外部設定のインポートまたは自動インポート
外部設定とは、1 つのコントローラから別のコントローラに移動された物理ディスク上にあるデータです。移動された物理ディスクに格納されている仮想ディスクは外部設定と見なされます。
外部設定をインポートして、物理ディスクの移動後に仮想ドライブが失われないようにすることができます。外部設定は、準備完了状態または劣化状態の仮想ディスク、あるいはインポート可能かすでに存在している仮想ディスク専用のホットスペアが含まれている場合にのみインポートできます。
すべての仮想ディスクデータが存在する必要がありますが、仮想ディスクが冗長 RAID レベルを使用している場合、追加の冗長データは不要です。
たとえば、外部設定に RAID 1 仮想ディスクのミラーリングの片方のみが含まれる場合、仮想ディスクは劣化状態であるためインポートできます。一方、元は 3 台の物理ディスクを使用する RAID 5 として設定された物理ディスク 1 台のみが外部設定に含まれる場合、RAID 5 仮想ディスクは失敗状態にあり、インポートできません。
仮想ディスクの他に、外部設定には、1 台のコントローラでホットスペアとして割り当てられた後、別のコントローラに移動された物理ディスクが含まれる場合があります。外部設定のインポートタスクは新しい物理ディスクをホットスペアとしてインポートします。物理ディスクが以前のコントローラで専用ホットスペアとして設定されているが、ホットスペアが割り当てられた仮想ディスクが外部設定内に存在しなくなっているという場合、その物理ディスクはグローバルホットスペアとしてインポートされます。
ローカルキーマネージャ(LKM)を使用してロックされた外部設定が検出された場合、このリリースでは iDRAC で外部設定のインポート操作を行うことはできません。CTRL-R を使用してドライブのロックを解除し、iDRAC から外部設定のインポートを続ける必要があります。
コントローラが外部設定を検出した場合にのみ、外部設定のインポートタスクが表示されます。物理ディスクの状況をチェックして、物理ディスクに外部設定(仮想ディスクまたはホットスペア)が含まれるかを識別することもできます。物理ディスクの状況が外部の場合、物理ディスクに仮想ディスクのすべてまたは一部が含まれるか、ホットスペアの割り当てがあります。
注: 外部設定のインポートタスクは、コントローラに追加された物理ディスクにあるすべての仮想ディスクをインポートします。複数の外部仮想ディスクが存在する場合は、全設定がインポートされます。
PERC9 コントローラでは、ユーザーの操作を必要としない外部設定の自動インポートをサポートしています。自動インポートは有効または無効にできます。有効にすると、PERC コントローラでは、手動による操作なしに、検出された外部設定を自動インポートできます。無効にすると、PERC は外部設定を自動インポートしません。
外部設定をインポートするには、ログインおよびサーバー制御の権限を持っている必要があります。
このタスクは、HBA モードで実行されている PERC ハードウェアコントローラではサポートされません。
注: システムでオペレーティングシステムを実行している最中に外部エンクロージャのケーブルを抜くことは推奨されません。ケーブルを抜くと、接続の再確立時に外部設定が生じる原因となる可能性があります。
次の場合に外部構成を管理できます。
構成内のすべての物理ディスクが取り外され、再度挿入されている。
構成内の一部の物理ディスクが取り外され、再度挿入されている。
仮想ディスク内のすべての物理ディスクが取り外され(ただし、取り外しは同時には行われなかった)、再度挿入されている。
非冗長仮想ディスク内の物理ディスクが取り外されている。
インポートを検討している物理ディスクには以下の制約が適用されます。
物理ディスクの状態は、実際にインポートされる際に、外部構成がスキャンされたときから変わっている場合があります。外部インポートでは、未構成良好状態のディスクのみがインポートされます。
故障状態またはオフライン状態のドライブはインポートできません。
ファームウェアの制約により、8 つを超える外部構成をインポートすることはできません。