはVMFSデータストアをバッキングする論理ボリュームの軽微な不整合の問題をチェックして修正できます。

 

VOMAは、以下の項目を確認して修正することができます。

VOMA関数 説明 
Metadata
check and fix
 メタデータのチェックと修正には、次のような例がありますが、これらに限定されません。
  • 基本的なメタデータ整合性のためのVMFSボリューム ヘッダーの検証
  • VMFSリソース ファイルの整合性チェック
  • すべてのファイルのパス名と接続性のチェック
 
Affinity metadata
check and fix
 VMFS6の親和性チェックを有効にするには、 -a|--affinityChk オプションをハイライト表示します。
アフィニティ メタデータのチェックと修正の例を次にいくつか示します。
  • リソースの種類とFS3_ResFileMetadataのアフィニティ フラグ。
  • SFB RCメタ(FS3_ResourceClusterMDVMFS6)での親和性フラグの検証。
  • オーバーフロー キーを含む、RC の rcMeta の affinityInfo エントリのすべてのエントリを検証して、無効なエントリが存在しないことを確認します。欠落しているエントリーがないか確認します。
 
Directory validation
 VOMAは、次のエラーを検出して修正できます。
  • ディレクトリハッシュブロックの破損
  • Allocマップの破損
  • リンク ブロックの破損
  • ディレクトリー エントリー ブロックの破損
 
Lost and found files
 ファイルシステムのチェック中に、VOMAはファイルシステム内のどこにも参照されていないファイルを見つけることができます。これらの孤立したファイルは有効で完全ですが、システム上に名前またはディレクトリ エントリがありません。
VOMA は、スキャン中に孤立したファイルを検出すると、孤立したファイルを格納するために、ボリュームのルートに lost+found という名前のディレクトリを作成します。ファイル名は、ファイル シーケンス番号形式を使用します。

VOMAツールが取るコマンド オプションには、次のものがあります。

コマンド オプション 説明 
-m|--module
 使用可能なモジュールは次のとおりです。
  • lvm
  • vmfs
  • ptbl
 
-f|--func
 モジュールがサポートする機能:
  • クエリ - サポートされている関数のリスト。
  • チェック - エラーをチェックします。
  • 修正 - 確認して修正します。
  • Advfix - VMFSおよびLVMモジュールを確認して修正します。
  • Dump:メタデータ ダンプを収集します。
 
-a|--affinityChk
 VMFS6のアフィニティ関連のチェック/修正を含めます。 
-d|--device
 使用するデバイスとディスク。
例： 
voma -m vmfs -f check -d /vmfs/devices/disks/naa.xxxx:x
 
-b|--blockSize
 ディスクのブロック長を示します。 
-s|--logfile
 結果を出力するログ ファイルへのパスを指定します。 
-x|--extractDump
 VOMAを使用して収集されたダンプを抽出します。 
-D|--dumpfile
 収集されたメタデータ ダンプを保存するダンプ ファイルを指定します。 
-v|--version
 VOMAのバージョンを表示します。 
-h|--help
 VOMA コマンドのヘルプ・メッセージを表示します。 
-Y
 アドレス解決にPEテーブルを使用せずにVOMAを実行することを示します。 
-Z| --file
 抽出されたデバイス ファイルでVOMAを実行するように指示します。

 

手順:
確認するVMFSデータストアをバックアップするデバイスの名前とパーティション番号を取得します。

#esxcli storage vmfs extent list

出力の[Device Name]列と[Partition]列で、デバイスが特定されます。例：

Volume Name  .....  Device Name                             Partition  
1TB_VMFS6    .....  naa.xxxx                                   3

VMFSエラーを確認します。
VMFSデータストアをバックアップするデバイス パーティションへの絶対パスを指定し、パーティション番号とデバイス名を指定します。例：

# voma -m vmfs -f check -d /vmfs/devices/disks/naa.xxxx:x
The output lists possible errors. For example, the following output indicates that the heartbeat address is invalid.
XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX
Phase 2: Checking VMFS heartbeat region
 ON-DISK ERROR: Invalid HB address
Phase 3: Checking all file descriptors.
Phase 4: Checking pathname and connectivity.
Phase 5: Checking resource reference counts.
Total Errors Found:           1

 

リファレンス ドキュメント:
vSphere On-disk Metadata Analyzer (VOMA)を使用したVMFSメタデータの整合性のチェック(broadcom.com)このハイパーリンクをクリックすると、デル・テクノロジーズ以外のWebサイトにアクセスします。
Checking Metadata Consistency with VOMA (vmware.com)このハイパーリンクをクリックすると、デル・テクノロジーズ以外のWebサイトにアクセスします。

 

Affected Products

VMware ESXi 7.x, VMware ESXi 8.x
Article Properties
Article Number: 000226655
Article Type: Solution
Last Modified: 28 Jan 2025
Version:  2
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