Dellノートパソコンのバッテリー パフォーマンスを向上させる方法

ノートパソコンの構成や電源設定は、バッテリーのパフォーマンスに影響することがあります。これには、次の設定が含まれます。

• ディスプレイの輝度
• キーボードのバックライト
• ディスプレイの解像度
• Windowsの電源プラン
• プロセッサー速度
• ノートパソコンに接続されている外部デバイス

PCの電力消費量を削減し、バッテリー電力を節約するには、次の点を考慮してください。

• 使用していないときには外部デバイスを取り外す。
• 画面の輝度を下げる。
• 開いているソフトウェアの数を減らす。
• 使用していないときにはWiFiまたはBluetooth（または両方）をオフにする。
• Microsoft Windowsの省電力機能を使用する。
• 極度の低温/高温にさらさないようにします。コンピューターが極度の低温/高温にさらされると、使用前や充電する前に、コンピューターが通常の温度になるのを待つ必要がある場合があります。
• デバイスの電源を切ってから、デバイスをノートパソコン用のバッグやその他の囲われた場所に置く。
• ノートパソコンに同梱されている純正のACアダプターを必ず使用する。サード パーティー製ACアダプターまたはバッテリーを使用しない。
• 該当するコンピューターにDell Power ManagerなどのDellバッテリー管理ソフトウェアをインストールして使用します。

電源プラン (電源設定とも呼ばれます) は、コンピューターがバッテリー電力をどのように使用し、節約するかを管理するハードウェアとシステムの設定のコレクションです。

1. ［スタート］をクリックし、「コントロール パネル」と入力します。
2. ［コントロール パネル］をクリックしてから、［ハードウェアとサウンド］をクリックします。
3. ［電源オプション］をクリックして、電源プランを選択します。

Dell Power Managerでは、特定のコンピューター使用パターンに応じて最適化されたバッテリー設定を選択することができます。例えば、一部の設定ではバッテリー持続時間を延ばすことを優先し、他の設定では充電の高速化を優先します。バッテリーによっては、利用可能な設定が制限される場合があります。可能なバッテリー設定は次のとおりです。

• ［Standard］ - バッテリーを適度な速度でフル充電します。この設定は、適度に高速な充電時間を実現しながら、バッテリー持続時間を延ばすことのできるバランスの取れたアプローチを提供します。これは、バッテリーと外部電源を頻繁に切り替えるユーザーに推奨されます。
• ［ExpressCharge］ - デルの高速充電テクノロジーを使用してバッテリーを迅速に充電します。バッテリーをすばやく充電する必要があるユーザーに推奨されます。コンピューターの電源がオフの場合、バッテリーは通常1時間以内に80%、2時間で100%充電されます。コンピューターの電源がオンの場合、充電時間が長くなる場合があります。
• ［Primarily AC Use］ - 充電しきい値を低くすることによりバッテリー持続時間を延ばすことができます。そのため、バッテリーは100%の容量まで充電されません。主にコンピューターを外部電源に接続して使用するユーザーに推奨されます。
• ［Adaptive］ - ユーザーの一般的なパターンに基づいてバッテリー設定を自動的に最適化します。「Set It and Forget It」を希望するユーザーに推奨します。
• ［Custom］ - ユーザーはバッテリーの充電をいつ開始/停止するかを選択できます。これは上級ユーザーに推奨されます。

詳細については、デル・テクノロジーズの『Dell Power Managerに関するガイド』を参照してください。

コンピューターのバッテリー駆動時間を向上させる方法

Dellのコンピューターはポータブル パワーハウスです。レーシング カーのガス走行距離がその速度によって異なるのと同様に、お使いのコンピューターのバッテリー持続時間は、お使いの構成と使用方法によって異なります。画面の輝度を一番明るくし、負荷の大きなプログラムを複数実行すると、バッテリーが素早く消耗される可能性があります。以下は、Dell製コンピューターで、より多くのバッテリー稼働時間を引き出す際の基本的で高度なヒントです。

いくつかの簡単な最初のステップ

製造元は、制御された環境での特定のテストに基づいてバッテリーの持続時間を提示しています。たとえば、OLED画面が搭載されたDellのXPS 13 Plusでは、Microsoft StoreからNetflixをダウンロードして実行し、バッテリー持続時間を確認します。その時間は、パネルとノートパソコンの構成によって異なる場合があります。

バッテリー持続時間を向上させる最初のヒントは、画面の輝度を調整することです。ノートパソコンのパネルは、コンピューターで最大の電力を消費するものの1つです。クリックして目盛りを数個下げると、バッテリーを大幅に節約できます。また、OLED画面を使用している場合は、アプリでダーク モードに切り替えたり、Windowsにダーク テーマを適用したりすることを検討してください。

図1: 画面の輝度

Windows 11は、バッテリー持続時間を向上させる最も簡単な方法の1つであるバッテリー節約モードを提供しています。これを有効にするには、システム トレイのバッテリー アイコンをクリックし、［バッテリー節約機能］のオプションをクリックします。

それでもバッテリーを最大限に活用したい場合は、多くの電力を消費するアプリを閉じることを検討してください。アプリごとのバッテリー使用量を確認するには、Windowsロゴをクリックし、［電源オプション］を選択します。［Battery usage］まで下にスクロールし、そのメニューを展開します。これにより、推定電力消費量別にアプリケーションのランク付けされたアプリごとのバッテリー使用量が表示されます。

図2：アプリあたりのバッテリー使用量

それでもバッテリーを最大限に活用したい場合は、未使用のアプリケーションを閉じることを検討してください。それでもコンピューターから最大バッテリー容量を引き出そうとしている場合は、機内モードを有効にして使用量をさらに延ばすことができます。機内モードでは、インターネットやオンラインファイルにアクセスできないことに注意してください。

上級ユーザー向けのバッテリー節約のヒント

Windowsの内蔵設定でオプションを使い切った場合は、いくつかの高度なツールと変更を使用して、Dell製PCのバッテリー駆動時間を延長することができます。

まず、さまざまなアプリケーションでバッテリーがどのように使用されているかをさらに理解するには、Ctrl+Shift+Escapeを押してタスク マネージャーを開きます。［詳細］ドロップダウンが選択されていることを確認し、画面の右側までスクロールして［電力消費］を表示します。このデータ列には、コンピューターの実行中に最も電力を消費しているアプリが表示されます。バッテリーを最も消費しているアプリケーションを把握することで、電力消費の大きいどのアプリを閉じたらよいかを判断するのに役立ちます。アプリを理解せずにアプリケーションを終了することはリスクがある可能性があります。［閉じる］をクリックする前に、アプリが何を実行しているかを確認するようにしてください。

図3：タスク マネージャーの［電力消費］

また、インテルのターボ ブースト機能を無効にしても、パフォーマンスを犠牲にしながら、コンピューターのバッテリー持続時間が増加する可能性もあります。最初に、DellのBIOS設定を起動します。BIOS設定にアクセスする方法の詳細については、「デルコンピュータでMicrosoft WindowsからUEFI (BIOS)システムセットアップにアクセスする方法」を参照してください。［Performance］タブで、［Intel Turbo Boost Technology］まで下にスクロールし、選択を［Off］に変更します。これにより、お使いのコンピューターの最大パフォーマンスが低下しますが、コンピューターのバッテリー持続時間にもプラスの影響を与えます。

図4：［Intel Turbo Boost Technology］の無効化

コンピューターのエネルギー消費を理解するために使用できるもう1つの高度なツールは、インテルのSoC Watchです。インテルSoC Watchは、CPUが使用するエネルギーを分析して、過剰なエネルギーを使用している特定のコンピューター動作を特定します。インテルSoC Watchの詳細を確認し、 https://www.intel.com/content/www/us/en/develop/documentation/energy-analysis-user-guide/top.htmlからツールをダウンロードできます。

バッテリー性能は、ノートパソコンのパフォーマンスとバッテリー持続時間に影響します。バッテリー性能を確認し、パフォーマンスを向上させるために必要な変更を加えることが重要です。Dell製ノートパソコンでは、さまざまな方法でバッテリー性能を測定できます。

「Dellノートパソコンのバッテリー性能ステータスを確認する方法」を参照してください。