デル、最高レベルのセキュリティを装備したデスクトップ仮想化ソリューションを提供開始~シンクライアントの技術革新におけるリーダーシップを強化~

2016年6月2日
デル株式会社

デル、最高レベルのセキュリティを装備したデスクトップ仮想化ソリューションを提供開始
~シンクライアントの技術革新におけるリーダーシップを強化~

*米国・ネバダ州・ラスベガス時間-2016年5月24日に発表されたプレスリリースの抄訳版です。

  • デルの「Wyse 7040」シンクライアントは、最高レベルのセキュリティと性能を装備
  • コスト効率の高いデルの「Wyse 3030 LT」シンクライアントは、Wyse ThinOSまたはThinLinux技術をベースとして、セキュリティ、管理性、優れた仮想デスクトップのユーザーエクスペリエンスを提供
  • 主要な仮想ワークスペースソリューション・パートナーとの協業で、「Wyse ThinOS 8.3」にはSkype for Businessとアップデートされた機能に対し、充実した統合型コミュニケーションサポートを追加
  • シンクライアント向けに最適化された新しい「Wyse ThinLinux」ソフトウェアは、追加OSオプションを提供
  • 「Wyse Device Manager 5.7」に、簡素化され直感的操作が可能な新しいウェブベースのUIとパブリック・クラウド展開のオプションを装備

2016年5月24日、Citrix Synergy2016(ネバダ州・ラスベガス)で、デルが新規およびアップデートされた仮想ワークスペース・ソリューションを発表しました。これは、新しいシンクライアントやソフトウェア・ソリューションなど、現代のワークスペースにおけるニーズに応える広範なポートフォリオです。

今回、当社が発表した新シンクライアントは2種類で、1つは、未来創造型企業のニーズに応えるために、最高レベルのセキュリティと性能を装備した「Wyse 7040」で、政府や関連市場の要件に対応するための特定機能も含まれています。もう1つは、安全性が高く、求めやすい価格設定のソリューション「Wyse 3030 LT」で、高度な安全性を誇る「Dell Wyse ThinOS」、または最新の「Wyse ThinLinux」をベースとしています。「Wyse ThinLinux」に加えて、ウイルス耐性の高いシンクライアント・オペレーティングシステムの最新バージョン「ThinOS8.3」、およびその管理ソフトウェアの最新バージョン「Wyse Device Manager 5.7」も同時発表しました。

これは先週発表した、より効率的にセキュアなVDIと仮想ワークスペース環境を構築するために、シンクライアント向け「Dell Data Protection | Threat Defense」を備えたWindowsのシンクライアントと仮想デスクトップの最新鋭の脅威防御と、VDI環境向けの「Dell Data Protection | Endpoint Security Suite Enterprise」の統合に続くものです。
これらの新しいソリューションおよび現行のクラウド・クライアント・コンピューティング・ソリューションはCitrix Synergy 2016のブース#610で展示され、今後数ヵ月の間にデルまたはデルのパートナーを介して提供される予定です。


未来創造型企業の
要求に応える「Wyse 7040」シンクライアント
「Wyse 7040」は、最新鋭かつマルチメディア級の性能と広範な接続性を提供する、高度にセキュアなシンクライアント・ソリューションで、仮想ワークスペースに関して最も要求レベルの高い企業のニーズ、および連邦政府や関連市場特有のセキュリティとコンプライアンス要件に対応できるよう設計されています。セキュリティが最重要視される政府機関のために本ソリューションは、OPAL準拠のストレージ・オプション、TAA、Energy-Star、EPEATなど、主要な連邦のコンプライアンス要件と資格の認定を得ています。「Wyse 7040」は、提供開始時にはWindows Embedded Standard 7pで構成され、順次Windows 10 IoT対応となる予定で、TPM(Trusted Platform Module)やBitLockerといったセキュリティ強化機能も付属されています。また、これらのシンクライアントは、ランサムウェアやゼロデイ攻撃を含むマルウェアをプロアクティブに防御するために、すべてのWindowsシンクライアントにおいて人工知能(AI)と機械学習を活用している高度な脅威防御ソリューション「Dell Data Protection | Threat Defense」によって、進化したAPT攻撃(Advanced Persistent Threat)やマルウェアからさらに強固に保護されます。

Wyse 7040」シンクライアントの主な特長:

  • 高いパフォーマンスと管理性:シンクライアントには、強力なクアッド・コアの第6世代インテルi5またはi7プロセッサ、インテルvPROのエンタープライズクラスの管理機能、およびWyse Device Manager、System Center Configuration Manager、Command Configureのサポートが組み込まれています。
  • 豊かなコミュニケーションと接続性:「Wyse 7040」を利用することで、組織は非常に柔軟に様々なディスプレイ要件でソリューションを構成することができます。これには、UHD「4K」ディスプレイ(3840×2160)およびデイジーチェーン経由での3つの2560×1600ディスプレイのサポートが含まれます。また、シンクライアントには、6つのUSB 3.0ポートによる豊かなUSBコンフィギュアビリティ、およびデータ漏洩を防止するために、ロックすることでキーボードとマウスの使用のみをサポートしてストレージや通信デバイスの使用を禁止する機能(BIOSまたはデルのCommand Configureツールのいずれかで実現)が装備されています。
  • SecureView機能:「Wyse 7040」は、異なるセキュリティレベルであっても、1つのデバイスで複数の仮想デスクトップを実行できる業界最高の連邦政府選好クライアント仮想化環境「SecureView」に対応しています。


Wyse 3030 LT」シンクライアント:低TCOで高い未来対応型セキュリティおよび管理性、パフォーマンスを実現
組織における現在および将来的に予測されるニーズに対応するためより優れた性能と管理性を提供しながら、VDIソリューションのコストと複雑性を削減する能力において、当社は技術革新のリーダーとして発展してきました。6〜8年間のライフサイクルを見込んで設計された「Wyse 3030 LT」シンクライアントは、簡易な導入システムで拡張が可能で、広範な接続性と安全性の高いソリューションを、従業員が数人の会社から数万人を擁する大企業にお求めやすい価格で提供されます。更に、「Wyse ThinOS 8.3」または「Wyse ThinLinux」ファームウェア技術のいずれかで構成することで、最先端のセキュリティと最適化されたユーザーエクスペリエンスを実現できます。


Wyse 3030 LT」に追加された主な機能:

  • 高度な安全性:シングル サインオンとVPNのサポートが含まれており、本質的にセキュアでウイルス耐性の高いWyse ThinOSまたはThinLinuxオペレーティングシステムをベースに構築
  • 簡易な管理機能本ソリューションにより、OTA(Over-The-Air)構成でポリシー管理を備えるWyse Device Managerを介して、柔軟性の高い構成と管理で、簡易かつ短時間で設定が可能。また、IT管理者Wyseシンクライアントをサポートし、単一コンソールからモバイル・デバイスを選択することができます。さらに、ユーザーのセルフサービス・プロビジョニング、ユーザーデバイスの監視、アセットインベントリの追跡、または、数千に及ぶデバイスへのポリシー適用が可能
  • 優れたパフォーマンスとユーザーエクスペリエンス:インテルBay Trailのデュアルコア1.6GHzプロセッサと統合グラフィックエンジンを搭載したシンクライアントは、最大1920×1200、60Hzの2つの高解像度ディスプレイのサポートすることで、滑らかで優れたユーザーエクスペリエンスを実現。また、本ソリューションには、有線ネットワークまたは802.11 a/b/g/n/acデュアルバンドWi-Fi、ディスプレイポート、4つのUSBポート(高速周辺機器用の3.0ポートを含む)など、複数の接続オプションを用意
  • 高いエネルギー効率:エネルギー消費量は12ワット未満で、Energy Starの認定済み。エネルギー消費コストと二酸化炭素排出量の削減を実現

 

Wyse ThinOS 8.3」でウイルス耐性の高いシンクライアント・ソリューションを提供
当社は「Wyse ThinOS 8.3」で、最もウイルス耐性の高いシンクライアント・オペレーティングシステムを企業・組織に提供します。今年初めには、統合コミュニケーション機能を強化するために、Citrix HDX RealTime Optimization Packを統合しており、Lync 2010とLync 2013に加えて、ThinOSにSkype for Businessのサポートを追加しています。

ThinOS 8.3はCitrix、VMware、Teradici、RDP、Windows 10仮想マシンの最新のプロトコル機能セットをサポートしています。また、PCoIP経由でAmazon Web Servicesの接続をサポートし、「Wyse Device Manager 5.7」など最新のWyse管理オプションとの互換性も擁しています。医療関連のお客様向けには、Imprivataの生体指紋認証ソリューションもサポートしているため、臨床医は医療施設で迅速かつセキュアに患者のデータにアクセスすることができます。


シンクライアント向けに最適化された最新の「
Wyse ThinLinux」ソフトウェア
「Wyse ThinLinux」は、当社がシンクライアント環境向けに強化し、最適化したSUSE Linuxベースのオペレーティングシステムで、新しいシンクライアントを対象に最適化されています。ThinLinuxには、簡素化されたユーザーエクスペリエンスと新規ユーザーでも容易に使いこなせる直感的なインターフェイスが備わっています。これは、多様なモニター、4Kディスプレイ、プリンター、スマートカード、指紋リーダーといった幅広い周辺機器のサポートを含め、柔軟性の高いシンクライアント動作環境を提供します。 加えて、Citrix Receiver 13.1、VMware Horizon、Amazon WorkSpacesなど広範にわたるブローカー、およびSkype for Business、Lync 2013、Lync 2010などの統合コミュニケーション プラットフォームを、またセキュリティ強化に関しては、シングル・サインオンとVPNもサポートしています。


新しい直感的インターフェイスでパブリック・クラウド展開をサポートするシンクライアント管理ソフトウェア「
Wyse Device Manager 5.7
Wyseシンクライアントおよびゼロクライアントの集中管理を実現した初のソリューションとなるWyse Device Manager (WDM) を活用することで、IT管理者は単一コンソールからソフトウェア・イメージ、パッチ、アップデート、アドオンを容易に発行することができます。高度にスケーラブルなシンクライアント管理ソフトウェア・ソリューションであるWDMは、Windows Embedded Standard、Linux、ThinLinux、Wyse ThinOS、PCoIPのいずれかをベースとする10万以上のデバイスを拡張管理できる能力を備えています。最大で1万台に対応する無料のWorkgroup Editionと、より大規模にVDIを展開するお客様向けにEnterprise Editionを用意しました。バージョン5.7には、ユーザーエクスペリエンスと管理を改善する拡張機能が含まれています。


Wyse Device Manager 5.7」に追加された主な機能:

  • 強化されたユーザーインターフェイス:ユーザーエクスペリエンスの簡素化、ワークフロー改善、検索機能の強化を含む新しい直感的操作が可能なウェブベースのUIを実装。Internet Explorer 11、Chrome v40、Firefox v30といったサポート対象ブラウザを使用して、新しいUIでアクションを実行および変更の保存が可能
  • 簡易かつセキュアな管理:完全に暗号化されたHTTPSベースの転送を使用して、エンドポイントのセキュアな管理が可能。また、トラブルシューティングを迅速に実施できるように、重要なアラートとイベントの通知機能を強化。加えて、Wyse Configuration Manager (WCM) を介して、Windows Embeddedシンクライアントなど最新のシンクライアントとゼロクライアント・ソリューション統合が可能
  • オンプレミスでの使用のほか、Amazon Web Services (AWS) やMicrosoft Azureなどのパブリック・クラウドでの使用も可能

デル、ビジネス向けクライアントソフトウェア&ソリューション担当副社長、スティーブ・ララ(Steve Lalla)のコメント:
「今日のモバイルとワークフォースにより急増するデータの活用、ならびに従業員の生産性の向上を図りながらそのデータをセキュアに保存するソリューションを、あらゆる規模の組織が必要としています。当社は、高度なシンクライアントおよびセキュアでシンクライアント向けに最適化されたオペレーティングシステム、近代的なシンクライアント管理、業界をリードするデータ・セキュリティ・ソリューションといった、最も広範な次世代型仮想ワークスペース・ソリューションを提示していきながら、こうした課題に取り組み、お客様がITを最大限に利活用できるようサポートしています。」


Citrix
、グローバル戦略アライアンス担当副社長、スティーブ・ブラックロック氏(Steve Blacklock)のコメント:
「CitrixのXenAppおよびXenDesktopと、デルのシンクライアントの組み合わせにより両社は、共通のお客様のニーズを満たす安全なアプリケーションとデータ配信を提供する革新的なソリューション提供します。当社は、セキュリティとコンプライアンスに関する特有のIT要件を持つ政府機関であっても、複数の拠点全体にVDIソリューションを展開することを計画している企業であっても、組織が従業員の生産性を高め、ビジネスをより安全に保護できるセキュアなデスクトップとアプリケーションの仮想化環境を迅速に展開して管理できるよう支援します。」


出荷時期

「Wyse 7040」シンクライアント、「Wyse 3030 LT」シンクライアント、「Wyse ThinOS 8.3」、「Wyse ThinLinux」、「Wyse Device Manager 5.7」は、米国および特定の国で2016年7月より提供開始します。

 

■ DELL ロゴは、米国 Dell Inc. の商標または登録商標です。
■ その他の社名および製品名は、各社の商標またはと登録商標です。
■ 記載内容は、2016年5月24日時点のものです。

About the Author: Dell Technologies