「Dell KACE VK1000」を活用し700台のPCの資産管理を実現

2014年4月30日

デル株式会社

 

Dell KACE VK1000」を活用し700台のPCの資産管理を実現

~詳細なクライアントPCの資産管理からセキュリティパッチの配信まで、即座に可能な環境を構築~

デル株式会社(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:郡 信一郎、以下デル)は、本日、車体系の自動車電子制御ユニットの開発・製造・販売を手掛ける株式会社ホンダエレシス(以下、ホンダエレシス)が仮想化に対応したソフトウェア型システム管理アプライアンスの「Dell KACE VK1000」により、クライアントPCの資産管理を一元化すると同時にセキュリティパッチやアプリケーションの更新ファイルの自動配信が可能な環境を実現した事例を発表しました。 

ホンダエレシスは、急ブレーキ時にも安全を保つためのアンチロックブレーキシステム、確実なハンドル操作とエンジン負荷を抑制するエレクトリックパワーステアリング、さらには前方車との安全な距離を図るためのミリ波レーダーユニットや追突軽減ブレーキなど、車体系の自動車電子制御ユニットの開発・製造・販売を手掛けています。 

ホンダエレシスでは、ビジネス規模の拡大に合わせて、業務におけるIT化も積極的に推進してきましたが、近年課題として挙げられていたのがセキュリティ強化でした。ホンダをはじめとするグループ会社全体を通じ、セキュリティに対してより厳しい要求が掲げられるようになりました。こうした背景のもと、新製品に関する機密情報の漏えいに対する防御をはじめ、セキュリティ対策の強化は、ホンダエレシスのITインフラにおいても大きなテーマとなり、その1つがクライアントPCに関するセキュリティでした。 

かつてホンダエレシスでは、グループウェアのデータベースで独自に作成した管理台帳を使用してクライアントPCの資産管理を実施していました。具体的には、新しくPCを導入するたびに所有者名や機種、OSのバージョン、インストールされたアプリケーションなどの情報を登録していました。しかし、パッチの適用状況といった最新情報への更新も現場からの報告に基づき手作業で行っていたため、人手による作業ではどうしても更新漏れなどが発生し、800台にも及ぶ既存PCの正確な状況が把握できないという課題に直面していました。 

ゼロディ攻撃に代表されるようなアンチウイルスパターンをすり抜ける攻撃やAdobeのアプリケーションを対象とした攻撃も増加している状況下で、運用管理の自動化により負荷を低減し効率的なセキュリティパッチの配信が可能な環境を整備するソリューションとして2013年9月に「Dell KACE VK1000」の導入が決定されました。 

「Dell KACE VK1000」は、Dellのシステム管理アプライアンス「Dell KACE K1000」を仮想化ソフトウェアとして提供するソリューションです。VMware環境に最適化されており、従来の物理アプライアンスの機能性に加え、迅速な展開や容易な運用管理といった仮想化ならではのメリットを享受できるのが特徴です。機能についても、「デバイス検出とインベントリ」や「パッチ管理」をはじめ、「資産管理」や「電源管理」、「ソフトウェア配布」、「リモートコントロール」など、多彩なシステム管理機能を1つのプラットフォームに統合し、煩雑なIT管理業務に関する負荷を自動化することにより大幅に軽減することが可能となります。 

ホンダエレシス管理室情報システムブロック主任の阿部秀史氏は「Dell KACE VK1000」の導入決定について次のように述べています。

「さまざまなシステム管理ソリューション、製品を調査しましたが、OSだけでなくアプリも含めたセキュリティパッチを配信可能な製品は、Dell KACEVK1000だけでした。また、他のソリューションと比較してコストパフォーマンスも優れていました。例えば、他社のシステム管理ツールは多機能である反面、導入や運用に多大なコストが発生するケースが少なくありません。対してDell KACEシリーズはシステム管理、デプロイメント、モバイル管理とラインナップが個別に用意されており、必要な機能を要望に応じて揃えられます。すなわち、必要なものをコストを抑制しながら順次導入することが可能だったことも評価のポイントとなりました。」

「通常のシステム管理ツールの導入では、ハードウェアの調達も含め少なくとも一か月はかかります。しかし、Dell KACE VK1000は、簡単に仮想化環境に展開できるうえ、設定も仮想アプライアンスにIPアドレスを割り当てるだけで、ほとんど苦労することがなく、わずか半日程度で導入を済ませることができました。」

 同社の管理室情報システムブロック主任の八木みどり氏も「Dell KACE VK1000」のコストパフォーマンスについて次のように述べています。

「社内に資産を抱えたくなかったこともあり、当初はクラウドサービスによるシステム管理ソリューションの導入を検討していました。しかし、Dell KACE VK1000は、必要とする機能が十分に備わっていたことに加え、クラウドサービスと比較して1年間で3分の2程度、5年で計算した場合、約4分の1のコストで導入、運用できるなど費用面でも大きな優位性を持っていました。」 

これまで神奈川、および栃木の2か所の合計3拠点におけるクライアントPCを情報システムブロック5名の体制で管理し、トラブル対応などには電話やリモートアシスタンスなどで対処してきてきましたが、「Dell KACE VK1000」のリモートコントロールを活用することで、運用管理にまつわるさらなる工数削減を進められると期待されています。また、「Dell KACE VK2000」によるPCイメージ配信などにより、さらなる運用管理工数の削減も検討されており、これからも安全で利便性の高いIT活用環境の実現に向けて、さまざまな取組みを進めていく予定です。 

株式会社ホンダエレシスの管理室室長の島田欽也氏はデルに対する期待として次のように述べられています。

「デルには引き続き、私たちの業務効率と生産性を向上させる提案と、運用面での疑問にすぐに答えてくれるサポート、そして、競争力のある製品をこれからも提供し続けてほしいと考えています。」

本事例の詳細はこちらをご参照ください。

http://www.dell.com/learn/jp/ja/jpcorp1/corporate~case-studies~ja/documents~2014-elesys-jp.pdf

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