NMM SQL VDI AGバックアップの開始がマルチサブネットAG構成で遅延する

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SQLサーバーは、マルチサブネット構成で構成されています。SQLクライアントは、CNO（クラスター名オブジェクト）またはリスナー名のいずれかを使用して構成されています。そのような設定の例を以下に示します。
NetWorkerサーバー：Redhat Linux 7.7、NetWorkerバージョン19.1.1
NMMクライアント：19.2.0.2


SQL AGリスナー名/CNOにはDNSに2つのIPがあり、各サブネットに1つずつあります。ただし、指定された時点でアクティブなIPは1つだけです。  NMMバックアップがAGリスナー/CNOに対して実行されると、NetWorkerサーバーはDNSによって返された両方のIPをキャッシュし、解決のために各IPへの接続を試行します。使用されているIPがアクティブなIPである場合、接続は成功し、バックアップは続行します。接続に使用されているIPが非アクティブ/オフラインの場合は、アクティブなIPへの試行前に、タイムアウトにより接続試行が失敗し（デフォルトのTCPタイムアウトは最大180秒）、アクティブなIPで接続が成功します。通常、ログには失敗したIPへの接続試行のみが表示されます。タイムアウトの遅延は、オペレーティング システムに依存し、次のメッセージがNetWorkerサーバーの「daemon.raw」に記録されます。

172089 02/25/2020 08:19:33 PM  nsrjobd RPC error Unable to create the connection with 'portmapper' to host 'cat-listener.aqua.local' with address '192.168.207.9' at port number 7938.

172089 02/25/2020 08:21:40 PM  nsrexecd RPC error Unable to create the connection with 'portmapper' to host 'cat-listener.aqua.local' with address '192.168.207.9' at port number 7938.

nsrjobd/nsrexecd/nsrmmdbdを持つNetWorkerサーバー プロセスが、アクティブでないIPへの接続を試行し、2分後に「nsrexecd」が同じIPに接続試行していることが分かります。この例では、上記の試行で、アクティブなIPに接続してバックアップを開始するまでに、4分の遅延が発生しています。

通常、SQLログ バックアップは30分ごとに設定されるため、この遅延は全体的なバックアップ パフォーマンスに影響します。

NetWorkerサーバーがアクティブなIPに接続する前にアクティブでないIPに接続を試行するため、バックアップの開始に遅延が生じます。

tcp_sync_retriesパラメーターを変更して、接続試行をすぐに失敗させます