デル・テクノロジーズ、「Dell NativeEdge」ソフトウェアによって、エッジのAIイノベーションを加速

「NativeEdge」でNVIDIA社、ServiceNow社、Microsoft社とコラボレーションを展開

ブログ原稿 https://www.dell.com/en-us/blog/dell-nativeedge-accelerates-ai-innovation-at-the-edge/
筆者:Pierluca Chiodelli | 2024年5月20日

AIが大きな変革をもたらしている現代において、エッジの戦略的な重要性は、かつてないほど高まっています。デル・テクノロジーズは、NVIDIA社、ServiceNow社、Microsoft社とのコラボレーションを発表しました。今回のコラボレーションは、お客様がエッジでAIを活用する能力を強化するものです。また、デル・テクノロジーズは、最新のエッジ オペレーション ソフトウェア プラットフォーム「Dell NativeEdge」も発表しました。「NativeEdge」は、エッジ向けのエンド ツー エンドのフルスタック仮想化ソリューションを提供し、エッジにおけるAIアプリケーションの開発、展開、拡張を効率化します。

「NativeEdge」の新たなコラボレーション ―― エッジ上でAIアプリケーションの展開を簡素化:
デル・テクノロジーズは、あらゆる場所でAIアプリケーションを実現・促進できるようにするため、先日発表した「Dell AI Factory with NVIDIAの一環として、NVIDIA社との戦略的パートナーシップをさらに拡張しました。「NativeEdge」は、初のエッジ オーケストレーション プラットフォームです。本番環境レベルのアプリケーションの開発と展開のためのNVIDIA Inferencing Microservice(NIM)、および他のマイクロサービスを含むエンド ツー エンドのソフトウェア プラットフォームであるNVIDIA AI Enterpriseのデリバリーを自動化します(*1)。

NVIDIA AI Enterpriseをお使いのお客様にとって、両社のコラボレーションは、デル・テクノロジーズのエッジ オペレーション ソフトウェア プラットフォーム「NativeEdge」と、NVIDIA社のAIツールおよびSDKを組み合わせたものです。デル・テクノロジーズは、映像解析のNVIDIA Metropolisから、音声・翻訳機能を提供するNVIDIA Riva、エッジで最適な推論を実現するNVIDIA NIMまで、エッジ デバイスとさらにその先のNVIDIA AIフレームワークのデリバリーを自動化する、新しいブループリントを提供します。

「NativeEdge」の機能によって、開発者とIT担当者はNVIDIAアクセラレーテッド コンピューティングを搭載した「NativeEdgeエンドポイント」で、エッジにおけるAIソリューションの開発と展開の自動化を簡単に実行できるようになります。今回のイノベーションは、ビジュアル アナリティクス、産業オートメーション、パーソナライズした小売体験など、幅広いユースケースを網羅しています。

「NativeEdge」とServiceNow ―― エッジにおける業界初のクローズドループ型の統合を実現(*¹):
デル・テクノロジーズは、パートナー エコシステムを基盤に「NativeEdge」をServiceNow社のNow Platformと統合し、エッジにおけるAIアプリケーションの開発と展開を簡素化します。今回の統合によって、ITオペレーションをコア データセンターからエッジへ効率的に拡張することが可能になり、初期の展開からそれ以降の運用までを網羅する自動エッジ管理ソリューションを提供します。このようなクローズドループ型の自動化によって、両社のパートナーシップは、エッジ コンピューティング リソースのオーケストレーション、管理、ワークフローを簡素化し、より効率的で俊敏かつ安全な運用/サービス モデルを、幅広い業種のAIと他のエッジ ワークロードに提供します。

「NativeEdge」とAzure Arcがエッジ イノベーションを加速:
デル・テクノロジーズは、「NativeEdge」でAzure Arcの有効化を自動化することにより、エッジ環境活性化の勢いをさらに加速させます。今回の新たなソリューションは、Azureの顧客体験の向上とエッジ セキュリティーの強化を目的としたものです。両者の統合は、エッジ オペレーションの簡素化、エッジにおけるAI機能の先進化、ゼロトラストのセキュリティー原則による包括的な保護に重点が置かれています。「NativeEdge」によってAzure Arcが自動的に有効化されるので、お客様はAzureサービスを自社環境に手間なく統合することができます。これにより、自動化やエッジへの迅速な展開など、Azureがクラウドにもたらすさまざまなメリットを活用できるようになります。最終的に「NativeEdge」は、カスタマイズされたブループリントを生成するとともに、Kubernetes上でのAzure IoT Operationsの展開など、Azure Arcを使って顧客体験を簡素化することでエッジ環境を最適化します。

業種別ISVのエコシステムの勢いが止まらない:
デル・テクノロジーズは、より優れたビジネスの成果とエッジ ユースケースを促進するため、製造、小売、デジタルシティー分野の独立系ソフトウェア ベンダー(ISV)向けに、6つの新たな「NativeEdge」ソリューションをリリースしました。特に、新たな「Unified Operations Center with Aveva」ソリューションは、都市計画に360度の運用ビューを提供することで、データ管理と市民サービスを強化します。Aveva社の専門知識、Astrikos AI、「NativeEdge」を活用して多様な都市システムを統合し、安全なデータ主導のアプローチによって都市管理とインフラストラクチャーを最適化します。

「NativeEdge」の強化機能 ―― エッジ アプリケーションのパフォーマンス、拡張性、セキュリティー向上を実現:
最新の「NativeEdge」には、ベアメタル コンテナへのアプリケーション展開が含まれており、これまで以上に優れたパフォーマンス、拡張性、セキュリティーを提供します。デル・テクノロジーズは、DevOpsワークフローへの統合を可能にする「NativeEdge」向けのREST APIに加え、お客様によるアプリケーション統合の開発をサポートする新しいツール(Visual Studio Codeプラグインなど)も提供します。お客様のニーズに応え、「NativeEdge」ソフトウェアと「NativeEdgeエンドポイント」の両方について、「Dell APEX」の単一の月次サブスクリプションとしての提供も始めました。これにより、「NativeEdge」をOPEX(運用コスト)モデルとして利用することができます。

さらに、「NativeEdgeエンドポイント」によって、エッジ インフラストラクチャーのサポートを拡張しました。これらのエンドポイントには、「Dell Precisionワークステーション」、新しい「Dell PowerEdge T160」を含む「PowerEdge」サーバーなどが含まれています。特に注目すべきなのが最新の「PowerEdge T160」で、わずか17リットルと前世代より42%の小型化を実現し(*2)、小売店舗などの狭いスペースに最適なサーバーを提供します。

エッジの変革を促進 ―― 新たなエッジ サービス:
デル・テクノロジーズは、「ProConsult Advisory Services for Edge and Infrastructure」と「Application Design Services for Edge」の2つの新しいエッジ サービスを提供します。今回のエッジ サービスでは、デル・テクノロジーズのサービス エキスパートがお客様の現状を評価し、目標とする環境を実現するためのエッジ戦略の策定をサポートするとともに、効率、パフォーマンス、ROIを最大化するエッジ環境を設計します。

「NativeEdge」の詳細はこちらをご覧ください。また、1日で開始できる「NativeEdge」の概念実証(PoC)については、デル・テクノロジーズのアカウント エグゼクティブまでお問い合わせください。エッジにおけるAIの未来は、ここにあります。デル・テクノロジーズは、お客様が最先端を進み、変革とイノベーションを推進することを支援します。

*1. デル・テクノロジーズ社内分析に基づく(2024年5月)。
*2. 「PowerEdge T150」と「T160」の寸法と占有容積に基づく。実際の結果は変動する場合があります。値は変更される場合があります。