Dell EqualLogic: PSシリーズGroup Manager GUIにおけるReplication基本設定
概要: 本ドキュメントでは、Dell EqualLogic PSシリーズにおけるGroup Manager GUI上でのReplication(複製)初期構築時の基本的な設定について説明します。
手順
はじめにお読みください
ここでは基本的な設定手順について説明しているため、複製を行うボリュームの容量やお客様の環境によって最適な設定値は異なります。
基本的な設定を行ったあとも試験運用等を続けながら適宜数値を変更し、お客様の最適値を見つけていくことを強く推奨します。
環境構成
EqualLogic PSシリーズ Firmawreバージョン 7.0.0 2台
メモ:ここではGroup Managerでの実際の設定手順をもとにした画像を使用しています。お使いのOS、Firmwareバージョン等によっては画面表示が異なる可能性があります。
メモ:基本的なIPやボリュームの設定等についてはお客様にて設計のうえご準備ください。
Replicationの基本設定
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Group Managerへログインします。
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複製タブを開きパートナーの設定をクリックします。

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複製パートナーの設定画面が表示されたら、各項目にパートナーの情報を入力し次へをクリックします(*の表示のある項目は必須項目です)。
- グループ名:複製相手先のグループ名(ここではgrp01を使用しています)
- グループIPアドレス:複製相手先のグループIPアドレス
- 説明:任意入力(空欄可)
- 名前:任意入力(空欄可)
- E-メール:任意入力(空欄可)
- 電話:任意入力(空欄可)
- モバイル:任意入力(空欄可)

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インバウンドパスワード、アウトバウンドパスワードを入力し次へをクリックします。
メモ:いずれも任意に設定できます。ここではテスト環境のためいずれも"eql"と入力し進めています。- インバウンドパスワード:複製相手先に求める自身の認証パス
- アウトバウンドパスワード:複製相手先へ送るための相手先の認証パス

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委任された容量を設定します。
メモ:複製予定のボリューム容量に基づきお客様にて数値を設定してください。この数値は一旦設定後でも必要に応じていつでも変更できます。

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内容を確認し、問題がなければ終了をクリックします。
メモ:同様の設定を複製相手先のEqualLogicでも実施してください。お互いに複製のパートナーとして設定しあう必要があるため、並行して作業を実施いただくことを推奨します。

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複製パートナーとの接続テストを行うか確認する画面が表示されたら、はいをクリックしテストを実行します。

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自動的にパートナーシップのテストが開始され、"パートナー"グループ名"へのログインに成功しました。"と表示されたら閉じるをクリックします。
メモ:テストに失敗する場合は、グループ名、IPアドレス、インバウンド・アウトバウンドパスワードに誤りがないかご確認ください。

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複製タブにパートナーが作成されます。
複製元、複製先どちらにもパートナーが正常に作成されていることを確認します。

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複製を行うボリュームに対して複製の設定を行います。
ボリュームタブを開いて該当のボリュームを選択し、複製の設定をクリックします。
ここではgrp00からgrp01に対して"Replication01"のボリュームの複製を行います。

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ボリューム複製の設定画面が表示されたら、各項目を入力し次へをクリックします。
数値はすべて任意値を設定できますが、基本的にはデフォルト値のままでも問題ありません。
また、数値はすべて設定後いつでも変更することができます。- 複製予約領域の合計:デフォルト値 200%(105%~任意値)
- ローカル複製の予約領域:デフォルト値 100%(5%~200%)
- 空きプール容量の一時的な使用を許可:デフォルトでチェック済み

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"フェールバックスナップショットを維持"にチェックを入れ次へをクリックします。

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内容を確認し、問題なければ終了をクリックします。

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今すぐボリュームの複製を作成するか確認する画面が表示されたら、"手動複製の実行"にはチェックを入れずはいをクリックします。
ここでは初期構築時を前提としI/O負荷等は考慮しないものとして自動設定手順を説明します。
メモ:複製を行うボリュームの容量が大きい場合、自動設定後即座に複製が行われるため、帯域を長期間にわたって占有しI/O負荷が発生する可能性があります。

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設定完了後、複製タブの"アウトバウンド複製"下に"Replication01"のボリュームアイコンが追加され、自動的に複製が開始されます。

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複製ステータス欄に"完了"と表示されれば複製は完了です。

また、複製の受け先では"インバウンド複製"にボリュームの複製が作成されます。
以後は複製設定されたボリュームに対して自動で複製作業が行われます。
ここではgrp01から"Replication02"のボリュームを複製しています。

以上で作業は完了です。