Symptoms
容量の観点から領域不足ではないファイル システムがinodeから外れ、新しい書き込みを実行できません。
この問題では、PowerStore Managerのユーザー インターフェイスにエラーは表示されません。問題のファイル システムに対するアラートは作成されません。
ユーザー クォータとツリー クォータも超過していません。
クライアント側のエラー メッセージには次のものが含まれますが、これらに限定されません。
mkdir: cannot create directory 'DirectoryName': Invalid argument |
df -hを使用して空き領域を確認しても、ファイル共有の空き領域がレポートされることがありますが、 df -i には共有のinodeの使用状況が表示されます。
この例では、PowerStoreShare1には十分な空きinodeが含まれていますが、PowerStoreShare2はinodeの外にあります。
[user@ ~]$ df -i Filesystem Inodes IUsed IFree IUse% Mounted on ... NAS_Server:/PowerStoreShare1 16889584 35 16889549 1% /MountPath1 NAS_Server:/PowerStoreShare2 16889584 16889584 0 100% /MountPath2 |
Cause
ファイル システムでinodeが不足し、ファイル システムへの書き込みが許可されなくなった可能性があります。
inodeは、ファイルとフォルダーのディレクトリー構造に使用されるメタ データを表します。
これは、使用されている容量(スペース)に直接関連するものではありません。
使用パターンによっては、inodeが使用され、PowerStoreOSバージョン2.1以前では、解放されたinodeを再利用してそれ以降の書き込みを行えない場合があります。
Resolution
修正
この問題は、PowerStoreOSバージョン3.0以降で解決されています。
対処方法:
ファイル システムのサイズを増やします。inodeの割り当ては自動的に行われ、256 MBのチャンクで実行されます。通常は、ファイル システムの領域を数 GB増やすために十分です。
書き込みアクセスがリストアされた後、ファイル システムを元のサイズに再び縮小できます。
ファイル システムのサイズを増やしても問題が解決しない場合は、デル テクニカル サポートまたは認定サービス担当者にお問い合わせいただき、このナレッジベース記事IDをお伝えください。