OpenManage Integration拡張機能を使用してWindows Server HCIクラスター ノード、Azure Stack HCIクラスター ノード、フェールオーバー クラスター ノードをアップデートする
OpenManage Integration with Windows Admin Center(OMIMSWAC)拡張機能でクラスター対応アップデート(CAU)機能を使用して、コンプライアンス レポートを表示し、ワークロードに影響を与えることなく、クラスター ノードのコンポーネントをアップデートします。コンポーネントには、ファームウェア、BIOS、ドライバーが含まれます。
前提条件
コンプライアンス レポートを生成し、コンポーネントをアップデートする前に、次のことを行ってください。
このタスクについて
注: クラスター対応アップデート(CAU)機能は、有効なライセンスを備えた次のプラットフォームでサポートされています。
iDRACファームウェア4.00.00.00以降を搭載したデル PowerEdgeサーバーのYX4Xモデルおよびそれ以降から作成されたフェールオーバー クラスター。
iDRACファームウェア4.00.00.00以降を搭載したDell HCI Solutions for Microsoft Windows Server。
iDRACファームウェア4.00.00.00以降を搭載したDell Integrated System for Microsoft Azure Stack HCI。
ライセンスの詳細については、
OpenManage Integration with Microsoft Windows Admin Centerのライセンスの取得 を参照してください。
注:
CAUをトリガーする前に、クラスターの妥当性検査を行うことをお勧めします。クラスターの検証の詳細については、Microsoftドキュメント『クラスターのハードウェアの検証 』を参照してください。
クラスター ノードにWACがインストールされているクラスターのアップデートは推奨されません。このシナリオをサポートするには、クラスターの一部ではない別のシステムにWACをインストールして、アップデートを完了します。
ターゲット ノードまたはクラスターに対して、一度に1つのコンプライアンス/アップデートのみを実行することを強くお勧めします。複数のコンプライアンス/アップデートを同時に実行すると、既存のコンプライアンス/アップデートでエラーが発生する可能性があります。
CAU機能はデル PowerEdgeサーバーのYX2XおよびYX3Xモデルではサポートされていません。
手順 コンプライアンス レポートを生成し、Windows Server HCIクラスター、Azure Stack HCIクラスター、フェールオーバー クラスターのファームウェア、BIOS、ドライバーのアップデートを実行するには、次の手順を実行します。
Windows Admin Centerにログインし、OpenManage Integration拡張機能を起動します。
をクリックします。別のメニューが表示されたら、ハードウェア アップデート を選択します。ハードウェア コンプライアンスの概要 ページが表示されます。または、アクション メニューに移動し、ハードウェア コンプライアンスと修復 の下にあるコンプライアンスのチェック をクリックします。
検証済みカタログに対して新しいコンプライアンス レポートを生成するには、コンプライアンスのチェック をクリックして、次のようにアップデート ソース からカタログを選択します。デフォルトでは、該当するオンライン カタログがクラスターに基づいて選択されます。
dell.comからカタログを自動的にダウンロードするには、オンライン(HTTPs) - <カタログ名> を選択します。オンライン カタログは、OpenManage Integration拡張機能がインターネットに接続されている場合に使用できます。また、プロキシ設定を使用してインターネットにアクセスすることもできます。「プロキシ設定の構成 」を参照してください。使用可能なオンライン カタログは次のとおりです。
PowerEdgeサーバーの場合:PowerEdgeサーバーの検証済みバージョンのコンポーネントが含まれているデル エンタープライズ カタログ。
MXサーバーの場合:PowerEdge MXモジュラーの検証済みバージョンのコンポーネントが含まれているデル MXソリューション カタログ。
AXノードおよびStorage Spaces Direct Ready Nodeの場合:Microsoft HCIソリューションのアップデート カタログ。
CIFSの場所に設定されているDRMカタログを使用するには、オフライン - Dell Repository Managerカタログ を選択します。インターネット接続がある、またはないオフライン カタログを選択して、コンプライアンス レポートを生成できます。またカスタマイズされたDRMカタログとして、オフライン カタログを使用することもできます。
オフラインDRMカタログを使用するには、デル Repository Manager (DRM)アプリケーションを使用して最新のカタログ ファイルを生成するようにします。サポートされているDRMアプリケーションのバージョンは、デル Repository Manager からダウンロードできます。DRMカタログを作成するには、技術に関する記事 を参照してください。
DRMカタログを作成し、共有パスに保存した場合、DRM設定 を選択し、DRMカタログがあるCIFS共有パスを指定して、共有パスにアクセスするための認証情報を入力します。
注:
Azure Stack HCIおよびWindows Server HCI用の「Microsoft HCIソリューションのアップデート カタログ」を使用することをお勧めします。
個別のカタログ ファイルには、それぞれサーバー マネージャーとクラスター マネージャーのユーザー資格情報を使用してアクセスする必要があります。
拡張機能がインターネットに接続されていない場合は、DSUおよびICの設定 をクリックして、デル System Update(DSU)およびInventory Collector(IC)ツールを設定 します。拡張機能は、DSUおよびICツールを使用して最新のコンプライアンス レポートを生成します。
終了したら、コンプライアンスのチェック をクリックします。
拡張機能はカタログをダウンロードし、構成されたDSUツールおよびICツールを収集して、コンプライアンス レポートを生成します。DSUツールおよびICツールが手動で構成されていない場合、この拡張機能がdownloads.dell.comからダウンロードし、コンプライアンス レポートを生成します。
コンプライアンス レポートが生成されるので、ハードウェア コンプライアンスの概要 ページでコンプライアンス レポートを表示 します。レポートの表示 をクリックして、コンポーネント レベルのコンプライアンス情報を表示します。レポートのエクスポート をクリックして、コンプライアンス レポートを.csv形式でエクスポートします。
アップデートする非対応コンポーネントを選択するには、コンプライアンスの修正 をクリックし、次のオプションのいずれかを選択します。デフォルトでは、アップデートが必要なコンポーネントが選択されています。
選択したコンポーネントの選択を解除するか、または「非対応」の「ダウングレード可能」なコンポーネントを選択してアップデートすることができます。ただし、デフォルトの選択内容を変更する場合は、対応するコンポーネントのファームウェアとドライバー間の依存関係が満たされていることを確認します。さらに具体的に選択するには、棒グラフの下にある各色コードを選択するか、検索ボックスを使用して必要なコンポーネントを除外することができます。[コンプライアンス レポート]ペインの右上にある[クリア]を選択して、色コード フィルターを削除します。
完了したら、アップデート をクリックします。インフラストラクチャ ロックが有効になっており、ポップアップが表示された場合は、無効にする をクリックしてロックを無効にし、コンポーネントをアップデートします。
この操作により、CredSSPが自動的に有効になります。セキュリティを向上させるには、操作の完了後にCredSSPを無効にします。
クラスターでカーネル ソフト リブートが有効になっていても、OpenManage Integration拡張機能は、それを無視してすべてのBIOS/ファームウェア関連のアップデートを適用するために全体を再起動します。詳細については、「カーネル ソフト リブートを使用する場合 」を参照してください。
注:
ハードウェア アップデートの進行中は、Azure Stack HCIクラスター バージョン22H2のBitLockerが[休止]になります。BitLockerは、アップデートが完了した後で再度有効になります。
アップデートの進行中は、ブラウザーを終了または閉じることは推奨されません。ブラウザーを閉じたり、終了したりすると、ノードのアップデートに失敗し、アップデートのステータスが表示されないことがあります。
OpenManage Integration拡張機能は、アップデート ジョブの完了に必要な動作条件をチェックします。すべての動作条件が満たされている場合、拡張機能はコンポーネントのアップデートに進みます。
UIセッションがアクティブであるかどうかに関係なく、アップデート ジョブはバックグラウンドで継続されます。UIセッションがアクティブな場合は、ノード レベルの進行状況ステータスが表示されます。拡張機能は、アップデート ジョブが完了すると通知します。
注: コンポーネントのアップデートのいずれかで再起動が必要になった場合は、ノードが一度に1つずつ再起動され、ダウンタイムを回避するために、VMなどのクラスターの役割がノード間で移動されます。
動作条件のいずれかが満たされていない場合は、バナー メッセージが表示されます。詳細の表示 をクリックして、満たされていない動作条件とその解決方法を確認します。満たされていない動作条件を解決し、操作を再試行します。動作条件チェックの詳細については、「動作条件チェックの詳細 」を参照してください。
アップデート操作が失敗した場合は、次のパスに格納されているログ ファイルで詳細を確認してください。
ゲートウェイ システム: <Windows Directory>\ServiceProfiles\NetworkService\AppData\Local\Temp\generated\logs
Windows 10ゲートウェイ システム: <Windows installed drive>\Users\<user_name>\AppData\Local\Temp\generated\logs
スケジュール設定されたクラスターのアップデートが完了した後は、個々のノードのDSUログが、それぞれのノードの<Windows Directory>\Temp\OMIMSWAC フォルダーで見つかります。