※当資料は、2023年1月3日に米国にて発表したブログ「Concept Nyx and Explorations for the Future of Connection」の抄訳版です。
著者：デル・テクノロジーズ クライアント ソリューションズ グループ 最高技術責任者 グレン・ロブソン
2023年1月4日
デル・テクノロジーズ株式会社
デル・テクノロジーズ、「Concept Nyx」で
つながる未来への探求
私たちは、5年後、10年後に職場の同僚達とどのようにつながっているのでしょうか？誰もがホログラムでやりとりをしているのでしょうか？仮想世界にどっぷりと浸かっているのか、それとも今とさほど変わることなく、ほとんどの人がノートPCで仕事をしているのでしょうか？
仮想世界や没入型体験は、他人やコンテンツとつながるワクワクするような新しい道を切り開くことでしょう。そして、職場の分散化が進み、働き方がよりパーソナライズされるにつれて、コラボレーションしながら成果を上げる方法がかつてないほど重要になってくるでしょう。
私のチームの役割は、将来のトレンドやテクノロジーを掘り下げて、ソリューションを試し、体験を再構築することです。将来の仕事において、没入型環境が一定の役割を果たすことは確かですが、対面での会議やインスタントメッセージ、コラボレーションツール、ビデオ通話が消え去ることはないでしょう。だからこそ、私たちはユーザー エクスペリエンスにこだわっているのです。そして将来、物理、デジタル、および仮想の世界を行き来するようになった時に、混乱を招きそうな日常の些細な瞬間に着目しています。
このような異なる世界で人々はどのように交流するのでしょうか？これらの世界をシームレスに往来するには、どのようなツールが必要になるでしょうか？ヘッドセットを装着して1日8時間も仮想世界に入り浸ることを苦痛に感じる人は、将来のプロジェクトやコラボレーションの機会から締め出されてしまうのでしょうか?
将来のインタラクションに向けたインテリジェントで使い慣れたツール
Concept Nyxは、エッジで駆動され、あらゆる場所にコンピューティングを提供します。私たちは、この機能を利用して、身近なデバイスや周辺機器を人工知能（AI）と組み合わせる方法を模索してきました。それらがエコシステムとして連携すれば、ゲームを超えた没入型体験を簡単に利用できるようになります。
デル・テクノロジーズのラボは、厳選された没入型のデモやコンセプトで溢れており、将来さまざまな空間やタスク間を直感的に移動できるようにする方法をテストし、探求するのに役立っています。完全に没入できるバーチャル リアリティー（VR）の設計から、VRヘッドセットのいらないディスプレイや他のツールを備えたクロス リアリティ（XR）体験まで、ラボの環境は、「Concept Nyx Companion」のようなコンセプトを進化させるうえで最適です。このコンセプトから、VRやXR環境で表示したりアクセスしたりできる軽量なタブレット型デバイスのような、これらすべての空間で一貫して使えるツールが生まれるかもしれません。そのようなツールがあれば、ユーザーは空間やタスク間を移動しても、コンテンツは一か所に置いたままにすることができます。もはやホワイトボードの写真を撮ったり、メモをコピーして別の空間にアップロードしたりする必要はなくなります。ユーザーはプロジェクト空間のスクリーンショットを撮るだけで、簡単にコンテンツをコピーして複数画面の間で共有することができます。
「Concept Nyx Stylus」と一緒に使えば、音声やペンでメモを入力し、デジタルや仮想のコラボレーション空間にドラッグ＆ドロップしたり、音声アクティベーションを使って素晴らしいAI画像も作成したりできます。これらのツールはすべて、キーボードとマウス、そしておそらくは3Dディスプレイまで備えた将来のデスクトップ環境の中で、「Concept Nyx Spatial Input」と合わせてシームレスに使用することができます。私たちは、従来のツールをつなげて、整然とした空間を実現するためのクリエイティブな方法を模索してきました。たとえば、Stylusのペン先で文字を書き、その先端で画面上のコンテンツを操作し、Spatial Inputを使ってダイヤルで360°見渡したり、細部を拡大したりするようなことです。
また、人々が未来のデジタル空間や仮想空間にどのような形で姿を見せればよいか、ずっと考えてきました。誰しも、ビデオ通話中に来客に対応したり、ペットや子供がカメラに写らないようにしたりしたことがあるでしょう。そのようにカメラから離れているときでも、相手の注意を引くことができるインテリジェントなアバターを見せられたらどうでしょう。それを実現するために、私たちは身振りや動作をトレースする実験を行い、デルのイメージング技術とビデオ会議の専門知識を集結して、「Concept Nyx Spatial Cam」を開発しました。
これをAIソフトウェアと組み合わせることでユーザーの表情や仕草を学習すれば、将来的にはより本物らしく見せることができるようになります。
Concept Nyxエコシステムの進化
インフラストラクチャーからデバイスまで、デルは現在と将来の職場における中心的存在として、これらの空間をナビゲートするために必要なツールの開発に注力しています。現在は、新世代の会議モニターやモーション起動による制御とプレゼンス検出機能を備えたインテリジェントWebカメラのようなツールを市場に出す予定です。そうすることで、ストレージ、5G、マルチクラウド、エッジなどのテクノロジーを基盤とした高度な接続性とインフラストラクチャーを提供し、組織が新たな働き方を形成するよう支えます。将来的には、生産性向上ツールが接続され、体験から体験へ、タスクからタスクへとシームレスに移動できるほどインテリジェントになり、同僚同士のつながり方を再定義することに貢献するでしょう。
私のチームは、仕事と遊びの両面において、魅力的で没入感のある体験の未来を探求し続けています。「Concept Nyx」は、設計者、エンジニア、戦略担当者がデバイスやソリューションをテストして微調整を加え、将来の体験のロードマップに反映させる上で、極めて大きな役割を果たします。これからも、最新情報を随時お届けしていきます。
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■記載内容は、2023年1月4日時点のものです。