PowerVault ME4:オーバーコミットメントとは何ですか?また、どのように機能しますか?

概要: この記事では、PowerVault ME4シリーズでのオーバーコミットメントの基本的な理念と、それらを計算する方法について説明します。

この記事は次に適用されます: この記事は次には適用されません: この記事は、特定の製品に関連付けられていません。 すべての製品パージョンがこの記事に記載されているわけではありません。

解決方法

目次

  1. オーバーコミットメントの概要と仕組みを教えてください。
  2. ログでオーバーコミットメントに関する情報や問題を表示する場所を教えてください。
  3. メタデータ インデックス サイズとは何ですか?
  4. 16GiBアドレス テーブルとは何ですか?
  5. オーバーコミットメントの上限を教えてください。
  6. 共有データ、固有データ、およびスナップ データの違いを教えてください。
  7. 固有データ(show snapshots type all)と割り当て済みサイズ(show snapshot-space)の値は一致している必要がありますか?
  8. コミットされているスペースの量を計算する方法と、どこにコミットされているかを教えてください。


 


質問:オーバーコミットメントの概要と仕組みを教えてください。

回答:

オーバーコミットとは、スナップショットを含むすべての仮想ボリュームの合計コミット サイズが、仮想プールの物理スペースを超えることを意味します。

この機能は、仮想ストレージに固有のものです。リニアには適用されません。

この機能を使用すると、物理ストレージ リソースをオーバーコミットすることで、物理的に割り当てられているよりも多くのストレージ スペースがあるかのようにオペレーティング システムを動作させることができます。

アレイに作成されたすべてのボリューム(スナップショットを含む)は、仮想プールのストレージ スペースからメタデータ インデックスを使用します。

一般的には、FWは仮想プールあたり最大1PiBのメタデータをサポートします。

 

たとえば、プールAに100TBの使用可能なプール領域を持つストレージ アレイがあるとします。

「オーバーコミットメント」が無効になっている場合、最大100TBのボリューム(スナップショットを含む)を作成することができ、構成のメタデータ インデックスは100TBを超えることはできません。

「オーバーコミットメント」が有効になっている場合、FWは、100TBの物理制限を超えたボリューム(スナップショットを含む)を作成できます。これは、FWが最大1PiBのメタデータ インデックスをサポートしているためです。

したがって、プールあたり最大1PiBのボリューム(スナップショットを含む)を作成することができます。これに関する詳細については、「メタデータ インデックス サイズとは何ですか?」を参照してください。

ただし、管理者は、プールの割り当ての詳細を監視し、必要に応じて物理ディスク/ストレージを追加して、ボリュームを継続的に使用できるようにする必要があります。


質問:ログでオーバーコミットメントに関する情報や問題を表示する場所を教えてください。

回答:

GUIでオーバーコミットメントに関する情報が表示されると、イベント ログにはイベントIDが表示されます。イベント コードの例を以下に示します。

イベントID473 - 示されたボリュームは、その仮想プールの閾値を超える割合を使用しています。これは、ストレージ使用量がこのボリュームのユーザー指定の閾値を超えたことを示しています。

イベントID573 - 警告:削除できるスナップショットがないため、仮想プールに対して割り当てられているスナップショット容量を減らすことができません。

イベントID571 - エラー:割り当てられているスナップショット容量は、仮想プールの構成された割合制限を超えました。

 

QNA44746_ja__1icon :その他のイベント コードやその説明については、オーナーズ ガイドを参照してください。

 

 


質問:メタデータ インデックス サイズとは何ですか?16GiBアドレス テーブルとは何ですか?

回答:

サポートされているメタデータ インデックス エントリーの最大数は65312です。物理的にアドレス可能な容量を計算するには、メタデータのインデックス エントリー数をアドレス テーブルのサイズで乗算します。

(65312メタデータ インデックス エントリー)*(16GiBアドレス テーブル)= 1,044,992GiB

この数式の結果は、約1PiB(1,048,576GiB)に相当します。


 


質問:オーバーコミットメントの上限を教えてください。

回答:

一般的には、FWは仮想プールあたり最大1PiBのメタデータをサポートします。

「オーバーコミットメント」機能が無効になっている場合、プールのメタデータの上限は利用可能なストレージ スペースです。

「オーバーコミットメント」機能が有効になっている場合、プールあたり最大1PiB(FW制限)のメタデータを使用できます。


 


質問:共有データ、固有データ、およびスナップ データの違いは何ですか?

回答:

スナップ データ:スナップショットに関連づけられている書き込みデータの合計量です。

言い換えれば、これは、スナップショットが最初に作成されたときのスナップショットの親ボリュームのボリューム割り当て情報です。つまり、スナップショットが作成されたときのボリュームのコミット済みサイズです。

固有データ:スナップショットに固有の書き込みデータの量です。

言い換えれば、これは元のボリュームから変更または修正されたデータです。

共有データ:このスナップショットと他のスナップショット間で共有される書き込みデータの量です。

言い換えれば、これはこのスナップショットの作成時に元のボリュームから変更または修正されていないデータです。

また、「共有データ+固有データ」は、「スナップ データ」とほぼ等しくなります。


 


質問:固有データ(show snapshots type all)と割り当て済みサイズ(show snapshot-space)の値は一致している必要がありますか?

回答:

設計により、固有データ(変更されたデータ)は、割り当て済みサイズの値と一致する必要があります。固有データはスナップショットの物理データサイズです。この固有データはスナップショット容量を使用します。

スナップショットのみが構成されている場合、すべてのスナップショットの固有データの合計は、報告されたスナップショット割り当て済みサイズの合計と同じになります。

レプリケーションが構成されている場合、標準のスナップショットに関連づけられているすべてのスナップショットの固有データと、レプリケーション タスクに関連づけられたスナップショットの固有データの合計になります。

ただし、一般に、「show snapshots」の出力では、「スナップ データ」、「共有データ」、「固有データ」は報告されません。これには、「show snapshots type all」コマンドが使用されます。

例:

レプリケーションが構成されている場合、FWは各レプリケーション タスク(S1、S2、S3)の3つのスナップショットを保持します。

S3スナップショットの値は、初期レプリケーション後にレプリケーションされたものです。

以降のレプリケーション スケジュールでは、S3がS2になると、「show snapshots」データは、テーブル内の関連づけられているすべてのデータの情報を報告します。

レプリケーション実行時は、各「S3」の値がログに報告されません。また、この情報を報告するCLIコマンドはありません。  つまり、レプリケーションの実行時には、固有データと割り当て済みサイズの間に不一致が生じることがあります。

これは予期される動作です。

 
# show snapshots type all.
Pool Name           URL Creation Date/Time  Status    Status-Reason Parent Volume Base Vol Base Vol Snaps TreeSnaps Snap-Pool Snap Data  Unique Data  Shared Data  Retention Priority

---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
A    ESXI.S1            2020-02-03 19:48:09 Available N/A           ESXI          ESXI              0     8         N/A       7580.4GB   0B           7580.4GB     never-delete      
A    ESXI.S2            2020-02-03 19:48:09 Available N/A           ESXI          ESXI              0     8         N/A       7580.4GB   7767.8MB     7572.6GB     never-delete      
A   ESXI.S3       2020-02-03 19:48:10 Available N/A           ESXI          ESXI              0     8         N/A       0B     0B           0B           never-delete       
A    ESXIs01_S0003      2020-03-02 05:01:10 Available N/A           ESXI          ESXI              0     8         N/A       6988.9GB   344.6GB      6644.2GB     never-delete      
A    ESXIs01_S0004      2020-03-03 05:01:08 Available N/A           ESXI          ESXI              0     8         N/A       7042.6GB   22.2GB       7020.3GB     never-delete      
A    ESXIs01_S0005      2020/03/04 05:01:08 Available N/A           ESXI          ESXI              0     8         N/A       7045.4GB   49.8GB       6995.5GB     never-delete      
A    ESXIs01_S0006      2020/03/05 5:01:15 Available N/A           ESXI          ESXI              0     8         N/A       7580.0GB   19.3GB       7560.6GB     never-delete      
---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------



 


質問:コミットされているスペースの量を計算する方法と、どこにコミットされているかを教えてください。

回答:

コミットされた容量は、すべての仮想ボリュームのサイズとスナップショット メタデータのサイズの合計です。

ボリュームまたはスナップショットごとにコミットされている場所は、GUIでは表示されません。これは、ログやCLIコマンドを使用して計算する必要があります。

「show pools」および「show volumes」からの出力が必要です。

 

例:

プールAのオーバーコミットメントを示しているがプールBでのものは示していない、GUI情報からのスクリーンショット

QNA44746_ja__2B

 

プールAの詳細についてのスクリーンショット

 

QNA44746_ja__3A(1)


「show pools」からの出力例

# show pools
Name Serial Number                   Class    Blocksize Total Size Avail Snap Size OverCommit  Disk Groups Volumes  Low Thresh  Mid Thresh  High Thresh  Sec Fmt   Health     Reason Action
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
A    00c0ff50ae66000081562a5e01000000 Virtual  512      35.2TB    29.5TB 1437.9GB  Enabled     2           105      50.00 %     75.00 %     99.39 %      512e      OK                      
B    00c0ff50ae0600009f562a5e01000000 Virtual  512      35.2TB     23.9TB 1305.3GB  Enabled     2           108      50.00 %     75.00 %     99.39 %      512e      OK

 

「show volumes」からの出力例:トランケートまたは変更され、次の表と計算によってデータの取得元が示されます。

# show volumes
Pool Name                           Total Size Alloc Size Class    Type     Large Virtual Extents  Health Reason Action
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
B    D-ADPSVR2            XXX.XGB    XXX.XGB    Virtual base     Disabled               OK                  
B    D-ADPSVR2s01_S0011             XXX.XGB    XXX.XGB    Virtual snapshot Disabled               OK                  

 


オーバーコミットメントを計算するためのステップ

次のコマンドからの値を使用します。表かexcelを使うことをお勧めします。

                show pools = Total Size, Avail, Snap Size

                show volumes = Total Size, Alloc Size

 

データがコミットされている場所を表示するには、データを使用可能な形式に分解します。  以下の表は、どのフィールドを参照し、どの場所のデータを取得するかを示しています。

名前

CLIコマンド

列/フィールド

修飾子1

修飾子2

計算

合計サイズ

show pools

Total Size

 

共通分母(MB/GB/TB)に変換

なし

利用可能/フリー

show pools

Avail

 

共通分母(MB/GB/TB)に変換

なし

使用済みスナップショット

show pools

Snap Size

 

共通分母(MB/GB/TB)に変換

なし

ボリューム合計サイズ

show volumes

Total Size

[Type]列の「base」アイテム

共通分母(MB/GB/TB)に変換

すべての項目を合計

ボリューム割り当て済みサイズ

show volumes

Alloc Size

[Type]列の「base」アイテム

共通分母(MB/GB/TB)に変換

すべての項目を合計

合計スナップショット サイズ

show volumes

Total Size

[Type]列の「snapshot」アイテム

共通分母(MB/GB/TB)に変換

すべての項目を合計

割り当て済みスナップショット

show volumes

Alloc Size

[Type]列の「snapshot」アイテム

共通分母(MB/GB/TB)に変換

すべての項目を合計

 

 

QNA44746_ja__1icon :割り当てられた値を使用して、システムで使用中のスペースの量を確認できます。

 

お客様のシステムの例

タイトル

プールA

(GB単位)

プールB

(GB単位)

Total Size

35200

35200

利用可能/フリー

29500

23900

使用済みスナップショット

1437.9

1305.3

ボリューム合計サイズ

12246.2

12578.4

ボリューム割り当て済みサイズ

4231.0952

9910.8845

合計スナップショット サイズ

29979.3

16762.9

割り当て済みスナップショット

16922.1

10974.2117

 

次に、プールあたりのコミット済みやオーバーコミットの情報を計算します。

コミット済み:       ボリューム合計サイズ + 合計スナップショット サイズ

 プール 

 ボリューム合計サイズ 

 合計スナップショット サイズ 

 コミット済み 

A

12246.2

29979.3

42225.5

B

12578.4

16762.9

29341.3

 

オーバーコミット:      コミット済み - 合計サイズ

プール

コミット済み

合計サイズ

オーバーコミット

A

42225.5

35200

7025.5

B

29341.3

35200

-5858.7

 

 

QNA44746_ja__1icon :オーバーコミット値については、正の値は、プールがオーバーコミットされていることを意味します。負の値は、プールがオーバーコミットされていないことを意味します。

 

例では:

Aは7025.5GBオーバーコミットされています

Bは負の数であるため、オーバーコミットされていません。

 

対象製品

OEMR ME40XX and ME4XX, Dell EMC PowerVault ME4012, Dell EMC PowerVault ME4024, Dell EMC PowerVault ME4084
文書のプロパティ
文書番号: 000063871
文書の種類: Solution
最終更新: 21 2月 2021
バージョン:  3
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