PowerProtect Data Manager: NASバックアップが完了せず、「Unable to backup the file due to permission or locked state」というエラー メッセージが表示される

概要: バックアップするファイルの権限の問題により、NASバックアップ ジョブが完了しません。

この記事は次に適用されます: この記事は次には適用されません: この記事は、特定の製品に関連付けられていません。 すべての製品パージョンがこの記事に記載されているわけではありません。

現象

NAS(ネットワーク接続型ストレージ)ファイル共有のバックアップ ジョブが失敗し、次のようなエラー メッセージが表示されます。
Erro message: ABF0001: Unable to protect the asset /fileshare on the host XXXXXXXXX from the backup performed at time  because the following error occurred: Unable to backup the file due to permission or locked state...

ジョブのログをチェックすると、次のようなエラー メッセージが表示されます。

backupSnapshot_1b15d983-ab86-4ad3-9918-48504c1d8f33.log.gz: 2023-05-16T10:59:07.663Z [TRACE_ID:89aac5fe4d5c0736;JOB_ID:9d63e2749b8bdda1;TASK_ID:b1ac1eec4c15a941;SLICE_ID:67] [mul04] WARN:  linuxsecurity::init(/file share path/filename) getxattr(system.cifs_ntsd) failed with errno=13

backupSnapshot_1b15d983-ab86-4ad3-9918-48504c1d8f33.log.gz: 2023-05-16T10:59:07.664Z [TRACE_ID:89aac5fe4d5c0736;JOB_ID:9d63e2749b8bdda1;TASK_ID:b1ac1eec4c15a941;SLICE_ID:67] [mul04] ERROR:  linuxsecurity::init(/file share path/filename) lgetxattr(system.cifs_ntsd) failed with errno=13, vallen=-1, bufsize=4096

backupSnapshot_1b15d983-ab86-4ad3-9918-48504c1d8f33.log.gz: 2023-05-16T10:59:07.673Z [TRACE_ID:89aac5fe4d5c0736;JOB_ID:9d63e2749b8bdda1;TASK_ID:b1ac1eec4c15a941;SLICE_ID:67] ddfssv Error : Unable to backup the ACLS, ACLs intialization failed for the element /file share path/filename

backupSnapshot_1b15d983-ab86-4ad3-9918-48504c1d8f33.log.gz: 2023-05-16T10:59:07.674Z [TRACE_ID:89aac5fe4d5c0736;JOB_ID:9d63e2749b8bdda1;TASK_ID:b1ac1eec4c15a941;SLICE_ID:67] ddfssv Error : Setting backup status for '/file share path/filename' to 'unsuccessful'.
これらのエラーにより、バックアップ ジョブが失敗状態としてマークされます。ただし、問題は1つまたは少数のファイルにのみ関連している可能性があります。

原因

PowerProtect Data Manager(PPDM)は、権限の問題により、資産内のファイル、フォルダー、ACLを保護できません。以前のリリースでは、影響を受けるレベルがrootであるためにバックアップが空であった場合でも、このバックアップは例外として完了とマークされていました。PowerProtect Data Manager 19.10以降のリリースでは、これらのバックアップは失敗としてマークされます。

解決方法

この問題に対処するには、次の2つの方法があります。
  1. バックアップが失敗する原因になったログ ファイルを使用してファイルまたはフォルダーを特定し、特定されたファイルまたはフォルダーの問題に対処します。
  2. バックアップのポリシーを作成または変更するときに、このような問題に関連するオプションを選択します。オプションとその説明は次のとおりです。
    • 拒否されたデータ アクセスのバックアップを続行します。データ アクセスが拒否された場合でも、バックアップ プロセスを続行するには、このオプションを選択します。 
    • ACLアクセス拒否時にバックアップを続行します。ACLアクセスが拒否された場合でもバックアップ プロセスを続行するには、このオプションを選択します。 
オプションの使用を決定する際には、その影響を考慮することをお勧めします。これらのオプションを選択すると、問題のあるファイルまたはフォルダーをスキップしてジョブが完了します。報告されたファイルまたはフォルダーのリストを確認する必要があります。

対象製品

PowerProtect Data Manager, PowerProtect Data Manager Essentials
文書のプロパティ
文書番号: 000213829
文書の種類: Solution
最終更新: 02 9月 2025
バージョン:  3
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