SCv3000シリーズ / SC5020 / SC7020におけるUSBメモリを利用したDell SupportAssist Data Collector診断データ取得手順
概要: 本ドキュメントでは、SCv3000シリーズとSC5020 / SC7020においてUSBを利用してSupportAssistを取得する手順について説明します。
手順
はじめにお読みください
インターネット経由でのデータ送信ができないサイトでは、SupportAssistをデルへ直接送付することができません。
この場合、SupportAssistのデータを一旦USBメモリに保存し、そのデータをデルテクニカルサポートへ送付することでログなどを解析できるようになります。
ここでは、Dell Storage Manager ClientからUSBメモリへSupportAssistのデータを保存するための手順をご紹介します。
USBメモリの準備
USBメモリの要件
SupportAssistのデータを保存するために使用するUSBメモリは、以下の要件を満たしている必要があります。
- USB 2.0
- 4GB以上の容量
- FAT32フォーマット
- phonehome.phyが保存されている(空のテキストファイルをリネーム)
- 両方のコントローラで取得するため、USBメモリは2個必要(アクティビティLED付きUSBメモリ推奨)
USBメモリの準備
FAT32フォーマットでフォーマットされたUSBメモリ内に"phonehome.phy"というファイルが格納されている場合、Storage CenterはそのUSBメモリがSupportAssistのデータを保存するために利用されると認識します。
以下の手順に沿ってUSBメモリを準備します。
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USBメモリをFAT32でフォーマットします(1パーティションでの作成推奨)。
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USBメモリのドライブ内にテキストファイルを作成し、ファイル名を"phonehome.phy"に変更します。
メモ:フォルダオプションにて登録されている拡張子は表示しないにチェックが入っている場合、ファイル名が"phonehome.phy.txt"になっている可能性があります。拡張子を表示して変更するか、コマンドプロンプトよりリネームしてください。
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USBメモリを両コントローラに接続します。
メモ:シリアルケーブルを接続した状態でUSBメモリを接続すると、USBメモリがマウントされたメッセージが表示されるため、USBメモリが認識されたか確認することができます。

Dell Storage Manager ClientからのSupportAssist取得手順
ログイン
Dell Storage Manager Clientを起動しログインします。
初めに表示言語やアクションなどの選択が表示される場合、Storage CenterまたはData Collectorにログインしますを選択します。
ログイン方法は、Dell Storage Manager ClientからDell Storage Manager Data Collector経由で接続する手順と、Dell Storage Manager Clientから直接ストレージのManagement IPを入力して接続する手順があります。
Dell Storage Manager Data Collector経由のログイン画面
ユーザー名 / パスワードはDell Storage Managerにログインする際のアカウントを使用します。
ホスト / IPはDell Storage ManagerがインストールされているサーバーのIPアドレス、またはLocalhostを入力します。

Dell Storage Clientから直接ストレージのManagement IPを入力した場合のログイン画面
ユーザー名 / パスワードはストレージに設定されているログインアカウントを使用します。
ホスト / IP欄にはストレージのManagement IPを入力します。

USBメモリへのSupportAssistデータ転送手順
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左側ペインより該当システムのStorage Center XXXXXを選択し、設定の編集をクリックします。
Dell Storage Manager Data Collector経由でログインした場合

Dell Storage Manager Clientから直接ログインした場合

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Support Assist欄よりSupportAssistをオフにするをクリックします。

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オプトアウトの警告が表示されたら、内容を確認しはいをクリックします。

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SupportAssist欄にてUSBへのSupportAssist情報の送信をクリックします。

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SupportAssistシステム状態情報の収集と保管画面が表示されたら内容を確認し、問題がなければこのボックスにチェックを付けることによって、上記の条件に同意しますにチェックを入れて次へをクリックします。

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Storage Center SupportAssist情報の選択画面が表示されたら、詳細なログにチェックを入れて終了をクリックします。

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SupportAssistのデータがUSBメモリへ転送されます。このまましばらく待ちます。

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"USBへのSupportAssist情報の転送が完了しました。"と表示されたら転送は完了です。
OKをクリックしUSBメモリを取り外します。メモ:SupportAssist転送中に5分以上経過すると"Sending SupportAssist data has been started, but it did not finish within five minutes"のエラーが表示されます。表示されたメッセージに対してOKをクリックするとSupportAssist収集画面に戻ります。
この状態でSupportAssistの転送は継続されているため、続けて操作しないようご注意ください。
転送完了の判断がつかない場合、- アクティビティLED付きのUSBメモリ:LEDが点灯 / 点滅していないことを確認し取り外します。
- アクティビティLED無しのUSBメモリ:3時間ほど待って取り外します。

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取り外したUSBメモリ内に"phdata"フォルダが作成されていることを確認し、"phdata"フォルダを開いてファイルが格納されていることを確認します。

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Top ControllerとBottom Controllerが区別できるようにフォルダ名を変更し、圧縮してデルへ送付します。
送付方法についてはデルテクニカルサポートよりご案内します。
USBメモリを利用したSupportAssist取得の設定解除方法
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SupportAssistシステム状態情報の収集と保管に関する契約に合意してくださいをクリックします。

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SupportAssistシステム状態情報の収集と保管画面が表示されたら内容を確認し、問題がなければこのボックスにチェックを付けることによって、上記の条件に同意しますにチェックを入れて次へをクリックします。

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連絡先情報の提供画面が表示されたらスキップをクリックします。

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警告メッセージが表示されたら内容を確認しはいをクリックします。

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SupportAssist欄よりSupportAssistをオフにすると表示されていることを確認します。

以上で作業は完了です。
参考資料
コマンドを利用したUSBメモリへのSupportAssist転送完了確認方法
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各コントローラにシリアルケーブル(USBケーブル)を接続しログインします。
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phonehome ph3 showコマンドを利用し、USBメモリがマウントされていることを確認します。USBメモリが認識されている場合の出力例:22項にデバイスが表示されていることで確認

USBメモリが認識されていない場合の出力例:22項に0と表示され何も表示されていないことで確認

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phonehome phreq activeコマンドを実行して出力例1のように何も表示されないことを確認し、3分ほど待ってUSBメモリを取り外します。
出力例2のように表示された場合、phonehome phreq activeコマンドを何も表示されなくなるまで定期的に実行します。出力例1:実行中の項目がすべて表示されなくなったら転送完了

出力例2:実行中の項目がある場合は転送中

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