ネットワークドーターカード(NDC)または内蔵 LAN On Motherboard(LOM)デバイスがあるサーバでは、OS から iDRAC へのパススルー機能を有効にできます。この機能は、共有 LOM、専用 NIC、または USB NIC を介して iDRAC とホストオペレーティングシステム間の高速相方向帯域内通信を提供します。この機能は、iDRAC Enterprise ライセンスで使用可能です。
注: iDRAC サービスモジュール (ISM) は、オペレーティングシステムから iDRAC を管理するための多くの機能を提供します。詳細については、iDRAC Service Module User's Guide available at www.dell.com/esmmanuals を参照してください。
専用 NIC 経由で有効にした場合は、ホストオペレーティングシステムでブラウザを起動してから、iDRAC ウェブインタフェースにアクセスできます。ブレードサーバの専用 NIC は、Chassis Management Controller 経由です。
専用 NIC または共有 LOM の切り替えには、ホストオペレーティングシステムまたは iDRAC の再起動またはリセットは必要ありません。
RACADM、WSMan、または Redfish を介してサーバ設定プロファイルを使用してサーバを設定していて、ネットワーク設定をこのファイル内で変更した場合、OS から iDRAC へのパススルー機能を有効化する、または OS ホスト IP アドレスを設定するためには、15 秒間待つ必要があります。
OS から iDRAC へのパススルーを有効化する前に、以下を確認してください。
iDRAC は、専用 NIC または共有モードを使用するように設定されている。(NIC の選択が、LOM の 1 つに割り当てられていることを意味する。)
ホストオペレーティングシステムと iDRAC が同一サブネットおよび同一 VLAN 内にある。
ホストオペレーティングシステム IP アドレスが設定されている。
OS から iDRAC へのパススルー機能をサポートするカードが装備されている。
設定権限がある。
この機能を有効にする場合は、以下に留意してください。
共有モードでは、ホストオペレーティングシステムの IP アドレスが使用されます。
専用モードでは、ホストオペレーティングシステムの有効な IP アドレスを指定する必要があります。複数の LOM がアクティブになっている場合は、最初の LOM の IP アドレスを入力します。
OS から iDRAC のパススルー機能が有効化後も機能しない場合は、次の点をチェックするようにしてください。
iDRAC 専用 NIC ケーブルが正しく接続されている。
少なくとも 1 つの LOM がアクティブになっている。
注: デフォルト IP アドレスを使用します。USB NIC インタフェースの IP アドレスが iDRAC またはホスト OS IP アドレスと同じネットワークサブネット内にないことを確認してください。この IP アドレスがホストシステムまたはローカルネットワークのその他インタフェースの IP アドレスと競合する場合は、その IP アドレスを変更する必要があります。
注: 169.254.0.3 および 169.254.0.4 の IP アドレスは使用しないでください。これらの IP アドレスは、A/A ケーブル使用時の前面パネルの USB NIC ポート用に予約されています。
注: NIC チーミングが有効になっている場合、LOM パススルーを使用してホストサーバから iDRAC にアクセスすることはできません。iDRAC には、iDRAC USB NIC を使用してホストサーバ OS から、または iDRAC 専用 NIC 経由で外部ネットワークからアクセスできます。